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三重県紀南地域5市町村が広域的に連携し、農業の生産者だけでなく、漁業、加工、販売関係者等が一体となって取り組んでいる、移動の青空市場があります。 |
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三重県には7つの県民局があり、それぞれに振興施策があります。熊野市、御浜町、紀宝町、紀和町、鵜殿村を管轄する紀南県民局では、熊野生活創造圏ビジョンとして「くまの・癒しとふれあいのまちづくり」をテーマに、住民・市町村・県が協力して「くまの・癒しとふれありのまちづくり推進委員会」を立ち上げ、誰もが住み続けたいと思うような魅力ある地域づくりを、2010年を目標に、広域的に推進しています。
そのビジョン展開には、6つの目標が立てられ、その中の1つに「地域の産業を生かした交流のために」として、農林水産体験等の実施とブランド化等販売戦略の策定をかかげ、推進委員会の下に「ブランド化等販売戦略策定推進部会」を組織し、目標達成に向けた活動を展開しています。推進部会では、農業・漁業・加工・販売関係者、JA等関係団体、そして行政が一体となって、地域産品のブランド化のための売れるもの作りと地域内外への販路・消費拡大などについて検討しています。
紀南地域の農産物は、柑橘以外は生産基盤が弱小で、数量・品質ともに大都市圏の市場では不利な状況にありますが、この地域の生産物は安全で安心で、消費者に対して自信をもって販売できるものばかり。消費者もそういったもの、そして、なおかつ鮮度のよいものを望んでいます。市場流通に頼らない形で、流通・販売活動に積極的に参入し、生産者の「顔の見える商品」をもって消費者ニーズに対応し、住民が誇りのもてる魅力ある地域産品を内外に紹介していきたい、そんな気持から、平成13年2月に「くまの木て海て市場」を開設することになりました。
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くまの木て海て市場 開催会場 第2土曜日 道の駅パーク七里御浜 その他 要請に応じてイベントに出店します! |
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市場を始める前、十数年前にも遡りますが、女性農業者が中心になって朝市を開設していました。もともとこの地域には、無人市も多数ある地域でしたが、有人の朝市をみんなで一緒に取り組み始め、月一回の朝市を続けてきました。これまでの朝市の経験と、推進部会に加わり地域に働きかけてきた積極性をかわれ、市場の会の運営委員長は、代々女性が務めています。 |
![]() 運営委員長橋戸良子さん 前委員長植村怜子さん 初代委員長大西三春さん |
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市場の会の運営委員会は、様々な業種の人が参加しており、様々な才能を持った人の集まりです。今までに培った経験から、お互いに知恵を出しあい、熊野の良さを知ってもらおうと、がんばっています。市場の会では、地域内外の方に広く知ってもらうため、市町村の広報に掲載してもらうのはもちろんのこと、自分達でチラシを作ったり、イベントとしてスタンプラリーをしたり。2004年の春からは、広報誌「木て海てだより」を作り、市場に来られた方に配布するなど木て海て市場をPRしています。 |
![]() PR紙「木て海てだより」 |
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市場を始めたことによって、高齢者の皆さんが元気になってきました。今まで自家消費できなかった農産物は、人にあげたり、捨ててしまったりしていましたが、市場ができたことによって、それらを販売することができ、お客さんに喜んでもらえるだけでなく、お小遣いが手に入るようになりました。そのおかげで、山間部の荒廃地が少しではありますが活用されるようになりました。 また、売る側もそうですが、買う側も、今までは家にこもりがちだった人が、市場のある日に散歩に出かけるなど、外出の機会が増えたそうです。 人と交流する喜び、人に喜ばれるものを作ることへの喜びを実感することで、お年寄りが益々いきいきとしてきました。 |
![]() 売る側も買う側も 会話が楽しみのひとつ! |
![]() 道からみえる大きな常設店の看板 |
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![]() 常設店の目印もマリンブルーのテントです。 |
しかし、これまでの移動市場では、天候によって客足が影響され、おすしやお弁当などが売れ残り、一番の痛手となっていたことから、常設直売所を切望していました。その念願がかなって、16年10月、国道311号線沿いに常設店舗をオープンすることができました。
常設店舗では、出荷会員からの委託販売を行っており、御浜町「おかげさんで」のサンマ寿司、紀和町ふるさと公社の味噌、地元農家の農産物など、くまの木て海て市場でのおなじみの商品を取りそろえています。
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「くまの木て海て市場常設店」 |
紀南地域には、この木て海て市場以外にも、量販店や他の直売所などがあり、人口からみて飽和状態にあります。地域内の消費拡大もさることながら、今後は、地域外の人をターゲットに、通販や移動販売のキャラバンなどをやっていきたいなど、アイデアが一杯!特に、この地域は、平成16年に熊野古道が世界遺産に登録されたことから、「紀伊山地の霊場と参詣道」として一躍有名になり、この地を訪れる人が増えてきています。これを追い風に、熊野の良さをアピールしていきたいと、市場の会では意欲を燃やしています。
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DATA 《紀州地域農業改良普及センター管内》 |