上富良野町でホップの収穫時期を迎えています。
取材で訪れた畑や施設は、爽やかなホップの香りで満たされていました。
今回、収穫されたのは「リトルスター」という品種。開花から40日ほどをかけて成熟したホップの球果(きゅうか)を、例年は8月下旬頃から収穫を開始し、品質が低下しないよう1~2週間で終えます。
専用収穫機を装着したトラクターは、5m以上に成長したつるごと球果を巻き取り、荷台に積み込んでいきます。荷台が一杯になると乾燥調製施設に運び、摘果・選別機に入れて茎葉と球果を分離したうえで選別し、平型乾燥機で8~10時間ほど乾燥します。乾燥後は樹脂製の専用パックに詰めてビール会社へ出荷されます。
上富良野町のホップ栽培は大正15年に始まりました。昭和40年代には町内で100軒(約26ha)あった生産農家も、現在は他作物への転換などから4軒(5ha、9t程度)まで減少していますが、国産ホップを使用したビールの人気は年々高まっています。
〔ホップの豆知識〕
ホップはアサ科の多年生植物でハーブの一種。別名をセイヨウカラハナソウといい、西アジアが原産です。ビールの主原料の1つで、ビールの苦味、香り、泡を付与し、雑菌の繁殖を抑えて保存性を高める働きがあります。
撮影データ
◯撮影年月日:令和2年8月28日(金曜日)◯撮影場所:上富良野町 稲葉 彰 氏の畑(サッポロビール株式会社契約農場)









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