『農業の「働き方改革」の実現に向けたシンポジウム2019 ~農業の魅力を伝え、農業が選ばれる職業になるためには~ 』を開催しました。
農業現場では、他産業との人材獲得競争の中、思うような労働力が確保できない状況となっています。
旭川地域拠点では、地域農業が抱える労働力不足の解決に向け、大学や農協、農業者等が取り組む労働力確保に向けた実例を共有することで、地域の実情に合わせた労働力確保の一助となることを目的にシンポジウムを開催しました。当日、会場には農業者、関係団体、報道機関等、約100名の来場者がありました。
シンポジウムは、名寄市立大学 保健福祉学部教養教育部 今野講師から、農業における雇用労働力不足に至った背景や同大学の援農ボランティア事業の実例を交えた基調講演を皮切りに、3名のパネリストから農業現場における活動状況や働き方に対する意識改革の必要性等について、それぞれのテーマ(※)ごとに発表がありました。
その後、今野講師を座長として、援農ボランティア事業に参加した名寄市立大学の学生2名をパネリストに加えて、パネルディスカッションが行われました。農業に縁がなかった学生からは農業体験を通し、ご飯(お米)のありがたみを感じたことや農業に対するイメージが変わったなどの発言もあり、特に学生の生の声を熱心に聞き入る来場者の姿が見受けられました。
また、アンケート結果(今後必要な取組)としては、「雇う側の意識改革」「多様な人材を受け入れる雇用体制の整備」「幅広い人材に対し、農業の魅力を継続的に伝えていくこと」など多数の回答をいただき、あらためて農業現場における雇用確保についての関心の高さを感じました。
【 当日のプログラム (※)】
1.開会
2.基調講演 「農業における雇用労働力不足の背景と今後の対応」
~農業しかない世代から農業を知らない世代へ~
名寄市立大学 保健福祉学部 教養教育部 講師 今野 聖士 氏
3.パネリストからの提言 (下記のパネリスト(イ)(ウ)(エ)の発表)
4.パネルディスカッション
(ア) 援農ボランティア事業、農業アルバイトの経験者 名寄市立大学道内・道外出身学生 2名
(イ) 労務対策(農作業ヘルパー) JAびえい営農部営農支援課 井原 葉子 氏
(ウ) 女性が活躍できる環境づくり 家族農業経営(JAあさひかわ理事) 山川 八重子 氏
(エ) 農業の「働き方改革」について 農林水産省経営局就農・女性課 経営専門官 佐藤 大輔 氏
5.閉会
撮影データ
◯撮影年月日:令和元年12月16日(月曜日)◯撮影場所: 大雪クリスタルホール国際会議場 大会議室(旭川市)



名寄市立大学
保健福祉学部 教養教育部
講師 今野 聖士 氏

JAびえい
営農部営農支援課
井原 葉子 氏

JAあさひかわ
理事 山川 八重子 氏

農林水産省
経営局 就農・女性課
経営専門官 佐藤 大輔 氏


パネルディスカッション
座長を務める今野講師

援農ボランティア事業、農業アルバイトの経験談から農業の魅力を語る。

お問合せ先
北海道農政事務所 旭川地域拠点
担当者:長谷川、渡邉(英)
代表:0166-30-9300
FAX番号:0166-30-9305