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お母さんの店

高原ならではの味、香りを惜しみなく提供おいでんさい!お母さんの店へ

〜直売所の設置で売り上げ急増〜

農村輝きネット・したら「山なみグループ」のメンバー10名が運営する「お母さんの店」は、平成11年に開設された道の駅内のレストランで、エゴマの五平餅を始めエゴマを使った菓子などを提供し、好評を得ています。
お店を始めたきっかけは、代表の藤澤さんが、以前、自宅近くの道路脇で野菜の直売所を始めたことに遡ります。当時は、無人の直売所でなかなか思うように運営できず、地元の人に呼びかけ、平成3年頃10名の仲間と町内の空き家を改造した直売所で再スタートしました。野菜の品揃えや量が増えることに伴って、売上げも伸びていきました。
直売所が軌道に乗ってきた平成6年からは、地元の農産物を使って地域の味を伝えようと、藤澤さんが子供の頃から食べていたエゴマを使い、エゴマ五平餅の販売を始めました。
過疎化や農業離れが進む中で、「町内に新しい立派な直売所ができれば、女性たちの働く場になり、町の活性化につなげることができる。」との思いが強くなり、機会があるたびに、町やJAに直売所の建設を要望しました。当初は、なかなか理解を得られませんでしたが、小さな直売所での野菜と五平餅の売上げが伸びて注目を浴びるようになり、しだいに理解され出しました。何より地域の男性の中から協力者が現れてきたことが大きな力となりました。
そんな中、町内に「道の駅」を建設する話が持ち上がり、グループで町に対して「道の駅」内で直売所とレストランの運営をしたいと要望しました。しかし、完成した施設は予想以上に大きく、両方を運営するのは難しいとの判断から、直売所は地元の生産組合に任せることにしました。そして、以前からエゴマを使った食べ物をお客さんに提供したいとの思いと、五平餅の評判が良かったことから、レストランの運営に専念することにしました。
お客さんの多い土日には、1日に定食200食、五平餅は600本も売れます。当地は冬でも雪の少ない土地柄で、お客さんが絶えることがありません。特に、最近では、エゴマの五平餅の評判が良いことから、新聞やテレビに取り上げてもらうことが多くなり、「新聞見たよ〜」と言ってやってきてくれるお客さんも多いそうです。

お母さんの店

〜夢の実現には、高い技術と行動力が不可欠!〜

前代表者の藤澤さんは、町の婦人会長や農協婦人部長なども勤めた経験と実績があり、顔も広く行動力があったこと、そして生活改善グループ活動で培った高度な料理技術があったことが、今回お母さんの店出店に役立ったといえるでしょう。
藤澤さんはその料理技術が高く評価され、平成15年に農村輝きネット・あいちの「輝きネット・あいちの技人(わざびと)」にも認定されました。

代表の藤澤祀子さん
藤澤祀子さん

〜お母さんの味「エゴマ」が大好評!〜

商品のアイデアは藤澤さんの子供の頃のなつかしい思い出の味。
戦争中の食糧事情の悪い時に、藤澤さんのお母さんが作ってくれていた素朴なお菓子、特にエゴマの味が忘れられず、「あの美味しかった味をみんなに伝えたい。」と、エゴマを使ったいろいろなお菓子を作っています。エゴマ大福、エゴマ入りかりんとう、エゴマのぼろ、エゴマのげんこつなど。どのお菓子も大好評で、お店に並べると飛ぶように売れていきます。

お店拝見!

「ドライブの途中によってみて!」
「ドライブの途中によってみて!」
「ぬくもりの感じられる店内」
「ぬくもりの感じられる店内」
「無添加で安心安全を提供!」
「無添加で安心安全を提供!」
国道257号線の山道をず〜っと進んで、パッと視界が開けたところにある、道の駅・アグリステーションなぐら。この中に「お母さんの店」があります。農産物直売所も併設しています。 店内は木のぬくもりが感じられる作り。そして、お母さんたちとの会話やぬくもりのある応対は掛け値なし!
いつでもおいでんさい!
エゴマ入りカラスミ作りの様子。添加物を一切使用しない、手作りの味。だからお餅の熱いうちに手早く作業しないといけないので、お母さんたちの技は目にも留まらぬ早技!

〜一番人気はやっぱりエゴマの五平餅!〜

店で一番人気の商品はやはりエゴマの五平餅!。エゴマのたれが香ばしくとても美味しい。エゴマのたれは、エゴマを煎った後、ミキサーで十分砕き、しょうゆと砂糖で味付け。味付けの時に煮立てないようにするのがコツとか。
エゴマは煎ったり、擂ったりすることで味わいが大変深くなり、煎り方によっても味が変わるとか。また味もさることながら、α-リノレン酸が多く含まれており健康にも良いと大変な評判です。
エゴマは全て町内産。エゴマはもともとこの地域でも栽培されていたもので、経済事情の良くなった頃に一時姿を消しましたが、お母さんの店の取組みにより復活しました。しかし、営業当初は町内でも生産量が少なく、原料の確保に苦慮していました。イノシシなどによる被害がないことから、町ではエゴマを転作奨励作物に指定しており、今では農業改良普及課の指導もあって町内全域で2.1ha(平成15年度)が栽培されお店で使用するエゴマは、全量町内産で確保できるよう、エゴマの特産化に向けて町を上げて取り組んでいます。

エゴマの香りが香ばしい「五平餅定食」 おそばもついているので、おなか一杯!
エゴマの香りが香ばしい「五平餅定食」おそばもついているので、おなか一杯!

〜感謝の気持ちを込めたボランティアへの取り組み〜

平成6年から、毎年6月第一週目にボランティア活動として、町内の75歳以上の一人暮らしあるいは二人暮らしの人達に、お母さんの店自慢の加工品を配っています。対象となる人は100名程度にもなり、結構な手間がかかりますが、この町でこのような仕事ができるのも地域の皆さんのおかげと感謝の心を込めて、毎年取り組んでおりとても好評を得ています。

ボランティア用おこわ作りの様子
ボランティア用おこわ作りの様子

〜これからも、健康と食文化に貢献していきたい!〜

「お母さんの店」を開店できたことで、町内での雇用の場の確保と地域活性化に一役買うことができたと自負しています。今後は、さらにエゴマの里づくりを進める中で、この地域でとれる農産物を使い、お客様に喜んでもらえる商品の開発をすすめ、食事や加工品を通して、健康と食文化に貢献していきたいと、日々前向きに取り組んでいます。

DATA
名称:お母さんの店
住所:愛知県北設楽郡設楽町西納庫字森田32 アグリステーションなぐら内
電話番号:0536-65-0888(アグリステーションなぐら)
代表者:後藤美智子
経営類型:農産加工・農家レストラン
構成員数:女性10名
営業時間:6~10月 8時00分~17時00分/11~5月 9時00分~16時00分
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)

《新城設楽農林水産事務所農業改良普及課管内》

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