香川ぴっぴ通信 第128号 2021(令和3)年4月16日 中国四国農政局香川県拠点
もくじ
- 1【今週のひとこと】
・本年7月から玄米及び精米に関する表示が変わります…総括広域監視官 山形 和隆 - 2【お知らせ】
・6次産業化の取組事例集(令和3年3月)
・低コスト化・高収益化に資する農業実用化技術(園芸、花き、茶、ばれいしょ、そば、環境保全型農業及び有機農業分野)の募集について
・新たな「食育推進基本計画」の公表について
・食品廃棄物等多量発生事業者の定期報告における報告方法等
・令和3年4月6日に令和2年産そば(乾燥子実)の作付面積及び収穫量の公表 - 3【農政ミニ知識】
・新・農業人(農業に関心がある、農業を始めたい方)の皆様へ - 4【AFFクイズ】
- 5【コラム】
・コロナ禍における究極のドライブ「四国88カ所」巡り…行政専門員 黒川
~日本の農業、もっと強く。~
「農業競争力強化プログラム」は、農業者が自由に経営展開できる環境を整備するとともに、農業者の努力では解決できない構造的な問題を解決するために策定されたものです。農林水産省ホームページで説明動画を公開しています。ぜひご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/nougyo_kyousou_ryoku/index.html
1【今週のひとこと】
★本年7月から玄米及び精米に関する表示が変わります
総括広域監視官 山形 和隆
規制改革実施計画(令和2年7月17日閣議決定)において、「農産物検査規格の見直し」が対象とされ、農産物検査を要件とする食品表示制度の見直しを行うこととされました。
このことを踏まえ、容器包装に入れられた玄米及び精米の食品表示基準が以下のとおり改正され、令和3年7月1日に施行されることとなりました。
(1)農産物検査による証明を受けていない場合であっても産地、品種及び産年の表示を可能とし、(2)一方で、根拠が不確かな表示がなされた米の流通を排除し、消費者の信頼を損ねるようなことがないようにするため、産地、品種、産年の根拠を示す資料の保管を義務付け、(3)農産物検査証明による等、表示事項の根拠の確認方法の表示を可能とするとともに、(4)生産者名等、消費者が食品を選択する上で適切な情報は、枠内への表示を可能とする。
この改正により、例えば農産物検査を受けていない米について、これまでは「複数原料米 産地:国内産 使用割合:10割」としか表示できなかったものが、改正後は、根拠資料を保管している場合、「単一原料米 産地:香川県 品種:コシヒカリ 産年:令和3年」のように、いわゆる3点セット表示が可能となります。
この場合、保管が必要となる根拠資料については、生産段階では、種苗の購入記録や品種ごとの作付状況が分かる営農計画書など、流通段階では、産地・品種・産年が記載された原料米の納品書や原料米をその製品に使用した実績がわかる書類などが考えられます。
なお、根拠資料は、製品を製造してから3年間保管しておく必要があります。
(詳しくはこちら)(消費者庁ホームページ)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/#laws
2【お知らせ】
★6次産業化の取組事例集(令和3年3月)
平成23年3月に「六次産業化・地産地消法」が施行され、法に基づく総合化事業計画の累計認定件数は順調に増加し、令和3年度末時点で約2,600件となっています。近年では、加工・直売の取組にとどまらず、経営の多角化を目指し、農家レストランや農業体験、輸出などへの取組も増えています。その中でも、コスト意識やマネジメント感覚を持ち、付加価値の高いビジネス経営を行っている優良事例を収集し、取りまとめました。
香川県の事例は、さんわ農夢株式会社(三豊市)及び株式会社アンファーム(三豊市)です。
(詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/renkei/6jika/torikumi_jirei/jireisyu.html
★低コスト化・高収益化に資する農業実用化技術(園芸、花き、茶、ばれいしょ、そば、環境保全型農業及び有機農業分野)の募集について
募集対象者は、担い手の経営革新に資する園芸(野菜・果樹)、花き、茶、ばれいしょ、そば、環境保全型農業及び有機農業分野の実用化技術を開発し、当該技術について担い手等からの問合せに対応できる民間企業、公設試験場等の試験研究機関、大学、農業者及び普及指導機関等とします。
募集期間
第1回募集:令和3年4月1日(木曜日)~8月31日(火曜日)
第2回募集:令和3年9月1日(水曜日)~令和4年3月31日(木曜日)
(詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/press/seisan/gizyutu/210401.html
★新たな「食育推進基本計画」の公表について
令和3年3月31日、「第4次食育推進基本計画」が食育推進会議(会長:野上農林水産大臣)で決定されました。
国民の健全な食生活の実現と、環境や食文化を意識した持続可能な社会の実現のために、SDGsの考え方を踏まえながら、多様な関係者が相互の理解を深め、連携・協働し、国民運動として食育を推進することとしています。
(詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/hyoji/210331_35.html
★食品廃棄物等多量発生事業者の定期報告における報告方法等
平成21年度から、食品廃棄物等多量発生事業者(食品廃棄物等の前年度の発生量が100トン以上の食品関連事業者)は、毎年度、主務大臣に対し食品廃棄物等の発生量や食品循環資源の再生利用等の状況を報告することが義務付けられました。
対象事業者は毎年6月末までに提出することになっています。
(詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syokuhin/s_houkoku/index.html
★令和3年4月6日に令和2年産そば(乾燥子実)の作付面積及び収穫量の公表
1 作付面積
全国の作付面積は6万6,600ヘクタールで、前年産に比べ1,200ヘクタール(2%)増加した。これは、他作物からの転換等があったためである。
2 10アール当たり収量
全国の10アール当たり収量は67キログラムで、前年産を3%上回った。
これは、生育期間の天候がおおむね良好で、台風等による被害が少なかったためである。なお、10アール当たり平均収量対比は124%となった。
3 収穫量
全国の収穫量は4万4,800トンで、前年産に比べ2,200トン(5%)増加した。
香川県の収穫量は23トンで、前年産に比べ8トン増加した。
(詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/sakkyou_kome/index.html#y18
3【農政ミニ知識】
★新・農業人(農業に関心がある、農業を始めたい方)の皆様へ
「興味はあるけど農業ってどう始めたらいいんだろう?」
農業法人等に就職する、自分で農業を始める、大きく2通りの始め方があります。
どこで、何を作るのかによっても、仕事の内容は様々です。まずは、気軽に参加できる農業体験や活躍する業者等の事例を見て、自分の理想のイメージを描いてみましょう。
また、以下の農林水産省ホームページには、農業を実践的に学ぶことができる学校や、就農について何でも相談できる総合窓口、様々な支援施策を掲載していますので一度ご覧になってください。
(詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/new_farmer/index.html
4【AFFクイズ】
★今回のクイズ
令和2年における国内のクロマグロ養殖実績で出荷数量が一位の県はどこでしょうか?
(1)長崎県 (2)三重県 (3)鹿児島県
(解答は次号)
★Q 前回クイズは、「中国四国農政局が公表した令和元年林業産出額によると香川県は43億5千万円で前年より3億7千万円減少したのですが、全国順位は前年と同じでした。さて何位だったでしょうか?」でしたが、おわかりになったでしょうか。
正解は (1) 28 位 でした。
5【コラム】
★コロナ禍における究極のドライブ「四国88カ所」巡り
我が国において、2020年3月に新型コロナウイルスへの初めての感染が確認され、現在、第4波が到来しそうな勢いです。その間、不要不急の外出の自粛など生活面や仕事面にも様々な制約を強いられ、ライフスタイルと働き方に大きな変化が生じました。
生活面では食材の配達による調達・自炊・リモート飲み会、仕事面ではテレワーク・時差出勤・テレビ(ウェブ)会議の実施等が挙げられます。
これだけ、 様々な制約を強いられてストレスも溜まり、その「はけ口」を旅行や職場の飲み会等に求めることもできず、それに代わって、一人キャンプ、ゴルフ練習等が増えたと言った話も巷で聞いています。
私は、昨年のうるう年の4月から人との接触を少しでも減らしながら、車で「結願所」である香川県の大窪寺(88番札所)から逆打ちで「四国88カ所」巡りを行いました。
ちなみに、「うるう年」の年に逆打ち巡りをすると、ご利益が三倍になるとか、この四国88カ所のお寺を作った弘法大師に会えるとかと言った迷信もありますが、まだ、その恩恵は享受していません。
このような状況ですが、今回の「四国88カ所」巡りでビックリした出会いがありましたので、この場を借りて皆さんにご紹介したいと思います。
一つ目は、徳島県の太龍寺(第21番札所)です。近くの鷲の里駅(道の駅鷲の里に併設)から全長2,755メートルの世界一のロープウェイに乗って山を越えて行きますが、途中の山頂の岩の上に巨大なブロンズ像の「求聞持修行大師像」や「絶滅した日本オオカミ像」を見ることができるとともに、仙人が住んでいそうな荘厳さと神秘さを併せ持つ山奥のお寺に巡り会えました。
また、愛媛県の最大の難所の横峰寺(第60番札所)は、西日本最高峰「石鎚山」の中腹に位置しており、舗装していない林道の有料道路を登って行ったお寺の近くの駐車場の茶店に野鳥なのに手乗りの「ヤマガラ」がたくさんいます。茶店でヒマワリの種を買って、手乗りのリアル餌やりができました。お寺の話ではありませんが不思議な感覚を体験できました。
皆さんも、このようなコロナ禍の時期に、宗派に関係なく、多様で神秘的な風景や荘厳さを肌で感じ、さらにたまにビックリするような体験ができる究極のドライブ「四国88カ所」巡りをしてみてはいかがでしょうか。
最後になりましたが、「四国88カ所」巡りの記念とともに、極楽浄土への通行手形として、納経をいただくことをお薦めします。
行政専門員 黒川
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◆農業競争力強化プログラム
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◆農業保険(収入保険・農業共済)
https://www.maff.go.jp/j/keiei/nogyohoken/index.html
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TEL:087-883-6500(地方参事官ホットライン)
FAX:087-883-6504
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FAX:087-883-6504