香川ぴっぴ通信 第150号 2022(令和4)年3月16日 中国四国農政局香川県拠点
もくじ
- 1【ひとこと】
・「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」香川県内で4地区が選定… 総括農政推進官 髙木 文訓 - 2【お知らせ】
・農業経営基盤強化促進法等の一部を改正する法律案について
・「ウクライナ情勢に関する農林水産業・食品関連産業事業者向け相談窓口」の設置について
・玄米及び精米表示の見直し(年月旬表示の導入)について
・令和3年度「地産地消コーディネーター育成研修会」のインターネット動画配信について
・令和4年春の農作業安全確認運動の展開について
・令和3年度農林水産関係補正予算の概要について
・令和4年度農林水産予算概算決定の概要について
・「みどりの食料システム戦略」を策定しました
・YouTubeにおける「水田農業の未来を考える動画コンテンツ(第2弾)」の公開について
・高病原性鳥インフルエンザの発生に伴う監視体制の強化について
・農業・農村への理解の醸成を目指す新たな国民運動「食から日本を考える。ニッポンフードシフト」について
・農業を経営する皆様へ~収入保険で備えましょう
・「MAFFアプリ」のご利用をおすすめします
・中国四国農政局輸出産地等支援プロジェクトチームの設置及び輸出産地サポーターの配置について
・サツマイモ基腐病(もとぐされびょう)のまん延防止について - 3【農業に関心がある、農業を始めたい方へ】
- 4【報道発表資料】
・農林水産省及び中国四国農政局 - 5【AFFクイズ】
- 6【コラム】
・ストレス解消法……主任広域監視官 長尾 哲生
~日本の農業、もっと強く。~
「農業競争力強化プログラム」は、農業者が自由に経営展開できる環境を整備するとともに、農業者の努力では解決できない構造的な問題を解決するために策定されたものです。農林水産省ホームページで説明動画を公開しています。ぜひご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/nougyo_kyousou_ryoku/index.html
1【ひとこと】
★「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」香川県内で4地区が選定
総括農政推進官 髙木 文訓
農林水産省は、平成11年に「日本の棚田百選」(134ヵ所)を認定しました。それから20年が経過している昨今、棚田地域は、農家の高齢化や担い手不足などにより、従来のような棚田の保全が難しくなっている現状にあります。
このような中、令和元年に「棚田地域振興法」が制定され、棚田地域振興の機運が高まってきており、棚田地域の活性化や棚田の有する多面的機能の一層の理解促進を図ることを目的に、このたびポスト棚田百選として改めて優良な棚田を認定する取組を実施しました。
棚田百選に変わる新たな名称は全国からの応募により、「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」に決定しました。
また、「つなぐ棚田遺産」に応募された棚田について、本年2月14日に外部有識者から構成されるつなぐ棚田遺産選定委員会において、全国で271地区が「つなぐ棚田遺産」として選定され、香川県からは4地区が選定されました。
今回選定された棚田は、3月25日に農林水産大臣の認定を受ける予定です。
春の訪れとともに、これから棚田において農作業が始まり、5月頃から田植えシーズンを迎えます。棚田地域に足を運んでいただき、四季折々の棚田の風景を楽しんだり、地域の伝統行事に参加するなど棚田地域の魅力を探求してみてはいかがでしょうか。
【香川県内で選定された棚田】
・五郷の棚田(観音寺市大野原町)
・唐櫃の棚田(土庄町豊島)
・中山千枚田(小豆島町中山)
・小蓑の棚田(三木町小蓑)
※棚田百選では、中山千枚田が選定されていました。
2【お知らせ】
★農業経営基盤強化促進法等の一部を改正する法律案について
農業者の減少の加速化が見込まれる中、生産の効率化やスマート農業の展開等を通じた農業の成長産業化に向け、分散錯圃の状況を解消し、農地の集約化等を進めるとともに、人の確保・育成を図る措置を講ずることが必要であることから、3月8日に農業経営基盤強化促進法等の一部を改正する法律案が閣議決定されました。
法案は、地域の農業者等による話合いを踏まえ、将来の農業の在り方等を定めた地域計画の策定や、地域計画の達成に向けた農地の集約化等の推進への支援等の措置を講ずるものであります。「第208回国会(令和4年 常会)提出法律案」に概要、要綱、案文、理由、新旧対照表、参照条文が掲載されています。
(詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/law/bill/208/index.html
★「ウクライナ情勢に関する農林水産業・食品関連産業事業者向け相談窓口」の設置について
ロシアやウクライナとの農林水産物や食品の貿易など、我が国の農林水産業や食料供給への影響を不安視する声が高まっています。このため、農林水産省は、農林水産業や食品関連産業等の事業者に向けに「ウクライナ情勢に関する相談窓口」を設置し、燃油高騰対策や中小事業者向けの資金繰りの支援などの情報発信を強化していきます。
(詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/sodan.html
★玄米及び精米表示の見直し(年月旬表示の導入)について
玄米及び精米商品は、これまで「調製年月日」「精米年月日」「輸入年月日」を表示することとされていましたが、令和2年3月27日より、年月日に加えて「年月旬(上旬/中旬/下旬)」表示もできるようになりました。これにより、食品ロスの削減や物流の効率化が図られることが期待されます。
なお、米の取扱事業者の皆様は、玄米及び精米に関する表示基準の改正に伴う経過措置期間が終了する令和4年3月31日までに、米袋の一括表示欄の表示事項を「精米年月日」から「精米時期」に変更いただくようお願いします。
あわせて、「調製年月日」「輸入年月日」は、それぞれ「調製時期」「輸入時期」に変更をお願いします。
(詳しくはこちら)(中国四国農政局ホームページ)
https://www.maff.go.jp/chushi/seisan/kome/
★令和3年度「地産地消コーディネーター育成研修会」のインターネット動画配信について
(一財)都市農山漁村交流活性化機構(まちむら交流きこう)は、学校等施設給食における地場産物の利用拡大促進に向けて、給食事業者側と農林水産関係者側の間をつなぐ調整役となりうる地産地消コーディネーターの育成に資するため、「地産地消コーディネーター育成研修会」の動画をインターネットで配信しています。
・配信期間:令和3年12月中旬~令和4年3月31日(木曜日)
(ご視聴は無料ですが、事前登録が必要です。)
(詳しくはこちら)(まちむら交流きこうホームページ)
https://www.kouryu.or.jp/information/20211210_1968/
★令和4年春の農作業安全確認運動の展開について
近年、農業者数が減少する中、農作業死亡事故者数は年間300人前後で推移しており相対的に増加傾向にあることから、事故件数を減少させることが喫緊の課題となっており、農作業事故防止に向けた対策の強化を図る必要があります。
このため、春作業が行われる3~5月を重点期間として、全国の関係機関の協力の下、春の農作業安全確認運動を実施します。
令和4年春のテーマ「しめよう!シートベルト」
・運動期間:令和4年3月1日~5月31日(3ヵ月間)
・主な取組内容(春の運動の展開方針)
(1)農業者への声かけ運動
農業者が集まる講習会、座談会、イベントだけでなく、日常的な活動等においても、農業者を取り巻く地域の方々から農業者に対して、乗用型トラクター運転時のシートベルト装着を呼びかける。
参画団体:地方公共団体、JA、農業機械メーカー、その他農業関係団体
(2)研修を通じたシートベルト装着効果等の理解増進
農業者を対象とした「農作業安全に関する研修」を開催し、農業者に対して、乗用型トラクター運転時のシートベルト装着の効果等について周知を徹底する。
(詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)令和4年春の農作業安全確認運動について
https://www.maff.go.jp/j/seisan/sien/sizai/s_kikaika/anzen/#全国農作業安全確認運動
(詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)令和2年の農作業死亡事故について
https://www.maff.go.jp/j/press/nousan/sizai/220215.html
★令和3年度農林水産関係補正予算の概要について
12月20日に令和3年度補正予算が成立しました。農林水産省関係では総額8,795億円となり、柱となる米需給対策である「米の需給及び価格の安定に向けた対策の実施」に904億円を確保しました。
(詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/budget/r3hosei.html
★令和4年度農林水産予算概算決定の概要について
農林水産省は、令和4年度農林水産予算概算決定の概要を取りまとめました。現在、国会での審議が行われているところです。
(詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/budget/r4kettei.html
★「みどりの食料システム戦略」を策定しました
我が国の食料・農林水産業は、大規模自然災害、地球温暖化、生産者の減少等による生産基盤の脆弱化、地域コミュニティの衰退、新型コロナを契機とした生産・消費の変化などの課題に直面しており、将来にわたって食料の安定供給を図るためには、それらの課題も見据えた農林水産行政を推進していく必要があります。
このため、農林水産省では、食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現する「みどりの食料システム戦略」を策定しました。
・現場への普及が期待される技術を取りまとめた「みどりの食料システム戦略」技術カタログについては、こちらをご覧ください。
(詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/catalog.html
・「令和3年度補正予算・令和4年度当初予算案の概要(みどりの食料システム戦略)」については、こちらをご覧ください。
(詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)(全体版)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/attach/pdf/index-78.pdf (PDF:3,318KB)
(詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)(分割版1)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/attach/pdf/index-79.pdf(PDF:1,899KB)
(詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)(分割版2)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/attach/pdf/index-80.pdf(PDF:1,706KB)
(詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)(分割版3)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/attach/pdf/index-81.pdf(PDF:1,823KB)
★YouTubeにおける「水田農業の未来を考える動画コンテンツ(第2弾)」の公開について
農林水産省は、「水田農業の未来を考える動画コンテンツ(第2弾)」として、maffchannel(YouTube)により、新市場開拓に向けた水田リノベーション事業編の「生産者向け」及び「事業者向け」の2つの動画を公開しました。
第1弾の8つの動画と併せ、地域における産地づくりの話し合いの際などに是非ご活用ください。
(詳しくはこちら)(YouTube)
https://www.youtube.com/playlist?list=PLMvvhD9xvwfk9GLcOvikBmJfpuEIv33RA
(詳しくはこちら)(第1弾の動画YouTube)
https://www.youtube.com/playlist?list=PLMvvhD9xvwfnmJUFbTtWmICaMSWlO6cjC
★高病原性鳥インフルエンザの発生に伴う監視体制の強化について
今シーズンにおいては、飼養農場において、国内16例の高病原性鳥インフルエンザの発生が確認されています。
家畜飼養者の皆様におかれましては、引き続き、徹底した消毒と野生動物等の侵入防止に努めるなど、飼養衛生管理基準の遵守をお願いします。
なお、万が一、飼養する家畜に異常を見つけた場合には、直ちに最寄りの家畜保健衛生所に連絡してください。
(詳しくはこちら)(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/220212.html
★農業・農村への理解の醸成を目指す新たな国民運動「食から日本を考える。ニッポンフードシフト」について
農林水産省は、「食料・農業・農村基本計画」に基づき、食と農のつながりの深化に着目した新たな国民運動「食から日本を考える。ニッポンフードシフト」を開始中です。
我が国では食の外部化・簡便化が進む一方、食と農との距離が遠くなり、農業や農村に対する国民の意識・関心は薄れています。
食についても新たな生活様式を模索する今、これからの日本の、自分たちの食を確かなものとしていくためには、消費者と生産者が一体となって自分たちの課題と捉え、行動変容に繋げていくことが必要です。
今回の取組は、時代の変化に対応し日本各地の食を支えてきた農林漁業者・食品事業者の努力や創意工夫について消費者の理解を深め、良いところは伸ばし変えるべきことを変え新しいことにもチャレンジする取組を応援する、新しい国民運動です。
今後、様々なメディアやシンポジウム等を通じて、全国各地の農林漁業者等の取組、地域の食や農山漁村の魅力などを伝えることにより、国産の農林水産物や有機農産物の積極的な選択に向けた行動変容に繋がることを目指し、生産者団体や食品関連事業者等と連携した官民協働による取組を推進していきます。
(詳しくはこちら)(ニッポンフードシフトホームページ)
https://nippon-food-shift.maff.go.jp/
★農業を経営する皆様へ~収入保険で備えましょう
農業は、自然災害による収入減少や市場価格の低下など、様々なリスクにさらされる産業です。
このようなリスクに対応して農業経営の安定を図る観点から、農林水産省では、農業経営収入保険制度を設け、平成31年1月から実施しています。
新型コロナウイルス感染症のような想定外のリスクも含めて幅広く補償される制度ですので、是非とも加入をご検討ください。ご加入やご質問につきましては、NOSAI香川までお問い合わせください。
(詳しくはこちら)(NOSAI香川ホームページ)
https://nosai-kagawa.jp/