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中国四国農政局

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    四国東部農地防災事務所

    コラム―土佐水(とさみず)

    四国三郎の異名を持つ暴れ川、吉野川。一度大雨が降れば、下流は濁流の渦となり、度々下流の人々は洪水に悩まされてきました。吉野川が起こす洪水は大きく2種類あります。ひとつは、 阿波(あわ)藩内で降った雨による「御国水(おくにみず)」と呼ばれる洪水。そしてもう一つは、徳島平野は晴れているのに、高知の山で降った大雨が濁流となって徳島平野を襲う「土佐水」と呼ばれる洪水です。「土佐水」は別名「 阿呆水(あほうみず)」とも呼ばれます。いわゆる鉄砲水のことで、吉野川の遙か上流(高知県)に降った大雨は、高知県の方へも、愛媛県の方にも流れず、大半がこの吉野川をつたって徳島県へと注ぐことから起きる現象です。

    江戸時代末期の1849年にこの地を襲った「 酉(とり) の水」と呼ばれる土佐水は、徳島市川内町の堤防三十三か所を破壊、死者250名にも及ぶ甚大な被害をもたらしました。また、明治44年(1911)8月16日の土佐水では、死者21名、負傷者7名、不明者6名、床上浸水13,255戸、床下浸水5,478戸、全壊家屋164戸、半壊308戸と、この時も大災害となりました。

    お問合せ先

    四国東部農地防災事務所

    〒779-0105
    徳島県板野郡板野町大寺字王子72-2
    TEL:088-672-5252