香川ぴっぴ通信 第154号 2022(令和4)年5月16日 中国四国農政局香川県拠点
もくじ
- 1【ひとこと】
・水産流通適正化制度について……総括広域監視官 谷脇成明 - 2【お知らせ】
・「ウクライナ情勢に関する農林水産業・食品関連産業事業者向け相談窓口」の設置について
・移動消費者の部屋in香川「食品の安全とリスク~食中毒を防ぐためにできること~」について
・令和4年春の農作業安全確認運動の展開と令和4年農作業安全ポスターデザインコンテスト」の開催について
・原油価格・物価高騰等総合緊急対策に関する予備費の使用の決定(農林水産関係)について
・サツマイモ基腐病(もとぐされびょう)のまん延防止について
・「令和4年度病害虫発生予報第2号」について
・農業経営基盤強化促進法等の一部を改正する法律案について
・令和4年度農林水産予算の概要について
・「みどりの食料システム戦略」の解説動画の作成について
・農業を経営する皆様へ~収入保険で備えましょう
・「MAFFアプリ(マフアプリ)」の林業・漁業分野追加について
・「うちの郷土料理~次世代に伝えたい大切な味~」のデータベース化について - 3【ディスカバー農山漁村(むら)の宝】
- 4【報道発表資料】
・農林水産省及び中国四国農政局 - 5【AFFクイズ】
- 6【コラム】
・自宅周辺の田畑の荒廃について……統計専門職 山路
~日本の農業、もっと強く。~
「農業競争力強化プログラム」は、農業者が自由に経営展開できる環境を整備するとともに、農業者の努力では解決できない構造的な問題を解決するために策定されたものです。農林水産省ホームページで説明動画を公開しています。ぜひご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/nougyo_kyousou_ryoku/index.html
1【ひとこと】
★水産流通適正化制度について
総括広域監視官 谷脇成明
令和2年12月に「特定水産動植物等の国内流通の適正化等に関する法律」が公布され、令和4年12月に施行されます。
この法律は、国内において違法に採捕された水産物の流通により国内水産資源の減少のおそれがあることに加え、海外において違法に採捕された水産物の輸入を規制する必要性が国際的に高まっていることを踏まえて、違法に採捕された水産物の流通を防止するために作られたものです。
具体的には、国内において違法かつ過剰な採捕が行われるおそれが大きいアワビ、ナマコやその加工品について、(1)採捕者及び取扱事業者の届出、(2)取引の際の漁獲番号等の伝達、(3)取引記録の作成・保存の義務付け、(4)輸出時の国による適法漁獲等証明書の添付を義務付けています。また、違法漁獲物の輸入を防止するため、イカ、サンマ、サバ、マイワシやその加工品を輸入する際には、外国の政府機関が発行した適法に採捕されたことを示す証明書を添付する必要があります。
今後、アワビ、ナマコやその加工品の流通に携わる方や、イカ、サンマ、サバ、マイワシを輸入する方においては、この法律に対応していただく必要がありますので、ご留意ください。
・詳しくはこちら(水産庁ホームページ)
https://www.jfa.maff.go.jp/j/kakou/tekiseika.html
2【お知らせ】
★「ウクライナ情勢に関する農林水産業・食品関連産業事業者向け相談窓口」の設置について
ロシアやウクライナとの農林水産物や食品の貿易など、我が国の農林水産業や食料供給への影響を不安視する声が高まっています。このため、農林水産省では、農林水産業や食品関連産業等の事業者向けに「ウクライナ情勢に関する相談窓口」を設置し、燃油高騰対策や中小事業者向けの資金繰りの支援などの情報発信を強化していきます。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/sodan.html
★移動消費者の部屋in香川「食品の安全とリスク~食中毒を防ぐためにできること~」について
農林水産省では、身近な食生活に関する情報や農林水産省の取組などを皆様にご紹介しています。
その一環でこのたび、食中毒を防ぐために家庭でできる予防のポイントや、食用と間違えやすい有毒植物についてご紹介するため、高松市において下記のとおり「移動消費者の部屋」を開催します。お近くにお越しの際は、是非お立ち寄りください。
・開催場所:高松市中央図書館 2階(香川県高松市昭和町1丁目2-20 サンクリスタル高松)
・開催期間:令和4年5月17日(火曜日)~5月29日(日曜日)
(休館日:5月23日(月曜日))
・開館時間:《平日》9時30分~19時、《土曜日、日曜日》9時30分~17時
(新型コロナウイルスのまん延状況によっては、開館時間の短縮や臨時閉館となる場合があります。)
・詳しくはこちら(中国四国農政局ホームページ)
https://www.maff.go.jp/chushi/press/seikatsu/220511.html
★令和4年春の農作業安全確認運動の展開と令和4年農作業安全ポスターデザインコンテスト」の開催について
近年、農業者数が減少する中、農作業死亡事故者数は年間300人前後で推移しており相対的に増加傾向にあることから、事故件数を減少させることが喫緊の課題となっています。
農林水産省では、春の農作業安全確認運動の一環として、農作業安全に対する国民意識の醸成及び効果的な推進を図るため、6月27日(月曜日)までの間、農作業安全を広く呼びかける「令和4年農作業安全ポスターデザインコンテスト」を開催しています。農林水産大臣賞受賞作品については、農林水産省で作成する秋の農作業安全確認運動のポスターデザインに採用されますので、奮ってご応募ください。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/press/nousan/sizai/220427.html
また、春作業が行われる3~5月を重点期間として、全国の関係機関の協力の下、春の農作業安全確認運動を実施しています。
・令和4年春のテーマ「しめよう!シートベルト」
・運動期間:令和4年3月1日~5月31日(3ヵ月間)
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
令和4年春の農作業安全確認運動について
https://www.maff.go.jp/j/seisan/sien/sizai/s_kikaika/anzen/#全国農作業安全確認運動
★原油価格・物価高騰等総合緊急対策に関する予備費の使用の決定(農林水産関係)について
令和4年4月28日の閣議において、原油価格・物価高騰等総合緊急対策に関する予備費の使用が決定されました。
本対策のうち、農林水産関係の事業については、農林水産省のホームページで確認することができます。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/budget/r4yobihi.html
★サツマイモ基腐病(もとぐされびょう)のまん延防止について
サツマイモ基腐病は、カビの一種で、サツマイモの茎を枯らし、いもを腐敗させます。近年、中国四国管内でも本病が散見されています。
本病のまん延を防ぐため、植え付け時期に基腐病菌をほ場に持ち込まない対策として、(1)健全な種いも・苗の確保、(2)種いも・苗の適切な消毒、(3)ほ場で使った用具等の洗浄を実施しましょう。
疑わしい株を見つけた場合は、最寄りの病害虫防除所等に相談してください。
・詳しくはこちら(九州農政局ホームページ)
https://www.maff.go.jp/kyusyu/syohianzen/nouchiku/pdf/syokubou-1.pdf(PDF:465KB)
★「令和4年度病害虫発生予報第2号」について
令和4年5月11日、農林水産省は「令和4年度病害虫発生予報第2号」を発表しました。
野菜類では、たまねぎのべと病の発生が四国の一部の地域で多くなると予想されています。
また、果樹では、もものせん孔細菌病の発生が四国の一部の地域で多くなると予想されており、香川県からは注意報が発表されています。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/syokubo/220511.html
(香川県農業試験場病害虫防除所ホームページ)
http://www.jppn.ne.jp/kagawa/
★農業経営基盤強化促進法等の一部を改正する法律案について
農業者の減少の加速化が見込まれる中、生産の効率化やスマート農業の展開等を通じた農業の成長産業化に向け、分散錯圃の状況を解消し、農地の集約化等を進めるとともに、人の確保・育成を図る措置を講ずることが必要であることから、3月8日に農業経営基盤強化促進法等の一部を改正する法律案が閣議決定され、現在国会で審議されているところです。
法案では、地域の農業者等による話合いを踏まえ、将来の農業の在り方等を定めた地域計画の策定や、地域計画の達成に向けた農地の集約化等の推進への支援等の措置を講じることとしています。「第208回国会(令和4年 常会)提出法律案」に概要、要綱、案文、理由、新旧対照表、参照条文が掲載されています。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/law/bill/208/index.html
★令和4年度農林水産予算の概要について
令和4年3月22日に令和4年度の政府予算が成立しました。農林水産関係は総額2兆2,777億円となりました。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/budget/r4kettei.html
★「みどりの食料システム戦略」の解説動画の作成について
農林水産省では、食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現する「みどりの食料システム戦略」を策定しました。
今般、「みどりの食料システム戦略」の目的・概念を分かりやすく解説した動画を作成しましたので、ご覧ください。
・(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=aMJmHVyGmyY
・現場への普及が期待される技術を取りまとめた「みどりの食料システム戦略」技術カタログについては、こちらをご覧ください。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/catalog.html
・「令和3年度補正予算・令和4年度当初予算案の概要(みどりの食料システム戦略)」については、こちらをご覧ください。
(全体版)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/attach/pdf/index-36.pdf(PDF:3,315KB)
(分割版1)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/attach/pdf/index-33.pdf(PDF:2,067KB)
(分割版2)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/attach/pdf/index-32.pdf(PDF:1,745KB)
(分割版3)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/attach/pdf/index-29.pdf(PDF:2,077KB)
★農業を経営する皆様へ~収入保険で備えましょう
農業は、自然災害による収入減少や市場価格の低下など、様々なリスクにさらされる産業です。
このようなリスクに対応して農業経営の安定を図る観点から、農林水産省では、農業経営収入保険制度を設け、平成31年1月から実施しています。
新型コロナウイルス感染症のような想定外のリスクも含めて幅広く補償される制度ですので、是非とも加入をご検討ください。ご加入やご質問につきましては、NOSAI香川までお問い合わせください。
・詳しくはこちら(NOSAI香川ホームページ)
http://nosai-kagawa.jp/
★「MAFFアプリ(マフアプリ)」の林業・漁業分野追加について
「MAFFアプリ」は、皆様に役立つ情報を農林水産省から直接お届けするスマホ用アプリです。
農業者や農業関係者だけでなく、どなたでも無料※でご利用いただけます。また、令和4年度からは、林業者及び漁業者の方向けの記事も配信を開始していますので、是非ご登録してみてください。
プロフィールとして設定いただいたお住まいの地域や作目、関心事項等に応じて、役立つ情報をお届けします。
※通信に要する費用(データ通信料等)は、利用者の負担となります。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/kihyo01/220330.html
★「うちの郷土料理~次世代に伝えたい大切な味~」のデータベース化について
地域固有の多様な食文化を保護・継承していくため、都道府県別に郷土料理を掲載し、各郷土料理の解説やレシピなどを一元的に「うちの郷土料理~次世代に伝えたい大切な味~」としてデータベース化し、全47都道府県579品目の郷土料理の情報発信を行っています。
香川県の郷土料理では、あんもち雑煮を含め30品目を紹介しています。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/index.html
3【ディスカバー農山漁村(むら)の宝】
農林水産省は「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」として、「強い農林水産業」、「美しく活力ある農山漁村」の実現のため、農山漁村の有するポテンシャルを引き出すことにより地域の活性化や所得向上に取り組んでいる優良な事例を選定し、全国に発信する取組を行っています。
また、中国四国農政局管内では、これまでも多数の地区から応募があり、優良事例として地区が選定されましたが、選定には至らなかったもののすばらしい取組が各地で行われています。
このため、中国四国農政局では選定された地区だけでなく、選定に至らなかった多くの地区を応援するため、中国四国応援プロジェクトを実施しております。また、取組情報の発信による横展開を図るため、取組事例集を作成していますので是非ご覧ください。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/chushi/nouson/kaseika/discover.html
4【報道発表資料】
★農林水産省の報道発表
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/press/index.html
★中国四国農政局の報道発表
・詳しくはこちら(中国四国農政局ホームページ)
https://www.maff.go.jp/chushi/press/index.html
5【AFFクイズ】
★今回のクイズは、棚田地域に関することを出題します。
農林水産省は、棚田地域の振興に関する取組を積極的に評価し、棚田地域の活性化や棚田の有する多面的な機能に対するより一層の理解と協力をいただく取り組みを進めています。その一環で、このたび、「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~(ポスト棚田百選)」として改めて優良な全国271か所の棚田を選定しました。
「つなぐ棚田遺産」は香川県では4か所が選定されました。その棚田地域は「中山千枚田」「唐櫃の棚田」「小蓑の棚田」のほか、あと1か所はどこでしょう。
(1) 田土の棚田(2) 社棚田 (3)五郷の棚田
(解答は次号)
★前回のクイズは、「つなぐ棚田遺産は香川県では4か所選定されましたが、平成11年7月に「日本の棚田百選」として選ばれた全国134か所のうち、香川県では何カ所選定されていたでしょうか。」でした。おわかりになったでしょうか。
正解は、(1)1か所 でした。その棚田は、小豆島町(旧池田町)の「中山千枚田」です。中山千枚田は300年以上の伝統があり、中山農村歌舞伎の上演を続けるとともに、途絶えていた伝統行事である虫送りを復活させるなどの活動を行っています。
6【コラム】
★自宅周辺の田畑の荒廃について
近年、テレビや新聞でも、水稲や、野菜等の作付面積の減少についてのニュースに触れることがあります。
4年前から地元勤務となり、20数年ぶりに実家から通勤していますが、周辺の田畑の荒廃が年々進んできていることに驚いています。
前々から、たまに自宅に帰った際に我が家の田畑の周辺の草刈りはしていたのですが、近所の農業者の方々の高齢化や定住する若い人の減少等によって、その周りの田畑は昔ほど手を入れられなくなっています。また、それによってイノシシ等の出没が増えてきたので、その土地の所有者に許可をもらって周辺の荒れた土地の樹や竹の伐採、草刈りを行ったところ、次第にイノシシ等を見かけなくなってきました。
仕事の傍ら、自身が出来ることは、微力ながらも地元の田畑の荒廃が進まないよう、今後も励んでいきたいと考えています。
統計専門職 山路
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◆農業競争力強化プログラム
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◆農業保険(収入保険・農業共済)
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