第十堰、第十樋門と第十取水口第十堰第十堰は、旧吉野川沿線の利水や塩害防止のための分水量を確保するため吉野川に設けられた堰です。昔の吉野川は現在の旧吉野川を本流としていましたが、江戸時代に、徳島城の堀に水を引き舟運を便利にするために別宮川(現在の吉野川)との間に水路を掘ったところ、別宮川の川幅が拡大を始め、旧吉野川への分流量が減少しました。それにより、旧吉野川下流の地域で汽水域の拡大による塩害と用水の不足が多発したことから、旧吉野川への適切な分流量を確保するための施設として第十堰が建設されました。 場所:板野(いたの)郡上板(かみいた)町第十新田 第十樋門吉野川の水を分流させる第十樋門は、第十堰より約1キロメートル上流の左岸側に設けられており、旧吉野川流域における洪水の氾濫防止や、河川維持用水・水道用水・工業用水・農業用水の供給を行うなど重要な役割を果たしています。 第十取水口徳島市や松茂町、北島町などの農地に配水する幹線水路に水を引き入れる第十取水口については、第十樋門の位置に整備する予定です。これによって、吉野川本川へ第十堰により貯水された水を取水する計画としています。 |
お問合せ先
四国東部農地防災事務所
〒779-0105
徳島県板野郡板野町大寺字王子72-2
TEL:088-672-5252