中国四国あぐりレター 第482号 2021(令和3)年11月19日 中国四国農政局
もくじ
1 【重要なお知らせ】
高病原性鳥インフルエンザの発生に伴う監視体制の強化について
令和3年11月17日現在、3県の飼養農場において、4例の高病原性鳥インフルエンザの発生が確認されています。
このため、家畜飼養者の皆様におかれましては、徹底した消毒と野生動物等の侵入防止に努めるなど、飼養衛生管理基準の遵守をお願いします。
なお、万が一、飼養する家畜に異常を見つけた場合には、直ちに最寄りの家畜保健衛生所に連絡してください。
- 詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/chushi/anzen/inf/index.html
豚熱の発生に伴う監視体制の強化について
令和3年10月19日現在、15県の飼養農場において73例の豚熱の発生が確認されています。
このため、豚飼養者の皆様におかれましては、徹底した飼養衛生管理と野生イノシシ等の侵入防止に努めるなど、飼養衛生管理基準の遵守をお願いします。
なお、万が一、飼養する豚に異常を発見した場合には、直ちに最寄りの家畜保健衛生所に連絡してください。
「みどりの食料システム戦略」の策定について
農林水産省は、令和3年5月、環境負荷の軽減を図りつつ、食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現する「みどりの食料システム戦略」を策定しました。
- 詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/chushi/sesaku/kihon/011_210825.html
新型コロナウイルス感染症の影響を受ける農林漁業者・食品関連事業者への支援策について
農林水産省は、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける農林漁業者・食品関連事業者への支援策について、他省庁の支援策も含め、取りまとめています。
- 詳しくは、こちらをご覧ください。(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/saigai/n_coronavirus/support.html - 新型コロナウイルス感染症に関する各情報はこちらをご覧ください。(農林水産省ホームページ)https://www.maff.go.jp/j/saigai/n_coronavirus/index.html
2 【ひとことメッセージ】
吉井川下流の農業水利施設遺産の謎へご招待
吉井川農業水利事業所長 松尾 浩司
当事業の受益地である、岡山県の吉井川の下流域に広がる水田地帯とその周辺には、古くからの農業水利施設が多く残されています。
特に、平成元年に世界かんがい施設遺産に登録された、倉吉川・百間川かんがい排水施設群のうち、倉安川吉井水門は魅力的です。
昭和の終わりに前歴の国営事業で取水口が統合されるまでの340年以上、現役の農業用水の取水口として利用され続けてきました。前歴事業の昭和末期には、利用されなくなる施設は取り壊されることが多かったのですが、地元の強い意向もあり、現地に当時の姿のまま残せました。現地に現物が残ることも、世界が価値を認めた要因の一つでしょう。
造成時期は、周辺の農業水利施設とともに江戸時代初期ですが、現代から見ても極めて合理的な高い技術水準で作られています。一般的な水門と異なり、水門が二重になっていること、用水が岡山城までの運河としても利用されていたことから、パナマ運河のような閘門(こうもん)構造ではないかとも言われています。ただ、閘門として利用していたにしては、二重水門の間の水域が大き過ぎように思えます。
国宝の山鳥毛の購入で最近有名となった瀬戸内市の備前長船刀剣博物館から片道3キロメートル。焼杉壁の家屋が美しい吉井集落の中を散策し、是非、現地を見て感想をお聞かせください。
場所は北緯34.7193度、東経134.0944度を検索!
3【イベント】
【新着】「改正種苗法に関するブロック説明会」の開催について
令和3年4月に施行された改正種苗法について、令和4年4月1日から、登品種の増殖は許諾に基づき行うことや、品種登録出願手続きの方法等が変更されます。
このため、農林水産省は、改正種苗法の概要について、また、育成者権者を対象として新たな品種登録出願手続き等について、ブロック説明会を開催します。
各会場でWeb参加(Zoom)・オフライン参加が可能です。なお、中国四国ブロック説明会は、以下の日程で開催します。
- 開催日時
11月26日(金曜日)14時~16時 - 開催場所
ホテルグランヴィア岡山
(岡山市北区駅元町1-5) - 申込締切
11月22日(月曜日)(説明会開催日の3営業日前)まで - 詳しくは、こちらをご覧ください。(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/tizai/brand/setsumeikai.html
【新着】「裸麦が創る食と農の未来フォーラム」の開催について
中国四国農政局は、愛媛大学及び岡山大学と共催し、「裸麦が創る食と農の未来フォーラム」を開催します。
本フォーラムは、愛媛大学大学院農学研究科附属ハダカムギ開発研究センターの設立に合わせて、消費者や地域の方々に向けてはだか麦の魅力を訴求し、地域食文化としての継承と発展に繋げることを目的としています。
オンラインで開催しますので、事前登録の上、お気軽にご参加ください。
- 開催日時
令和3年12月12日(日曜日)13時~15時40分 - 開催形式
オンライン開催(Zoom) - 申込締切
令和3年12月7日(火曜日)12時まで(先着300名)
お申し込み頂いた方に視聴用URLを後日送付します。 - 詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/chushi/press/se_sinko/211116.html - 参加申込フォーム
(愛媛大学ホームページ)
https://forms.office.com/r/YFfGd0RFvE
4【お知らせ】
【新着】「作物統計調査 令和3年産水稲の作付面積及び10月25日現在の予想収穫量(中国地域・四国地域)」について
農林水産省は、令和3年11月9日に「作物統計調査 令和3年産水稲の作付面積及び10月25日現在の予想収穫量」を公表しました。
10月25日現在の全国の予想収穫量(子実用)は756万3,000トンで、前年産に比べ20万トンの減少が見込まれます。このうち、主食用の予想収穫量は700万7,000トンで、前年産に比べ21万9,000トンの減少が見込まれます。
また、農家等が使用しているふるい目幅ベースの10月25日現在の作況指数は101で、平年並みが見込まれます。
同日、中国四国農政局は、中国地域・四国地域の水稲作付面積及び予想収穫量と、各県ごとの補足資料を公表しました。
令和3年産水稲の予想収穫量(子実用)は、中国地域が51万1,000トン、四国地域が22万1,400トンが見込まれます。
また、作況指数は、中国地域が99、四国地域が101で、それぞれ平年並みが見込まれます。
- 詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/chushi/press/t_toukei/211109.html - 全国の結果は、こちらをご覧ください。(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/sakkyou_kome/index.html#y4
【新着】「病害虫発生予報(第9号)」の発表について
農林水産省は、令和3年11月10日に「令和3年度病害虫発生予報第9号」を発表しました。
野菜類では、いちごのハダニ類の発生が四国地域の一部で多くなると予想されています。このほか、ハスモンヨトウ等、病害虫が多くなると予想されている地域があるので注意してください。
また、果樹や茶では、翌年の病害虫防除を効率的かつ効果的に実施するため、病害虫の越冬量を低下させ、翌春の発生を抑制することが重要です。
- 詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/chushi/anzen/seisan/yohou.html
【新着】スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の被害防止対策について
ジャンボタニシは、淡水巻貝の一種で、水稲等を食害します。近年、暖冬の影響でジャンボタニシの発生が全国で増えています。
秋冬期には、冬期の耕うん、水路の泥上げ等の防除対策を実施し、越冬個体数を減らすことが重要です。
- 詳しくは、こちらをご覧ください。(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/gaicyu/siryou2/sukumi/sukumi.html
【新着】「肥料取締法の一部を改正する法律」の施行について
更なる肥料の品質の確保を推進するとともに、農業者のニーズに柔軟に対応した肥料生産等を進めることを目的として、肥料の品質の確保等に関する法律が改正され、本年12月1日に全部施行されます。(一部令和2年12月1日施行済)
今回施行される主な改正事項は、以下のとおりです。
1.原料管理制度の導入
2.表示ルールの見直し
3.公定規格の改正
- 詳しくは、こちらをご覧ください。(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/kome/k_hiryo/seidominaoshi.html#zentai - 令和3年の新たな肥料制度の導入に関するパンフレット A4印刷版(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/kome/k_hiryo/attach/pdf/index-47.pdf(PDF:1,122KB)
【新着】令和3年度「鳥獣被害防止に向けた集中捕獲キャンペーン」について
農林水産省及び環境省は、特に農産物への被害が大きいシカ・イノシシについて、「鳥獣被害防止に向けた集中捕獲キャンペーン」を全国的に実施し、被害の低減を目指します。
本年度においては、令和2年度に農作物への被害が減少しなかった地域を中心に捕獲頭数目標の見直しを行い、令和2年度の実績(135万頭)と比較して約9万頭増の144万頭に設定しました。また、各種の事業による支援を行い、啓発活動にも注力いたします。
- 詳しくは、こちらをご覧ください。(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/press/nousin/tyozyu/211112.html
【新着】「令和3年度 全国優良経営体表彰」の発表について
農林水産省及び全国担い手育成総合支援協議会は、令和3年11月12日に「令和3年度 全国優良経営体表彰」の各賞(経営改善部門、生産技術革新部門、6次産業化部門、販売革新部門、働き方改革部門、担い手づくり部門)の受賞者(計58経営体)を決定しました。
中国四国地域の受賞者は以下のとおりです。
- 経営改善部門
【農林水産大臣賞】
株式会社服部ファーム(徳島県小松島市)
【経営局長賞】
農事組合法人 ふるさと吉見(山口県宇部市)
梶原 雅嗣(愛媛県西予市)
【全国担い手育成総合支援協議会会長賞】
近藤 徹(香川県観音寺市) - 働き方改革部門
【全国担い手育成総合支援協議会会長賞】
株式会社 Sun so(香川県観音寺市) - 詳しくは、こちらをご覧ください。(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/press/keiei/keiei/211112.html
【新着】「JFOODOシンポジウム2021 日本のおいしい!を世界へ ―海外のマーケットで稼ぐ!―」の開催について
日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)は、農林水産物・食品の輸出事業者様や輸出を検討している事業者様を対象とした「JFOODOシンポジウム2021」を開催します。
当日は、海外での需要創出に向け、JFOODOプロモーションを活用した取組事例や「官民一体となった海外での販売力強化」をテーマに、生産者、海外消費者、研究者、JFOODOの視点でパネルディスカッションを行います。
会場からオンラインで開催しますので、多くの皆様のご参加をお待ちしています。
- 開催日時
12月9日(木曜日)14時~16時 - 開催方法
YouTubeを利用したライブ配信(お申し込み頂いた方に視聴用URLを後日送付します。) - 申込期日
12月8日(水曜日)17時 - 詳しくは、こちらをご覧ください。(日本貿易振興機構(ジェトロ)ホームページ)
https://www.jetro.go.jp/events/jfa/82a8a25df105c06a.html
【新着】食品に関するリスクコミュニケーション 「一緒に未来を考える ~食品中の放射性物質~」の開催について
農林水産省は、消費者庁、内閣府食品安全委員会、厚生労働省及び経済産業省と連携して、食品に関するリスクコミュニケーション「一緒に未来を考える~食品中の放射性物質~」を開催します。
今回は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を考慮して、 特設ウェブサイトで、収録動画を公開し、ご質問、ご意見を募集して回答する形式で開催します。
- 動画公開日時・URL
令和3年11月16日(火曜日)15時から
(消費者庁ホームページ)
https://www.food-safety.caa.go.jp/riskcom2021/ - ご質問、ご意見の募集期間
令和3年11月16日(火曜日)~11月30日(火曜日) - 詳しくは、こちらをご覧ください。(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/seisaku/211116.html
農業・農村への理解の醸成を目指す新たな国民運動「食から日本を考える。ニッポンフードシフト」を開催中
我が国では食の外部化・簡便化が進む一方、食と農との距離が遠くなり、農業や農村に対する国民の意識・関心は薄れています。
このため、農林水産省は、時代の変化に対応し日本各地の食を支えてきた農林漁業者・食品事業者の努力や創意工夫について消費者の理解を深め、良いところは伸ばし変えるべきことを変え新しいことにもチャレンジする取組を応援する新たな国民運動「食から日本を考える。ニッポンフードシフト」を開始しています。
- 詳しくは、こちらをご覧ください。(ニッポンフードシフトホームページ)
https://nippon-food-shift.maff.go.jp/
11月は「和ごはん月間」です! ~身近・手軽な和の料理「和ごはん」を楽しもう~
「Let's!和ごはんプロジェクト」では、味覚の形成期にあたる子どもたちとその親世代が身近・手軽に和食を食べる機会を増やしてもらうため、企業等の新たな商品やサービスの開発・販売、子ども向けメニューの展開等を促進しています。
「和食の日(11月24日)」を含む11月は、「和ごはん月間」として、プロジェクトメンバー間の連携企画、各種イベント等を重点的に実施します。
- 詳しくは、こちらをご覧ください。(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/culture/wagohan_project.html
令和3年度全国ジビエフェアの開催について
農林水産省では、ジビエ(野生鳥獣肉)の全国的な認知向上、普及、需要拡大に向けた取組を行っています。
その一環として、11月1日(月曜日)からは、ジビエをもっと知って「食べたい」と思ってもらえるようPRし、ジビエメニューを提供する飲食店等の情報をとりまとめ提供する「全国ジビエフェア」を開催しています。
- 詳しくは、こちらをご覧ください。(全国ジビエフェアホームページ)
https://www.gibier-fair.jp/
令和3年度「和食文化継承人材育成研修」の募集について
農林水産省は、子どもたちや子育て世代に対して、和食文化を伝える中核的な人材を各都道府県に育成することを目的とする「和食文化継続人材育成研修」をWebで開催しています。
- 受講期間
令和3年7月1日(木曜日)~12月18日(土曜日) - 詳しくは、こちらをご覧ください。(おうちで和食ホームページ)
https://ouchidewashoku.maff.go.jp/seminar/
玄米及び精米表示の見直し(年月旬表示の導入)について
玄米及び精米商品は、これまで「調製年月日」「精米年月日」「輸入年月日」を表示することとされていましたが、令和2年3月27日から、年月日に加えて「年月旬(上旬/中旬/下旬)」表示もできるようになりました。これにより、食品ロスの削減や物流の効率化が図られることが期待されます。
なお、米の取扱事業者の皆様は、玄米及び精米に関する表示基準の改正に伴う経過措置期間が終了する令和4年3月31日までに、米袋の一括表示欄の表示事項を「精米年月日」から「精米時期」へ変更いただくようお願いします。
併せて、「調製年月日」「輸入年月日」は、それぞれ「調製時期」「輸入時期」に変更をお願いします。
- 詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/chushi/seisan/kome/ - より詳細な情報は、こちらをご覧ください。(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/200414.html
5【消費者の部屋】
テーマ:知って、出会って「地域の宝」
農山漁村には、農林水産物をはじめとする様々な資源を活用した「地域の宝」が存在します。
11月22日(月曜日)からの「消費者の部屋」特別展示では、この豊かな地域資源(注)を活用し、農林漁業者が自ら付加価値を付ける取組として、生産・加工・販売を一体的に行う6次産業化の事例や、地理的表示(GI)に登録された地域ブランド産品など、中国四国地方の「地域の宝」についてご紹介します。
(注)地域資源:自然(気候、地理的条件)、農山漁村など、地域に存在する特徴的なもの(風土、文化、農林水産物など)
- 開催期間
令和3年11月22日(月曜日)~12月3日(金曜日)8時30分~17時15分
(土・日曜日、祝日は除く。最終日は13時まで) - 開催場所
中国四国農政局「消費者の部屋」展示コーナー
(岡山市北区下石井1-4-1 岡山第2合同庁舎1階) - 詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/chushi/press/seikatsu/211111.html
6【ふるさと元気だより】
農福連携から見えてきた光
鳥取県拠点
鳥取県の西部に位置する南部町では、農業を通じて学校や仕事等で社会的参加が難しい状況になっている若者の支援を行いながら、地域活性化も同時に実現しようと、南部町社会福祉協議会、社会福祉法人伯耆の国及び社会福祉法人祥和会が連携し、平成30年5月に地域共生社会実現拠点施設「いくらの郷」をオープンしました。
「いくらの郷」では、豊かな自然環境の中、人間の自然回復力を引き出し、通所者の状況に合わせた社会復帰プログラムを作成し、成果を上げています。また、地域活性化にも取り組んでおり、通所者が地域住民とともに農作業や農産物の加工を行い、棚田米、かりかり梅及び柚子ジャム等地域の特産品として販売しています。
同施設では現在、町内で活動されている里山生物多様性プロジェクトの依頼で、通所者とともに笹薮を切り拓きビオトープを整備しています。今後も、ボランティアや地域住民との交流、農林業を通じた活動で社会復帰や就労確保に向けた連携の強化・拡大を目指し、通所者のこころに寄り添いながら、ともに歩んでゆくこととしています。
- 詳しくは、こちらをご覧ください。(いくらの郷ホームページ)
https://ikuranosato.jimdofree.com/