「岡山備南千両なす」 ブランド産地の取組
岡山市 JA岡山備南施設茄子部会
(カメラ付き選果機と千両なす) |
(なすの花とタバコカスミガメ) |
経営規模
- 生産者:82戸
- 栽培面積:14.4ヘクタール
- 出荷数量:約2,000トン/年
- 販売金額:約10憶円/年
取組の経緯
昭和44年施設茄子の栽培を開始、「岡山備南千両なす」のブランド化を図り今年51年を迎える。
共同育苗、カメラ付き自動選果機の導入などにより、選果体制の効率化を図ってきた。
取組の概要
- 栽培の取組
児島湾干拓地のミネラル豊富な土壌と、冬季の瀬戸内の温暖な気候を利用して、9月から6月末(出荷ピークは4月から6月)の間、冬春なす(千両なす)のハウス栽培を行っている。
開花した花の色、大きさ等により結実させる花を選択するなど、手間を惜しまない栽培技術が確立されており、皮が薄く、実の詰まった品質の高いなすを栽培している。
平成25年頃から、害虫であるアザミウマの天敵(タバコカスミガメ、スワルスキーカブリダニ)を導入し、農薬の使用量、散布回数を大きく減らした。
接ぎ木苗(約8万本)の共同育苗、ハウス内の温度管理の自動化や、かん水パイプの利用など、作業の効率化を図っている。 - 出荷・販売
選果場では、生産者が一次選果したなすを、カメラ付自動選果機を使って、大きさ、色、形等により13等級に効率よく選果している。
10アールあたりの収穫量は他産地より少ないが、高品質のなすを生産・出荷しているため、他産地に比べ高単価で取引されている。
色が濃く皮の歯切れが良いことから、京都の漬物原料として需要がある。
千両なすのような中長なすは、関西圏より東で需要が多く、主な出荷先は京都市場、東京の3市場他、大阪、神奈川、兵庫など。
取組の課題と対応
- 現在、選果場で小売店向けのなすを小分け袋詰めして出荷しているが、なすの皮は滑りにくいため、手作業で袋詰めを行っている。
今後、袋詰めの機械等を導入することにより、作業の効率化を図りたい。
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