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中国四国農政局

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    四国東部農地防災事務所

    コラム―土柱(どちゅう)

    2.地質」にもあるように、 讃岐(さぬき)山脈の 和泉(いずみ) 砂岩(さがん)層は風化しやすい地質でした。約130万年前、山脈から流れ出る吉野川支流の運搬作用によって、風化した山の土砂は下流部へ運ばれ、隣り合う河川の堆積物とあわさって、合流扇状地が形成されました。その後、讃岐山脈や 山麓(さんろく)の扇状地は、中央構造線の断層運動にともなって隆起を始めます。隆起の過程で、雨風や川の流れによって扇状地は侵食され、現在の 阿波(あわ)市(旧阿波町)に見られる土柱になりました。

    東西に散在する土柱は、その厚さは40メートル~80メートルに及び、切り立つ断崖を連ねています。中でも千帽子山(せんぼうしやま)の波濤ケ嶽(はとうがだけ) は高さ13メートルにも達し、南北90メートル、東西50メートルの間に多数の土柱が立つ姿は圧巻で、昭和9年(1934)5月1日には国の天然記念物に指定されています。

    また、阿波の土柱はアメリカのロッキー山脈、イタリアのチロルの土柱と並んで「世界三大土柱」と称されます。中でも間近に土柱を見ることができるのは阿波だけで、多くの人がこの地を訪れています。

    【写真】土柱

    【写真】土柱

    写真提供:(財)徳島県観光協会

    お問合せ先

    四国東部農地防災事務所

    〒779-0105
    徳島県板野郡板野町大寺字王子72-2
    TEL:088-672-5252