コラム―南海地震南海地震は、南海トラフ(※)の伸びる 紀伊(きい)半島の熊野灘(くまのなだ)沖から四国南方沖で起こる周期的な巨大地震で、フィリピン海プレートが南海トラフで日本列島の下に潜り込み、ばねのように弾性力が蓄えられ、それが跳ね挙げられたときに起こります。このプレートは、1605年の慶長(けいちょう)地震、1707年の宝永(ほうえい)地震、1854年の安政(あんせい)南海地震と、100年から150年周期で度々大規模な地震を引き起こしてきました。 記憶に新しいのは、昭和21年(1946)12月21日の早朝に和歌山県 潮岬(しおのみさき) 沖で発生したマグニチュード8.0の昭和南海地震。地震発生直後に津波が発生し、紀伊半島や四国・九州の太平洋側に位置する地域に被害が及びました。この津波と地震による火災などによる被害は、死者行方不明者は1,400人以上、家屋全壊11,000戸を超えるという壮絶なものでした。 徳島では、死者行方不明者は200人を超え、特に津波の被害の大きかった海陽(かいよう)町浅川地区では、85名もの人が犠牲になりました。 すでにこの地震から60年以上が経過しているため、次の南海地震は、今後三十年以内に50%の確率で発生するといわれています。 南海トラフとは海のプレートが陸のプレートの下に沈み込むところで、水深の深い地形となっています。 |
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