香川ぴっぴ通信 第109号 2020(令和2)年7月1日 中国四国農政局香川県拠点
もくじ
- 1【今週のひとこと】
・新型コロナウイルス感染症について……支局長 森 寛敬 - 2【お知らせ】
・新型コロナウイルス感染症の影響を受ける農林漁業者・食品関連事業者への支援策
・農林漁業者の皆さまに豪雨や台風等の風水害に備えるための予防減災情報を発信します!
・「農の雇用事業」の募集を開始します(令和2年11月研修開始分)
・指定棚田地域の指定について
・「令和元年度食料・農業・農村白書」の公表について
・令和を担う若い世代の食育を特集~「令和元年度食育白書」の公表~
・「食かけるプライズ2020」の募集開始について
・卸売市場法に基づく中央卸売市場の認定について
・令和元年度の農地中間管理機構の実績等について
・令和元年産米の契約・販売状況、民間在庫の推移及び米穀販売事業者における販売数量・販売価格の動向について (令和2年5月末現在) - 3【農政ミニ知識】
・新・農業人(農業に関心がある、農業を始めたい方)の皆様へ - 4【AFFクイズ】
- 5【コラム】
・コレラ船いつ迄沖にかかり居る 高濱虚子……統計専門官 渡部
~日本の農業、もっと強く。~
「農業競争力強化プログラム」は、農業者が自由に経営展開できる環境を整備するとともに、農業者の努力では解決できない構造的な問題を解決するために策定されたものです。農林水産省HPで説明動画を公開しています。ぜひご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/nougyo_kyousou_ryoku/index.html
1【今週のひとこと】
★新型コロナウイルス感染症について
支局長 森 寛敬
今般の新型コロナウイルスの感染拡大により、畜産・花き生産者を始め、全国の農林水産業・食品産業に影響が拡がっております。農林水産省においては、「新型コロナウイルス感染症について」という特設ページを開設し、国民の皆様に向けた情報、食料供給の情報、農林漁業者・食品関連事業者の方々への支援策を含めた情報、新型コロナウイルス感染者発生時の対応・業務継続に関する基本的なガイドラインの情報、相談窓口の情報などを掲載しております。
特に、支援策に関しては、ぴっぴ通信にもその情報を記載しておりますが、4月30日に令和2年度(第1次)補正予算が、6月12日に令和2年度第2次補正予算が成立しており、第2次補正予算における農林水産関係につきましては、第1次補正予算を補完し、自粛の長期化による環境変化等に対応するため、経営継続補助金200億円の創設を始め、総額658億円を措置しました。また、併せて、現場の実情を踏まえ、第1次補正予算等の運用改善も同時に実施しております。
このウェブサイトでは、農林水産省の支援策のみならず、他省庁の支援策で農林漁業者や食品関連事業者の皆様が活用できる支援策も取りまとめております。また、事業者別、事業目的別にも支援策を整理しておりますので、何か支援策はあるかなと思われたら是非このウェブサイトをご覧ください。
2【お知らせ】
★ 新型コロナウイルス感染症の影響を受ける農林漁業者・食品関連事業者への支援策
農林水産省では、新型コロナウイルス感染症に対する支援策を分かりやすく取りまとめ、HPに掲載しています。令和2年度第2次補正予算の成立等を受け、新たな事業を創設するなど、より充実した支援となっています。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/saigai/n_coronavirus/support.html
★農林漁業者の皆さまに豪雨や台風等の風水害に備えるための予防減災情報を発信します!
毎年、自然災害により農林水産業に大きな被害が発生しており、農林水産被害額は、特に豪雨や台風等の風水害によるものが増加傾向にあります。そこで、農林水産省では、農林漁業者の皆さまが、豪雨や台風といった災害に備えるためのポイントを分野別に、イラストや簡潔な文章でまとめ、2020年6月23日(火曜日)からMAFFアプリやホームページを活用して発信します。
農林漁業者の皆様におかれましては、災害時は、命を守る行動をとっていただくことを最優先としつつ、これらの情報を御自身の経営を守るための参考としていただければと思います。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/bunsyo/saigai/200623.html
★「農の雇用事業」の募集を開始します(令和2年11月研修開始分)
農林水産省は、農業法人等が就農希望者を新たに雇用して実施する研修に対して支援を行う「農の雇用事業」を実施しております。今般、令和2年11月からの研修を希望される方を対象として、令和2年6月24日(水曜日)から8月28日(金曜日)まで募集しています。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/press/keiei/zinzai/200624.html
★指定棚田地域の指定について
総務省、文部科学省、農林水産省、国土交通省、環境省は、棚田地域振興法(令和元年法律第42号)第7条第1項の規定に基づき、令和2年6月16日(火曜日)、新たに6県41地域の指定棚田地域を指定しました。
香川県では、三木町の1地域が指定されました。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/press/nousin/nihon/200616.html
★「令和元年度食料・農業・農村白書」の公表について
農林水産省は、令和2年6月16日に「令和元年度食料・農業・農村の動向」及び「令和2年度食料・農業・農村施策」をまとめた食料・農業・農村白書を公表しました。今回の白書では、冒頭に特集を2テーマ設け、「新たな食料・農業・農村基本計画」、「輝きを増す女性農業者」について記述しています。新たな基本計画は令和2年3月に策定され、今後の農政の中長期ビジョンとなるものです。
また、令和元年は男女共同参画社会基本法の施行から20年の節目の年であったことから、「女性農業者」を食料・農業・農村白書で初めて特集として取り上げています。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/kihyo04/200616.html
★令和を担う若い世代の食育を特集~「令和元年度食育白書」の公表~
農林水産省は、令和2年6月16日に「令和元年度食育推進施策」(令和元年度食育白書)を公表しました。第3次食育推進基本計画の重要課題の1つである「若い世代を中心とした食育の推進」を特集し、食料の生産から消費に至る食の循環において、若い世代が中心となって取り組んでいる事例を紹介しています。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/hyoji/200616.html
★「食かけるプライズ2020」の募集開始について
農林水産省は、訪日中の食に関わる体験をした外国人が帰国後も日本の食を再体験できるような環境整備を図り、日本産農林水産物・食品の輸出拡大につなげていく「食かけるプロジェクト」の一環として、日本各地の食・食文化を深く知ることができる食体験を表彰する「食かけるプライズ2020」の募集を開始します。
なお、募集期間は、令和2年8月16日(日曜日)までとなっております。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/press/shokusan/wasyoku/200619.html
★卸売市場法に基づく中央卸売市場の認定について
農林水産省は、卸売市場を含めた食品流通の合理化と生鮮食料品等の公正な取引環境の確保を促進するため、平成30年6月に卸売市場法及び食品流通構造改善促進法を改正し、令和2年6月21日より、改正した卸売市場法(昭和46年法律第35号)が施行となりました。
今般、卸売市場法第4条第6項の規定に基づき、認定した中央卸売市場40都市65市場を公表しました。
香川県では、高松市中央卸売市場が認定されました。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/press/shokusan/orosi/200622_11.html
★令和元年度の農地中間管理機構の実績等について
農林水産省は、担い手への農地集積の状況や農地中間管理機構の実績等について公表しました。担い手への農地集積面積は、前年度から2.3万ヘクタール増加し、そのシェアは57.1%となりました。
香川県では、218ヘクタール減少し、そのシェアは28.1%となりました。農地バンクの取扱実績(転貸面積)は、前年度から3.2万ヘクタール増加し、25.4万ヘクタールとなりました。香川県では、513ヘクタール増加し、2,294ヘクタールとなりました。
人・農地プラン実質化の取組状況は、既に実質化されている地区が18,826地区、工程表を作成して実質化に取り組む地区が48,790地区となりました。香川県では、既に実質化されている地区が144地区、工程表を作成して実質化に取り組む地区が1,431地区となりました。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/press/keiei/seisaku/200626.html
★令和元年産米の契約・販売状況、民間在庫の推移及び米穀販売事業者における販売数量・販売価格の動向について(令和2年5月末現在)
農林水産省は、令和元年産米の「産地別契約・販売状況(令和2年5月末)」、「民間在庫の推移(令和2年5月末)」及び「米穀販売事業者における販売数量・販売価格の動向(令和2年5月末)」について取りまとめました。
概要
1.契約・販売状況
令和2年5月末現在の全国の集荷数量は290万トン、契約数量は271万トン、販売数量は174万トンとなっています。
2.民間在庫の推移
令和2年5月末現在の全国の民間在庫は、出荷・販売段階の計で177万トンとなっています。
3.米穀販売事業者における販売数量・販売価格の動向
令和2年5月末現在の米穀販売業者が販売している精米の全体数量・価格の動向を指数化したものです。
販売数量は前年同月比86.4%(うち小売事業者向けは前年同月比95.3%、中食・外食事業者等向けは前年同月比75.6%)。また、小売事業者向けの販売価格は前年同月比101.1%、中食・外食事業者等向けの販売価格は前年同月比100.0%となっています。(速報値)。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/press/seisaku_tokatu/kikaku/200626.html
3【農政ミニ知識】
★新・農業人(農業に関心がある、農業を始めたい方)の皆様へ
「興味はあるけど農業ってどう始めたらいいんだろう?」「農業に関心がある」「農業を始めたい」という方に、よくある質問と回答をご紹介していきます。
Q:農業はどのような仕事ですか?
A:自分自身が経営者になるか、従業員として農業法人に就職するかの2通りがあります。 また、地域や栽培する作物、経営の規模、販売方法などによって異なり、様々な農業のスタイルがあります。「就農案内読本」を読んだり、新規就農相談センターに相談したり、ご自身の目指す農業をイメージしてみましょう。
【全国新規就農相談センター】
就農案内読本(PDF:8,949KB)
【全国新規就農相談センター】
https://www.be-farmer.jp/
【就農相談会(新・農業人フェア)】
https://www.be-farmer.jp/service/event/
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/new_farmer/
4【AFFクイズ】
★農林水産省が公表した平成29年度の食品ロス量(推計値)のうち事業系食品ロス量は約328万トンだったのですが、一番多かった業種は何だったでしょうか?のこたえ
正解は(3)外食産業でした。
外食産業は127万トン、食品製造業は121万トンでした。
★Q香川県で地理的表示(GI)保護制度に登録された「香川小原紅早生みかん」の初せりが、令和2年6月19日、高松市中央卸売市場であったのですが、最高値は1箱(25個入り)いくらだったでしょうか?
(1)25万円 (2)186万円 (3)258万円
(解答は次号)
5【コラム】
★コレラ船いつ迄沖にかかり居る 高濱虚子
俳句の季語には「伝染病」も季語とされています。「風邪」などの有名どころもですが、夏だと、「コレラ」「チフス」「マラリヤ」「ペスト」など。今年に入ってからのCOVID-19の流行で、豪華客船内に乗客が長期間閉じ込められたことは記憶に新しいところですが、コレラもまた外国から入国した際、船内で発生すると、上陸できなくなり長期に渡り海上を漂泊していました。これを通称「コレラ船」と呼んでいました。このような伝染病など発生原因がわからなかった時代、世の中は「迷信」がまかり通り、迷信の裏には「鬼」と呼ばれる存在がありました。鬼は、鬼門と呼ばれる東北方面、いわゆる丑寅に棲むことから「牛の角」と「虎のパンツ」をステータスに、私たちが知るような鬼に至るまで日本史上三回、その姿を変化させてきたことはご存じでしょうか。
1【仏教伝来以前】「隠」から「鬼」へ
この時代はシャーマニズムの世界観で、見えないモノ敬うべきモノ的存在で、いわゆる精霊としての鬼。そこに「恐れ」は存在しませんでした。
2【仏教伝来とともに】仏教文化、中国文化、陰陽道の融合
仏教の末法思想に中国の鬼としてゾンビや霊魂いわゆる「キョンシー」のようなモノ、そこに恐れや穢れ、闇の中に潜むモノとして牛や蜘蛛、蛇などをモチーフに、陰陽道の思想から牛の角と虎のパンツが登場。
3【鬼ヶ島伝説の誕生】国文学の流行とともに変身
1700年代後期、江戸時代の日本は文化文政時代を迎え、昔に帰ろう的国文学が流行。その中で1と2の思いが融合、鬼は隠れ棲むモノ、スタイルはより人間的、たまに泣かされる鬼へと進化。高松駅前に鎮座する青鬼くんのようなスタイルになり300年。女木島が鬼ヶ島と名乗り始めて100年になります。
予定ではこのコラムのために鬼ヶ島実体験ぎんこうツアーを画策していましたが、不要不急な案件でもあるし、今じゃなくてもいいし、今回は勘弁しちゃろうということ、COVID-19の一日も早い世界的収束を願いつつ、季語と鬼の一席とさせていただきます。
統計専門官 渡部
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