ICTの積極的導入により効率アップ!
岡山市 株式会社夢ファーム
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(活用しているスマート技術) |
経営規模
- 経営面積:51ヘクタール( 水稲50ヘクタール、黒大豆0.5ヘクタール、裏作として大麦・小麦各3ヘクタール )
- 主な業務:米の生産・販売、農作業受託高、堆肥の販売
- 労働力 :2名
取組の経緯
平成17年に民間企業を退職し、水稲を中心とした水田農業を営む父のもとで農業を開始。
平成20年に「株式会社夢ファーム」を設立する。
省力的な乾田直播栽培を導入し、少ない労働力(2名)で大規模化を目指す。
取組の概要
- ICT(情報通信技術)の取組
PMS(作業計画・管理支援システム)を法人化した当時から活用し、栽培管理作業を見える化している。農林水産省の先端モデル農業確立実証事業(26年)を活用し、PMSに別ソフトで管理していた経理機能を組み込み、農作業管理と経理を一元化し経営スキルを向上させる。
改良したPMSにより、約500筆のほ場の作業内容(生産資材、作業時間、利用権設定等)を細分化してパソコンに入力し、農作業管理、次年度の作付計画、各種申請手続きの省力化、情報の共有に役立てている。 - 基地局の活用
自作した基地局を社屋に設置し、位置情報の精度を高め、機械利用による省力化を図っている。基地局からの送信方法は2種類あり、補正情報を移動局に伝える無線方式は5キロメートル程度の距離までしか受信できないが、自社の基地局はインターネット方式を採用しており、1つの基地局で半径60キロメートルまでカバーできる。
また、備前広域農業普及指導センターから自作の受信機を農家に貸し出し、試験運用の結果が良ければ購入してもらっている。
岡山地方大型米麦研究会に所属している若手農業者は、当社自作の受信機や基地局の補正情報を使い、自動運転機能付き農業機械の活用を進めている。 - ほ場の大区画化
近隣農家のほ場管理を積極的に引き受け、農地の荒廃を防ぐとともに、地権者の了解を得ながら畦畔を除去し、集約整地したほ場の高低をレーザーレベラーにより均平にするなど、大区画化に取り組み、大型機械の作業効率を高めている。
今後の展望
- スマート農業の導入による省力化と生産から販売に係るデータ全般の管理をPMSで行うことにより、作業管理や経理事務をさらに効率化して営農に取り組んでいきたい。
お問い合わせ先
株式会社夢ファーム
岡山市東区西大寺五明54
TEL:086-943-4177
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お問合せ先
中国四国農政局岡山県拠点地方参事官室〒700-0927
岡山県岡山市北区西古松2丁目6-18 西古松合同庁舎3階
電話:086-899-8610