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北陸農政局

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せきかわ活動日誌「笹ヶ峰ダム設備の診断・調査を行いました!」

笹ヶ峰ダムの分水槽を診断・調査しました!

本事業所では、建設から40年ほど経つ施設の補修等を行っており、補修に当たっては施設がまだ頑張れそうかを知るために診断や調査を行っております。その中で、今回は令和元年10月31日に実施した笹ヶ峰ダムにある分水槽の診断・調査の様子についてご紹介します!

まず、分水槽ってなに?という人のために、設備について簡単に説明します。

分水槽(ぶんすいそう)って?

分水槽は下の図にあるように、笹ヶ峰ダムから取水設備を通ってきた水を「関川」と「西野発電所(東北電力(株))」に分けて送るための水槽です。

笹ヶ峰ダムを上から見たときの分水

図.笹ヶ峰ダムを上から見たときの分水槽

分水槽から出てくる水

分水槽から出てくる水

上から見た分水槽

水を抜いた分水槽の中は上から見るとこんな感じです。

上から見た分水槽

診断・調査の様子

中に入ってみると...日が直接当たらないので暗くて少しひんやりします。
今回の点検では、分水槽の底に貯まった土砂を掃除するときに開けて土砂を流すゲート(土砂吐ゲート)と周りのコンクリートが健全かどうかを調べました。

中から見た分水槽

中から見た分水槽

土砂吐(どしゃばき)ゲートの様子

ゲートを見ると、ところどころに小さな錆(さび)が出始めてきていましたが、ずっと水に浸かっていて空気に触れない部分であることから劣化が進みにくかったのか、40年経過したにしては良好な状態でした。

土砂吐(どしゃばき)ゲートの様子

中性化試験の様子

コンクリートの調査では、シュミットハンマーによる強度試験や鉄筋調査を行いましたが、今回は中性化試験を紹介します。
中性化試験は、下の写真のように壁にドリルで穴を空け、削った粉を調べることでコンクリートの中が中性化していないかを調べる試験です。

中性化試験の様子

コンクリートの中には、コンクリート自身の重さや水圧を支えるために鉄筋が入っています。鉄筋を包むコンクリートは通常アルカリ性に保たれているため、鉄筋が錆びることはありませんが、長い年月の間に空気中の二酸化炭素と反応しコンクリートがアルカリ性でなくなる(中性化)と、鉄が錆びて弱くなってしまいます。

ドリルで壁を削った粉がフェノールフタレイン液を染みこませた紙に落ちると、中性化していなければ写真のように紙が紫色に変わります(フェノールフタレインは中学校の理科でも出てきます。リトマス試験紙のようなもの!)。なお、調査後には、空けた穴は埋めておきます。

今回の調査では、40年近く経っている施設にしては強度試験、鉄筋調査も含めコンクリート構造物としての評価は健全な状態でした。
この分水槽は、普段関川を流れている水や田んぼに使われている水を届けることを支えていますが、こうした設備の裏側を見られることはこの仕事の楽しさの一つです。

今回の調査を踏まえて、これからも笹ヶ峰ダムの水を田んぼに届けるために、施設が長持ちするためにはどのような整備がよいのかを考えていきたいと思います。

お問合せ先

関川用水農業水利事業所

〒943-0154 新潟県上越市稲田1-1-7
電話:025-521-6040(代表)
FAX:025-523-8822

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