「コロナ禍における農業労働力確保に向けたセミナー2020 ~Withコロナ時代の農業の未来へ、人材確保の糸口を探る~」を開催しました。
農業現場では、農業者の減少や高齢化に加え、新型コロナウイルス感染症の拡大により、外国人技能実習生の入国制限等による更なる人手不足・労働力不足が課題として深刻化しています。
このため、旭川地域拠点では、地域内外の多様な労働力を地域の実情に合わせて活用する事例を共有し、地域農業が抱える慢性的な労働力不足の解消に寄与することを目的に、本セミナーを開催しました。
「(株)マイナビ 竹内 沙季」氏と「(株)はたらこらぼ 井上 翔平」氏から講演をいただいた後、北海道農政事務所から「労働力確保に係る支援事業の紹介」を行いました。
セミナー会場の新型コロナウイルス感染症防止対策を徹底し、農業者、関係団体、報道機関等39名の方々に参加をいただきました。
【第1部講演】
講演者:株式会社マイナビ 農業活性事業部 農業領域東日本営業部 北海道企画営業課 課長 竹内 沙季 氏
演題 :「人材の効率的な採用手法と定着支援」
内容 :コロナ禍で就農希望者の増加が見込まれること、採用したい人材の絞り込みと自社の強み・弱みを洗い出すことの重要性、人が定着する職場とは、学びのあるインターンシップの提供など、様々な観点から人材確保に向けたアプローチは、今がチャンスとご講演いただきました。
【第2部講演】
講演者:東川町しごとコンビニ準備室(株式会社はたらこらぼ)室長 井上 翔平 氏
演題 :「「ちょっとだけ働きたい」を活用して人手不足の解消にチャレンジ~人を育て、仕事を任せる「東川町しごとコンビニ」の仕組み~」
内容 :「しごとコンビニ」で行っている多様な人が活躍できる工夫(働き手の「やりたい」の明確化、スキルの棚卸し、苦手を克服するスキルアップの勉強会、短時間でも働ける仕組みづくり、体験会の実施など)についてご講演いただくとともに、農業分野で労働を提供した方々の感想を動画で紹介いただきました。
最後に、人手不足を解消するために、本当に必要としていること(8時間働ける人が必要?若い男性が必要?など)の明確化が大事であり、実際に働き方を変えて成功した事例を挙げ、働き方が変化してきていることを強調されました。
当拠点は、今後も、魅力あるセミナー等の開催や、地域情報の収集を継続することで実態と課題の把握を行い、皆様と共に課題解決に向けた活動を進めていきたいと思います。
なお、本セミナーに参加された方からいただいたアンケート結果では、今後の農業労働力を確保する対策として、「働きやすい環境の整備」、「働く側、雇う側の考え方改革」、「しごとコンビニのようなシステムの広がり」などの回答をいただきました。
撮影データ
◯撮影年月日:令和2年12月21日(月曜日)◯撮影場所: 旭川トーヨーホテル2階 丹頂の間(旭川市)



石橋地方参事官の挨拶 〉

(株)マイナビ 竹内 沙季 氏
(株)はたらこらぼ 井上 翔平 氏




〈参加者と質疑応答の様子1〉

お問合せ先
北海道農政事務所 旭川地域拠点
代表:0166-30-9300
FAX番号:0166-30-9305