最適な栽培環境の実現を目指して先進的取組にチャレンジ
「鏡野町水気耕生産組合」(岡水園)
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(2代目組合員の方々) |
(環境制御の様子) |
経営規模(組合員4名の計)
- 経営面積:トマト2.6ヘクタール (高度環境制御施設1.6ヘクタール、その他1.0ヘクタール)
- 年間出荷量:約250トン
- 労働力:家族11名、従業員4名、パート38名
取組の経緯
昭和54年「鏡野町水気耕生産組合」(岡水園)を設立
「水気耕栽培(ハイポニカプラント)」を開始
平成9年~13年 2代目4名が就農
平成23年 GAP(農業生産工程管理)の取組を開始
平成29年 高度環境制御機器を整備
平成31年 天敵利用などによる防除対策の取組を開始
取組の概要
- 施設の概要(スマート農業の実践)
平成28年度産地パワーアップ事業を活用し、高度環境制御機器を導入。これにより、日照量、二酸化炭素濃度、温度、湿度、養水分などを集中システムで管理。
生産管理に関するデータの数値化(見える化)による栽培環境の最適化により、ほぼ通年の長期出荷体制を実現 - 栽培の特徴(環境負荷軽減等の取組)
昭和54年4月の「農事組合法人鏡野町水気耕生産組合」(岡水園)設立時に、土を使わない「水気耕栽培(ハイポニカプラント)」を導入。その後、2代目の後継者4人が先代の整えた生産団地「岡水園」を継承。
平成19年、燃料費の節減のための温風暖房機を導入。平成23年からは食品安全・環境保全や労働安全等を実施するGAP(農業生産工程管理)に取り組むなど、持続可能な生産基盤を確立。
近年では、美作広域農業普及指導センターと連携し、トマトの最重要病害であるトマト黄化葉巻病の発生要因であるコナジラミの駆除のために、天敵タバコカスミカメを利用した低農薬、省力化を実現。
今後の展望
- 高度環境制御施設の精度アップに向けて研究を重ね、各組合員の栽培知識や制御技術を更に向上させ、作物の適切な生育を実現し、一般的な露地栽培の2倍超の収量を目指す。
- 重油等生産費の高騰に対して導入している省エネ設備(ヒートポンプ)等を最大限活用し、生産コストの削減を図る。
- JAの協力を得て、新たな販路開拓を実現し、経営の安定を図りたい。
お問い合わせ先
「農事組合法人鏡野町水気耕生産組合」(岡水園)
<代表>小原恒亮(小原農園株式会社)
苫田郡鏡野町下原1016
TEL:0868-54-3727
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お問合せ先
中国四国農政局岡山県拠点地方参事官室
〒700-0927
岡山県岡山市北区西古松2丁目6-18 西古松合同庁舎3階
電話:086-899-8610
FAX:086-899-8611