香川ぴっぴ通信 第132号 2021(令和3)年6月16日 中国四国農政局香川県拠点
もくじ
- 1【ひとこと】
・新たな勤務地で思うこと…地方参事官 小野寺 慎司 - 2【お知らせ】
・令和2年度 森林・林業白書が公表されました
・令和2年度 食育白書が公表されました
・毎年6月は食育月間、毎月19日は食育の日
・みどりの食料システム戦略を策定しました
・農業を経営する皆様へ~収入保険で備えましょう
・「令和3年度農薬危害防止運動」の実施について
・MAFFアプリのご利用をおすすめします
・MAFFアプリに「熱中症警戒アラート」の通知機能を追加しました - 3【農業に関心がある、農業を始めたい方へ】
- 4【報道発表資料】
・農林水産省及び中国四国農政局 - 5【AFFクイズ】
- 6【コラム】
・豊浜町和田地区(ホウナン)の梨…主任広域監視官 石川陽一郎
~日本の農業、もっと強く。~
「農業競争力強化プログラム」は、農業者が自由に経営展開できる環境を整備するとともに、農業者の努力では解決できない構造的な問題を解決するために策定されたものです。農林水産省ホームページで説明動画を公開しています。ぜひご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/nougyo_kyousou_ryoku/index.html
1【ひとこと】
★新たな勤務地で思うこと
地方参事官 小野寺 慎司
「香川ぴっぴ通信」に御登録いただきまして、誠にありがとうございます。
去る4月に香川県拠点の地方参事官(支局長という感じです。)として着任いたしました小野寺と申します。どうぞ宜しくお願いいたします。
さて突然で恐縮ですが、私、今回の異動により二つの記録をつくることができました。
一つは、私が住んだ県の最西端記録です。これまでは滋賀県大津市が最西端でした。今回高松市に居を構えましたので、直線距離でおよそ180キロメートル南西に記録更新です。
もう一つは、初の単身赴任です。一人暮らしは、四半世紀、25年ぶりです。当初は夢と希望を持っていました(大袈裟ですね。)が、着任して2ヶ月半の今は、ちょっとテンションが下がりぎみです。転勤前は妻子と愛犬2匹が家に居て賑やかだった分、静かな部屋というのはちょっと寂しいですね。なかなか慣れません。また、皆さんも御苦労されていると思いますが、新型コロナ感染症対策のため、休日は1日中一人でいることがほとんどなことも理由の一つかもしれません。新型コロナが早く落ち着くことを願ってやみません。
そのような中、4月に着任してまず始めに、「地域を元気にすることを目指して職員が一丸となって取り組んでいくこと」を目標に掲げました。
これまで香川県拠点が取り組んできたことは、もちろん積極的に進めます。その上で、国の機関だからこそ実践できる取組は何かを考え、この香川県でそれを実現していきたいと思っています。その具体的な取組の一つとして今温めているアイディアが「異業種交流によりイノベーションを起こすこと」です。県内はもとより県外に居住する様々な異業種の方々との、まさに想定外の出会いから、新たな発想と連携が生まれ、そのことで、新たな作物の導入や、新商品の開発、輸出を含む新たな販売先の創出、スマート化やグリーン化などの新たな取組が生まれるお手伝いができたら、と考えております。
そのような新たな取組がここ香川県でドンドン生まれる将来の姿を考えるとワクワクします。実はこのアイディアは、私が他の地方農政局に勤務していた時に、そのような経験をされた農業者の方から伺った実体験が元となっています。その方がおっしゃるには、自分の生活では絶対出会わないような方とたまたま国の機関が主催する会議で席が隣同士になり、お互いの仕事や関心事を会議の前に紹介し合ったことをきっかけに新たな事業をスタートさせた、といった内容でした。
大人数による対面式の交流会は新型コロナ感染対策のためになかなか実現できませんが、新型コロナの感染状況が落ち着いた暁には、少人数でも良いので、できる限り早めに開催し、徐々に交流会の規模を大きくしていきたいと考えています。
その日に向けて、日々、様々な業界の方とのネットワークづくりに邁進して参りますので、御賛同いただける方がいらっしゃいましたら、是非ともネットワークの一員になっていただけましたら幸いです。どうぞ宜しくお願いいたします。
2【お知らせ】
★令和2年度 森林・林業白書が公表されました
令和3年6月1日に公表された森林・林業白書では、特集として「森林を活かす持続的な林業経営」を取り上げ、収益性向上や人材の確保・育成等の林業経営体の取組を整理するとともに、将来的な収支構造試算など今後の林業経営の可能性を提示し、それぞれの林業経営体が森林と経営の持続性を高めながら成長・発展していくことを期待しています。
また、特集の二つ目として「新型コロナウイルス感染症」を取り上げ、木材需要動向の変化や林業・木材産業への影響を整理するとともに、「新しい生活様式」に対応した新たな事業展開の動きなどを紹介しています。
森林・林業白書では、森林・林業・木材産業とSDGs(エス・ディー・ジーズ。持続可能な開発目標)の関わりも紹介しています。森林・林業は、農業や水産業、皆さんのくらしに直接、影響を及ぼす大切な基盤ですので、是非、林野庁ホームページをご覧ください。
(詳しくはこちら)(林野庁ホームページ)
https://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/R2hakusyo/zenbun.html
★令和2年度 食育白書が公表されました
令和3年5月28日に公表された食育白書では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大下における食育に関する取組について取り上げるとともに、特集として「食文化の継承に向けた食育の推進」及び令和3年3月に決定された「第4次食育推進基本計画」の概要を紹介しています。
食育白書のさわりだけ、ほんの一部だけをご紹介します。
・朝食又は夕食を家族と一緒に食べる「共食」の回数の推移
・朝食を欠食する子供の割合の推移
・ゆっくりよく噛んで食べる国民の割合の推移
・農林漁業体験を経験した国民(世帯)の割合の推移
など身近な話題がいっぱいです。
また、農林水産省は、この白書を通して、食育について多くの皆様に知っていただくことを目指しています。
(詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/wpaper/r2_index.html
★毎年6月は食育月間、毎月19日は食育の日
食育月間では、国、地方公共団体、関係団体などが協力して、食育推進運動を重点的かつ効果的に実施し、食育の一層の浸透を図ることとしています。
期間中は、全国規模の中核的な行事として食育推進全国大会が開催されるほか、全国各地で食育をテーマとした多くの取組やイベントが実施されます。
食育月間イベントに参加したり、食育の取組を実践してみてはいかがでしょうか。
(詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/gekkan/index.html
★「みどりの食料システム戦略」を策定しました
我が国の食料・農林水産業は、大規模自然災害、地球温暖化、生産者の減少等の生産基盤の脆弱化、地域コミュニティの衰退、新型コロナを契機とした生産・消費の変化などの政策課題に直面しており、将来にわたって食料の安定供給を図るためには、災害や温暖化に強く、生産者の減少やポストコロナも見据えた農林水産行政を推進していく必要があります。
このような中、健康な食生活や持続的な生産・消費の活発化やESG投資市場(「持続可能な事業」を投資先とすることで、長期的に安定したリターンが見込める投資方法)の拡大に加え、諸外国でも環境や健康に関する戦略を策定するなどの動きが見られます。
今後、このようなSDGsや環境を重視する国内外の動きが加速していくと見込まれる中、我が国の食料・農林水産業においてもこれらに的確に対応し、持続可能な食料システムを構築することが急務となっています。このため、農林水産省では、食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現する「みどりの食料システム戦略」を策定しました。
(詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/index.html#sakutei
★農業を経営する皆様へ~収入保険で備えましょう
農業は、自然災害による収入減少や市場価格の低下など、様々なリスクにさらされている産業です。
このようなリスクに対応して農業経営の安定を図る観点から、国は、農業経営収入保険制度を設け、平成31年1月から実施しています。
新型コロナウイルス感染症のような想定外のリスクも含めて幅広く補償される制度ですので、加入をご検討なさっている方は、NOSAI香川までお問い合わせください。
(詳しくはこちら)(NOSAI香川ホームページ)
http://nosai-kagawa.jp/
★「令和3年度農薬危害防止運動」の実施について
農林水産省は、厚生労働省、環境省、都道府県等と共同で、農薬を使用する機会が増える6月から8月にかけて、農薬の使用に伴う事故・被害を防止するため、農薬の安全かつ適正な使用や保管管理、環境への影響に配慮した農薬の使用等を推進する「農薬危害防止運動」を実施します。
農薬を使用する際は、農薬を正しく理解していただき、周りに飛散しないように使用してください。
(詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouyaku/210427.html
★「MAFFアプリ」 のご利用をおすすめします
MAFFアプリは、皆さまに役立つ情報を農林水産省から直接お届けするスマホ用アプリです。
農業者や農業関係者だけでなく、どなたでも無料※でご利用いただけます。
プロフィールとして設定いただいたお住まいの地域や作目、関心事項等に応じて、役立つ情報をお届けします。
また、現場の情報を農林水産省に直接届けることができます。
※通信に要する費用(データ通信料等)は、利用者の負担となります。
(詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/maff-app.html
★MAFFアプリに「熱中症警戒アラート」の通知機能を追加しました
農業者と農林水産省をつなぐコミュニケーションツール「MAFFアプリ」に、今般、環境省及び気象庁が発表する「熱中症警戒アラート」を通知する機能を追加しましたのでお知らせします。
農作業中の熱中症による死亡事故について、平成30年は調査開始以降最も多い43人、令和元年も前年に次ぐ29人と近年急増しており、農業者の方に熱中症の警戒を促す手法の開発が課題となっていました。
このため、MAFFアプリに登録された方の地域に環境省及び気象庁が運用する「熱中症警戒アラート」が発出された場合、当日の朝7時頃に自動でMAFFアプリにアラートが通知される機能(プッシュ通知機能)を追加し、5月20日(木曜日)より運用を開始しました。MAFFアプリを登録していただき熱中症警戒アラート機能を活用してみてはいかがですか。
(詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/press/seisan/sizai/210520.html
3【農業に関心がある、農業を始めたい方へ】
★「興味はあるけど、農業ってどうやって始めたらいいんだろう?」と思っている方へ。
農家を始めるには、農業法人等に就職する、自分で農業を始めるという、大きく分けて二通りの方法があります。
また、どこで、何を作るのかによっても、仕事の内容は様々です。まずは、気軽に参加できる農業体験や活躍する業者等の事例を見て、自分の理想のイメージを描いてみましょう。
以下の農林水産省ホームページには、農業を実践的に学ぶことができる学校や、就農について何でも相談できる総合窓口など、様々な支援施策を掲載していますので一度ご覧になってください。
(詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/new_farmer/index.html
4【報道発表資料】
ぴっぴ通信第132号の発行日以前の報道発表は以下でご確認いただけます。
★農林水産省の報道発表
(詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/press/index.html
★中国四国農政局の報道発表
(詳しくはこちら)(中国四国農政局ホームページ)
https://www.maff.go.jp/chushi/press/index.html
5【AFFクイズ】
★今回のクイズ
皆さんは、日本国内で生産している麦をご存じですか。国内では、小麦、二条大麦、六条大麦、はだか麦の4種類の麦を生産しています。では、この4麦の輸入についてお伺いします。食用麦について、大麦・はだか麦の約8割を輸入に依存していますが、小麦は約何割を輸入に依存しているでしょうか。
(1)8割 (2)5割 (3)2割
(解答は次号)
★Q 前回のクイズは、「皆さんはスーパー等で食品を購入する際は、何を見て選んでいますか。販売されている全ての生鮮食品には、食品表示法に基づき名称と原産地が表示されています。さて、農産物の「キャベツ」が販売されていた場合、原産地の表示で誤っているのはどれでしょうか。」でした。おわかりになったでしょうか。
正解は (1) 国産 でした。
6【コラム】
★豊浜町和田地区(ホウナン)の梨
4月中旬、観音寺市豊浜町和田地区の丘の一画が白い絨毯のように美しい梨の花で埋め尽くされます。梨の栽培は、100年以上の歴史があり、瀬戸内海を望むなだらかな斜面で、温暖小雨な気候と排水や風通しのよい、恵まれた環境で育てられたホウナン梨は、甘くてシャキシャキとした食感で、深い味わいがあります。
現在栽培されている主力品種は、「幸水」「豊水」「二十世紀」「あかづき」が栽培されています。
「幸水」と「豊水」は皮が褐色がかった赤梨です。「幸水」は、糖度が高く、しゃっきりとした歯ざわりでみずみずしく、口に広がる果汁たっぷりな果肉が特徴で、例年なら8月上旬から下旬に出回ります。「豊水」は、柔らかい食感で、果汁がしたたりおちるほど水分が豊富で、甘味が強く酸味も適度にあり、お盆明けから「二十世紀」とともに出回ります。9月に入ると「あかづき」が出回ります。
梨の美味しいものを見分けるコツがあります。まず、美味しい梨の表面は皮の色が濃くて、表面の粒の色が黒くはっきりとしている物が良いとされています。梨は太陽の光をたくさん浴びることによってその美味しさが増し、太陽の光をしっかりと浴びて育った梨は、皮にその状態が現れます。皮の色が濃くて表面の粒の色が黒くはっきりとしていれば、みずみずしく甘い梨である可能性が高いです。
また、梨のお尻の部分が平らになっていてへこみが少なく、ずっしりと重たそうなのがポイントです。梨のもっとも甘くて美味しい部分はお尻の部分で、このお尻の部分がしっかりと実っている物は甘くて美味しいです。
ホウナンの梨はスーパー等でも販売されますが、8月に入ると産地直送の直売所(香川県農業協同組合和田支所)で販売されます。贈答用の箱入り、自宅用の袋入りが準備され、「贈り物」や「お供え物」の購入で、毎日長い行列ができています。また、直売所の一角では、梨を使ったソフトクリームが販売され、人気を呼んでいます。天候不順で今年の梨の出来が気になりますが、暑い8月の日にとっておきのソフトクリームを召し上がってみてはいかがでしょうか。
主任広域監視官 石川陽一郎
◆香川県拠点ホームページURL(ぴっぴ通信バックナンバー掲載)
https://www.maff.go.jp/chushi/nousei/kagawa/index.html
◆Facebookページ農水省・農業経営者net
https://www.facebook.com/nogyokeiei
◆農業競争力強化プログラム
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/nougyo_kyousou_ryoku/index.html
◆農業保険(収入保険・農業共済)
https://www.maff.go.jp/j/keiei/nogyohoken/index.html
◆香川県拠点お問い合わせ窓口
https://www.contactus.maff.go.jp/j/chushi/form/161205_3.html
◆配信停止等の手続き
登録情報の変更、配信を解除されたい方は、メールにより連絡をお願いします。
(「配信解除」等と入力のうえ、送信してください。)
E-mail:kagawa_merumaga(アットマーク)maff.go.jp
注)迷惑メール対策のため「@」を「(アットマーク)」と表記しています。送信の際には「@」に変更して下さい。
◆発信者
〒760-0019 高松市サンポート3番33号
中国四国農政局 香川県拠点地方参事官室
TEL:087-883-6500(地方参事官ホットライン)
FAX:087-883-6504
E-mail:kagawa_merumaga(アットマーク)maff.go.jp
注)迷惑メール対策のため「@」を「(アットマーク)」と表記しています。送信の際には「@」に変更して下さい。
お問合せ先
香川県拠点 地方参事官室
電話:087-883-6500
FAX:087-883-6504