酪農で”国内最大級のメガファーム”
笠岡市 (有)希望園
(ロータリーパーラー) |
(フリーストール式牛舎) |
経営規模
- 飼養頭数:2,500頭(令和3年7月末)
- 年間産乳量:約25,000トン
- 従業員:90名(技能実習生・パート含む)
取組の経緯
ここ20年で、次々と廃業していく仲間の酪農家を目の当たりにして、このままではいけないと、海外視察で見た効率的なスマート農業に感銘を受け、岡山県でもできるはずと機械化に取り組んだ。『人にも牛にも環境にも優しい』酪農を目指す。
取組の概要
- 牛舎施設
米国(ウィスコンシン州やデトロイト州等)で取り入れられている牛舎内である程度自由に動き回れるフリーストール牛舎を導入するとともに、畜舎内の通風にはカナダの技術を導入し、片側の壁面のみ大型換気扇を設置し、広範囲に風の流れを作り、換気、冷却、床の乾燥等を行っている。 - 搾乳施設
搾乳は1日3回行う。搾乳機は、国内最大のロータリーパーラー(72頭用)を導入し、現在、2,100頭の搾乳が約5時間で可能。搾乳作業は、5名の作業員(パート含む)で行っており省力化を実現している。
生乳は、隣接するタンク(20トン×4本)にラインで送られる。その際、プレートクーラー(5秒程度で5度以下まで冷却可能)により、細菌の増殖を防ぐなど品質管理を徹底している。 - 個体管理
個々の牛は、首に装着したISOタグで、発情、泌乳量、病歴、活動状態等をデータ管理している。
搾乳時には、赤外線、3Dカメラ、ISOタグを併用することで、ロータリーパーラーでの搾乳順を監視しており、搾乳データに齟齬が生じないように管理されている。 - 粗飼料の確保
粗飼料は、農業生産法人「干拓コントラ」(平成15年11月設立、組合員5名)で、デントコーンを二期作栽培(約70ヘクタール)・給餌することで、飼料費の削減や堆肥の有効活用を図っている。
代表者からのメッセージ
- フリーストール牛舎を1棟増築し、中心となるロータリーパーラーに双方の牛舎から乳牛が集まって搾乳を行っている。牛舎が完成し2,700頭規模の酪農経営となり、1カ所での飼養規模では日本一のメガファームとなる。
- 酪農を取り巻く環境は厳しいが、今後も地域の理解を得ながら取組を継続し、将来は、自社ブランドの加工品等の製造も視野に入れた経営を目指していく。
お問い合わせ先
有限会社希望園
笠岡市カブト東町132
TEL:0865-66-4403
HPアドレス:https://kibouen-dairy.co.jp/
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中国四国農政局岡山県拠点地方参事官室〒700-0927
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