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中国四国農政局

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    香川ぴっぴ通信 第126号 2021(令和3)年3月16日 中国四国農政局香川県拠点

    もくじ

    ~日本の農業、もっと強く。~
    「農業競争力強化プログラム」は、農業者が自由に経営展開できる環境を整備するとともに、農業者の努力では解決できない構造的な問題を解決するために策定されたものです。農林水産省ホームページで説明動画を公開しています。ぜひご覧ください。

    https://www.maff.go.jp/j/kanbo/nougyo_kyousou_ryoku/index.html

    1【今週のひとこと】

    ★農林水産業・食品産業の現場の新たな作業安全対策について

    総括農政推進官 山師徹雄

    農林水産業や食品産業の現場においては、毎年、木の伐倒作業中や、漁船の転覆、食品加工製造中の事故等により多くの死傷事故が発生しています。 農林水産業・食品産業が継続して発展するには、将来を担う若者が安全に働ける職場にしなくてはなりません。農林水産省では、有識者会議での議論も踏まえ、現場の事業者や事業者団体が取り組むべき事項や共有すべき認識を整理した「農林水産業・食品産業の作業安全のための規範」を策定しましたので、作業安全の取組の推進に向けてぜひご活用下さい。

    また、農業現場においては、令和4年までに農業機械作業に係る死亡者数を平成29年水準(211件)から半減することを目標に、令和2年からの3年間を集中対策期間として対策を強化しているところであり、春(3~5月)と秋(9~10月)に重点期間を設定して、農業機械作業の事故防止に向けた運動を展開しています。

    香川県においても、本年2月にトラクターの転落による死亡事故が発生しました。農耕車が関わった事故でシートベルトを着用していない場合の死亡率は、着用していた場合の8倍になることが分かっています。特に死亡事故の発生割合が高い乗用型の農業機械では、シートベルトやヘルメットの着用を徹底し、笑顔で帰宅できる作業をお願いいたします。

    (詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)(農林水産業・食品産業の新たな作業安全対策)
    https://www.maff.go.jp/j/kanbo/sagyou_anzen/index.html

    (詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)(農作業安全対策)
    https://www.maff.go.jp/j/seisan/sien/sizai/s_kikaika/anzen/

    2【お知らせ】

    ★令和2年度農林水産関係第3次補正予算の概要について

    農林水産省は、令和2年度農林水産関係第3次補正予算の概要を取りまとめました。

    令和2年度第3次補正予算については、令和3年1月28日に成立しました。

    (詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)
    https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/yosan/201215.html

    ★令和3年度農林水産予算概算決定の概要について

    農林水産省は、令和3年度農林水産予算概算決定の概要を取りまとめました。

    令和3年度予算については、令和2年12月21日閣議決定されました。 

    (詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)
    https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/yosan/201221.html

    ★米に関するマンスリーレポート(令和3年3月号)の公表について

    農林水産省は、米に関する価格動向や需給動向に関するデータを集約・整理した「米に関するマンスリーレポート(令和3年3月号)」について取りまとめました。

    (詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)
    https://www.maff.go.jp/j/press/seisaku_tokatu/kikaku/210309.html

     ★「農林水産業・食品産業の作業安全のための規範」の策定について

    冒頭の「今週のひとこと」でも紹介しましたが、農林水産省は、事業者や事業者団体に日々留意・実行いただきたい事項をまとめた「農林水産業・食品産業の作業安全のための規範」を策定しましたので、お知らせします。本規範を活用いただき、今後の作業安全対策にお役立てください。 

    (詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)
    https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/kihyo01/210310.html

    ★輸入小麦の政府売渡価格の改定について

    農林水産省は、「主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律(平成6年法律第113号)第42条第2項」に基づき売り渡す輸入小麦の令和3年4月期の政府売渡価格を決定しました。令和3年4月期(令和3年4月~)の輸入小麦の政府売渡価格は、5銘柄加重平均(税込価格)で51,930円/トン、令和2年10月期と比べて5.5%の引上げとなります。

    (詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)
    https://www.maff.go.jp/j/press/seisaku_tokatu/boeki/210310.html

    ★「令和2年度病害虫発生予報10号」の発表について

    農林水産省は、向こう1か月の主要な病害虫の発生予察情報(発生予報)について発表しました。四国地方では、野菜類のいちごでアザミウマ類とアブラムシ類、きゅうりでアザミウマ類、コナジラミ類とベと病、トマトのコナジラミ類と葉かび病、ピーマンでうどんこ病の発生が多くなると予想されています。

    また、水稲では、昨年、東海以西の広い地域でトビイロウンカによる坪枯れの被害が発生しました。本虫による被害発生が懸念される地域にあっては、効果の高い育苗箱施用剤による防除の実施についても検討してください。

     (詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)
     https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/syokubo/210310.html 

    ★令和2年度「飼料用米多収日本一」の受賞者の決定について

    農林水産省及び一般社団法人日本飼料用米振興協会は、飼料用米生産農家の生産に係る技術水準の向上を図ることを目的として令和2年度「飼料用米多収日本一」を実施し、農林水産大臣賞をはじめ各受賞者を決定しましたので、お知らせします。

    (詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)
    https://www.maff.go.jp/j/press/seisaku_tokatu/kokumotu/210311.html

    ★令和元年 農業産出額及び生産農業所得(中国地域・四国地域)

    中国四国農政局は、令和元年 農業産出額及び生産農業所得(中国地域・四国地域)について取りまとめました。

    香川県では、農業産出額は803億円で前年に比べ14億円(1.7%)減少、生産農業所得は272億円で前年に比べ4億円(1.4%)減少しました。

    (詳しくはこちら)(中国四国農政局ホームページ)
    https://www.maff.go.jp/chushi/press/t_toukei/210312.html

    3【農政ミニ知識】

    ★新・農業人(農業に関心がある、農業を始めたい方)の皆様へ

    「興味はあるけど農業ってどう始めたらいいんだろう?」

    「農業に関心がある」「農業を始めたい」という方に、よくある質問と回答をご紹介していきます。

    Q:「青年等就農資金」は、資金を借りる上で、資金の使い道等の要件はあるのでしょうか?

    A:融資対象は、施設・機械の整備、長期の運転資金です。融資対象外のものは、農地等の取得です。

    融資の返済は12年以内に行っていただきます。なお、担保・保証人は不要です。借入れにあたり、返済能力等が審査されます。融資枠には限りがあります。お早めにお近くの日本政策金融公庫支店、JAまで御相談ください。

    (詳しくはこちら)青年等就農資金(日本政策金融公庫ホームページ)(外部リンク)
    https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/seinen.html
     

    4【AFFクイズ】

    ★農林水産省が公表した令和元年度全国の野生鳥獣による農作物被害状況について、主要な鳥獣種別の被害金額については、1位はシカで約53億円、2位はイノシシで約46億円だったのですが、被害面積では、シカはイノシシの約何倍だったでしょうか?のこたえ

    正解は(3) 6倍  でした。

    シカによる被害面積は33.8千ヘクタール、イノシシは5.5千ヘクタールでした。

    ★Q 2020年度農林業センサス結果(概数値)によると、農業経営体は16,459経営体だったのですが、2015年度結果と比べて何%減少したでしょうか?

    (1) 15.9  (2)20.9  (3)25.9

     (解答は次号)

    5【コラム】

    ★ため池と水ブニと円筒分水

    ため池王国香川県、裏を返せば水資源に苦労してきた側面があります。

    瀬戸内の中でも、大きな川がない讃岐地方は古代より多くの「ため池」が作られ、現在も一万六千余のため池が農業用水確保のために利用されています。満濃池はその代表格です。作られたため池の水は、厳しい取り決めと管理のもとにおかれ、水を無駄にしない独特のシステムを作り上げました。

    「ブニ」とは、歩合、割合を表す香川県の方言で、水ブニとは一枚の水田ごとに用水を使用できる固有の持ち分といった意味です。ひとつのため池からはたくさんの水田が水を引いています。その水田の持ち主も数人、数十人といます。ため池に水が充分ある場合はそれぞれの田に水が引けますが、少なくなってくると、その配分が問題になります。初めに取水できる水田がたくさん水を引くと、後の順番になっている水田は足りなくなってきます。こうした場合に備えて、各水田にはそれぞれ引くことのできる水量が決められており、「水台帳」、「水割帳」といった水ブニの台帳を持っていました。

    その時間配分は「水配」と呼ばれる役員がおこないました。「線香水」などと呼ばれる取り決めです。引水する時間を線香の長さで計り、田に取り込む水の量を、線香の火が燃え尽きる時間で調節しました。線香の長さは耕地面積や、ため池への貢献度によって異なり、「あの家はブニのある家だ」などと、家の格を水の権利量で決めるほどでした。

    盗水やごまかしには村八分などの厳しい罰則が待っていますが、このような古くからのしきたりは,昭和四九年の香川用水完成と共に次第に緩やかになり、現在では殆ど運用されることはありませんでしたが、平成六年には全県が水不足となり、香川県にだけ多く水を送る状況にはなく、江戸時代に作られた取り決めが一時的に蘇りました。さすがに線香ではなく、時計によって水量が決められ,更に「走り水」「かけ流し」などの灌漑が復活したそうです。

    翻って、水田耕作が主体であった日本の各地でも古来より農業用水の確保にまつわる水争いは絶えず、農業用水の正確な分水は長く懸案でありました。大正時代に公平な分配ができる分水樋が考案されましたが、初期の分水桶は流量によって偏りが生じるなどの欠点があり、これを克服するため、円筒状に組んだコンクリート設備の中心にサイフォンの原理で導水し、円筒を越流させて分水する方式が考案されました。

    この方式を採用したのが神奈川県川崎市高津区久地にある久地円筒分水(国の登録有形文化財)で、同地にあった二ヶ領用水の分水樋の改修に際し、1941年(昭和16年)に造られたものです。この方式により受益面積に応じて正確な分水を実現できたため、以降、同様の方式のものが全国各地に造られました。見た目にも美しいので観光資源としても価値があります。機会があれば見学をお勧めいたします。

    主任広域監視官 大槻 

     ◆香川県拠点ホームページURL(ぴっぴ通信バックナンバー掲載)
      https://www.maff.go.jp/chushi/nousei/kagawa/index.html

     ◆Facebookページ農水省・農業経営者net
      https://www.facebook.com/nogyokeiei

     ◆農業競争力強化プログラム
      https://www.maff.go.jp/j/kanbo/nougyo_kyousou_ryoku/index.html

     ◆農業保険(収入保険・農業共済)
      https://www.maff.go.jp/j/keiei/nogyohoken/index.html

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