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北海道農政事務所

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北海道農政事務所メールマガジン「ホカグリ通信」第47号

目次

【1】ホカグリ情報局
【2】現場のきら星☆ 牛の尿に価値を見出す研究者 環境大善株式会社 加藤 勇太研究員
【3】地方参事官こぼれ話 渡邊良市(旭川地域拠点)

1.ホカグリ情報局

(1)新型コロナウイルス感染症に伴う労働者の休業に関する支援について

新型コロナウイルス感染症により影響を受ける事業所に対して、「緊急特定地域特別雇用安定助成金」及び「小学校休業等対応助成金」が交付されることとなりました。

(2)新型コロナウイルス感染症発生時の対応に係る農漁業、卸売市場関係者向けガイドライン(北海道版)について

農林水産省は、「新型コロナウイルス対策に関する農林水産省北海道現地対策本部」を立ち上げ、「新型コロナウイルス感染症発生時の対応に係る農漁業、卸売市場関係者向けガイドライン(北海道版)」を作成しました。

(3)新型コロナウイルス感染者が発生した時の対応及び事業継続に関する基本的なガイドラインについて

農林水産省は、新型コロナウイルス感染者が発生した時の対応及び事業継続に関する基本的なガイドラインを作成しました。

(4)新型コロナウイルス感染症に関する農業者や食品事業者等からの相談窓口の設置について

農林水産省北海道農政事務所は、新型コロナウイルス感染症の広がりに伴う農業者や食品事業者等からのご相談に対応するため、相談窓口を設置しました。

(5)「檜山海参」が地理的表示(GI)に登録されました。

農林水産省では、特定の産地と品質等の面で結びつきのある農林水産物等の産品の名称を知的財産として登録し、保護する地理的表示保護制度の取組を行っています。このたび、「檜山海参」が地理的表示に登録されました。

(6)「国産食材モリモリキャンペーン」を推進しています。

農林水産省は、新型コロナウイルス感染症の拡大によって学校給食や飲食店等向けの食材需要が減少している中、国産農林水産物の消費を促すため「国産食材モリモリキャンペーン」を推進しています。

(7)農林水産省では「花いっぱいプロジェクト」を実施しています。

農林水産省は、新型コロナウイルスの影響で需要が減少している花きの消費拡大を図るため、家庭や職場に春の花を飾って楽しむ「花いっぱいプロジェクト」を行っています。

(8)令和元年度「受け継ぎたい北海道の食」動画コンテスト入賞作品の動画配信について

農林水産省北海道農政事務所は、北海道の食文化の保護・継承を目的に北海道農政事務所が実施した「受け継ぎたい北海道の食」動画コンテスト入賞作品を公開しました。

(9)農林水産基本データ集(北海道)をリニューアルしました。

農林水産省北海道農政事務所は、北海道における農林水産業の各種データと北海道の順位を掲載した「農林水産基本データ集(北海道)」を作成しています。

(10)「消費者の部屋」のページを更新しました。

農林水産省北海道農政事務所では、庁舎内に消費者の部屋(消費者コーナー)を設置しています。令和2年3月2日(月曜日)~4月30日(木曜日)は、「野菜・山菜とそれに似た有毒植物に要注意」をテーマに展示しています。

(11)統計情報

(12)消費税軽減税率制度について

令和元年10月から消費税の軽減税率制度が実施されていますが、農林水産省では農業者の皆さんに特にご留意いただきたいことをまとめたパンフレットを作成しています。

(13)農林水産省SNS発信プロジェクト「BUZZ MAFF(ばずまふ)」について

農林水産省は、我が国の農林水産物の良さや農林水産業、農山漁村の魅力を伝えるため、職員自らがスキルや個性をいかして、省公式SNSで情報発信するプロジェクトを立ち上げ発信を開始しています。

(14)農林水産省広報誌「aff(あふ)」をぜひご覧ください。

「aff(あふ)」は、消費者の皆さん、農林水産業関係者、そして農林水産省を結ぶ広報誌です。


 

 2.現場のきら星☆

★今月のきら星・・・牛の尿に価値を見出す研究者 環境大善株式会社 加藤 勇太研究員

  北見市の環境大善(株)の研究員の加藤勇太さんを紹介します。オホーツク地域の酪農は、生産基盤強化等の観点から規模拡大が進み、それに伴って家畜ふん尿の処理の問題が深刻化してきている状況にあります。
  加藤さんが勤める環境大善(株)は、北見市内に本社を置き、牛の尿を微生物により分解処理した液を原料として消臭剤・土壌改良剤の製造・販売を業とする企業で、日本国内のデパート、ホームセンターでの販売はもとより中国・東南アジアへ輸出を行っています。加藤さんは、そんな廃棄物でしかない牛の尿を原料とした製品の研究・開発に携わっています。
  加藤さんと家畜ふん尿との出会いは、加藤さんが北見工業大学の大学院生時代、バイオプロセス制御をテーマとする研究室に在籍していた3年前に遡ります。環境大善(株)社長の窪之内誠氏が加藤さんの所属していた研究室を訪れ、牛の尿を原料とした製品の効果について科学的な裏付けを依頼したことから始まります。その当時就職活動をしていた加藤さんは牛の尿を発酵させるという事業内容に興味を惹かれ、環境大善(株)へ入社し製品の研究・開発に携わることとなりました。以来、北見工業大学と環境大善(株)の協力体制は深まり、科学的裏付けにより販売を拡大することにつながりました。現在は、会社で働きながら出身大学である北見工業大学に2019年4月より再入学し博士号取得を目指しています。
  加藤さんに今後の目標を尋ねると、牛の尿を発酵させた液が持つ様々な用途への適応可能性を見出すことと同時に、より速く安定して牛の尿を分解するシステムを構築し、全世界へ普及させることで牛の尿による環境汚染を食い止めることだと目を輝かせながら語ってくれました。
  まだまだ一般的でない牛の尿の商品化は、酪農経営の観点からも、「家畜ふん尿は廃棄物」という常識を覆し、180度違った視点で家畜ふん尿に向き合うものであり、今後の酪農経営のコスト削減や地域の環境問題改善など、酪農経営が抱える課題解決のひとつの事例として注目度は高まっています。現状では、原料として利用される尿の量は、地域内で排出される量に比べて少ない量ではありますが、今後さらなる利用が見込めるような研究開発が期待されます。

3.地方参事官こぼれ話

 ★今月の地方参事官・・・旭川地域担当  渡邊  良市

  新型コロナウイルスの感染拡大の中、本来感染防止に関係しないはずのトイレットペーパーやティッシュペーパーが、一時期、店頭から消えました。ことの発端は、製品のほとんどが中国で製造されているなどというデマ情報に惑わされた一部の消費者が買い占めに走ったということが後に判明します。
  こうした消費者の行動を、あるテレビ番組で解説者が分かりやすく説明していました。このデマ情報を信じた者は、当然、いずれ商品が買えなくなると思い、家に在庫があっても買いに行きます。一方で、デマ情報だと分かっていた者は初めは気にしませんが、次第に商品が目の前から消えていく現実を見ると不安になり買ってしまいます。このような消費者が少しずつ増えていくことで、商品が買い占められ、ものが店頭から無くなるということになります。
  つまり、このような情報がデマか否か、あるいは情報を信じるか否かにかかわらず、列をなして買い求める光景や、現に目の前の商品棚が空になっていく様子を見ていると、買わなければならないという衝動に駆られてしまうというものでした。
  今はこうした状況は解消されたようですが、頭の中では分かっていても、群集心理というものは無意識のうちにいつの間にか人々の行動に引きずられ、自然とその中に入っていくのだそうです。もちろんマスク不足はこれとは事情が異なります。
今やインターネットを開けば、様々な情報を瞬時に見ることができます。ちょっとした調べものや世の中の最新情報を知りたい時は、本当に便利なものだと思います。
  しかし、関心もなく知りたくもない情報も溢れかえっているような気がします。やみくもに情報を取りに行くのではなく、信頼性がある情報か否かを冷静に判断できる能力を養うと同時に、溢れている情報に左右されない知見が求められていると思います。
  ちなみに、今我が家にはトイレットペーパーが3ロールほどしかありません。そろそろ買いに行かないといけないかな?トイレットペーパーをそんなにため込んでも食べられないし、利子も付きませんから!(残念!)


   各地域拠点では、Webサイトを開設しています。地域の優良取組や身近な情報の発信などを行っているほか、農政に関するご相談、事業や制度へのご質問などを受け付けています(地方参事官ホットライン)。ぜひご利用ください。

札幌)  (函館)  (旭川)  (帯広)  (釧路)  (北見

 


 

  編集後記

  最近、ずっと連絡していなかった友人から連絡があり、電話でしばらく話しました。最後に会った2年前、その友人に嫌なことを言ったかとずっと気にしてこちらから連絡が取れなかったので、向こうから連絡が来て嬉しかったです。
  相手の気持ちを推量するとき、自分の負の感情を基準にしているようでは、真に相手のことを考えていないなと反省しました。相手のことを考える時はその思考の中から負の感情は消したいと思いました。

             (担当:名村)

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次回は4月下旬に配信を予定しています。

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編集・発行:農林水産省北海道農政事務所 企画調整室

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