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北陸農政局

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せきかわ活動日誌「新しい船が初航海(湖)しました」

当事業所では、笹ヶ峰ダム(新潟県妙高市杉野沢)の老朽化した設備を平成26年度の事業着工から改修していますが、そのうちの設備の1つとして「船」を新しく導入しました(それに併せて艇庫・繋船設備も新設しました)。

船の運用開始にあたり、8月6日にダム管理業務を受託している関川地区土地改良区連合の職員の方に説明会を行いましたので、どのような船なのか、当事業所の工事担当職員の所感も交えながらご紹介します。

どんな船?

ダムで使う船とはいったいどのようなものなのか、簡単にご紹介します。

主要諸元
船舶名 第二乙見丸
用途 ダム管理船舶(集塵船)
船型・材質 双胴型・FRP(繊維強化プラスチック)
長さ・幅・深さ 4.50m×2.28m×0.65m
重量 約860kg(集塵カゴ含む)
定員 4名
主機関 25馬力(4ストロークエンジン)

第二乙見丸第二乙見丸


笹ヶ峰ダムは周囲を山や崖に囲まれているため、たくさんの流木などの塵芥が流れ込んできており、これまではモーターボートと網で回収していましたが、多くの時間と労力がかかっていました。今回新たに導入した船は航行しながら塵芥を集塵カゴに回収することができます。

船をくり抜くように集塵カゴを設置していることで航行しながら塵芥の回収が可能。

塵芥の入った集塵カゴは艇庫内で取り出してトラックに積み替えが可能。


説明会当日

集塵船デビューを見届けるため笹ヶ峰ダムへ向かう道中で繋船設備の工事を担当した当事業所職員にインタビューを行いました。

(Q)工事担当として苦労していることはありますか。

(工事担当)

施工期間の短さとダム水位との兼ね合いが苦労するところです。
笹ヶ峰ダムは標高約1,200mにあるため、冬期は雪に覆われます。このため、施工時期は5月中旬~11月中旬に限定されてしまいます。
施工業者には契約当初から工期的にかなり厳しいと言われていて、実際に厳しかったですね。外壁塗装の施工が天候に左右されないよう、屋根を設置して確実に施工ができるよう配慮しました。

また、ダム湖内に船を載せるレールを設置しないといけないのですが、ダム水位を見ながら施工するのも難しいところです。ダム水位が低くなる非かんがい期(9月~11月)に施工を行いましたが、ダムの底に近いほど降雨時の水位上昇が早く、一晩で3m程度水位が上昇することもありました。
工事を可能な限り前進させることと安全・確実に施工できるよう努めました。その結果、現時点(2020年8月)でレールは計画の半分程度の長さまで施工され、ダムの水位が高いときは使用できるようになりました。

(Q)船のダム湖初デビューにあたり心境は。

(工事担当)

楽しみなのとなんとかここまで来られたという思い。携わっていただいた皆さんに感謝したいです。

(Q)あなたにとって集塵船とは—————。

(工事担当)

関川事業所における自分にとっての集大成。集塵船を浮かべるまでに土木工事、施設機械工事、建築工事といろいろな工種を担当させてもらいました。苦労したことも多かったが、その分思い入れもあります。今後の活躍を期待しています。


ダムに到着し、説明会が始まります。

艇庫内部からレールを伝ってダム湖面まで降りる様子

初航海(湖)と着岸時の様子



ダム管理所職員の方にもインタビューを行いました。


(Q)船の乗り心地はどうでしたか。

(管理担当)

以前利用していたモーターボートに比べ大型になり、塵芥を乗せる場所と人員が乗り込む場所が明確に分かれているため、流木処理時の安全性が向上したと感じました。

(Q)船を操縦した感じはどうですか。

(管理担当)

船体が大きく風の影響を受けやすいため、操作が困難と感じました。しかし船外機の馬力があるので直進方向の加速の操作は容易でした。

(Q)集塵するにあたって意識していることは何かありますか。

(管理担当)

安全面での意識を忘れずに、湖面に落ちた場合などを常に想定して作業しています。


今後

無事に説明会・初航海(湖)を終え、今後は笹ヶ峰ダムの塵芥回収に努めていく主力選手として活躍が見込まれます。
笹ヶ峰ダムを訪れた際はぜひ探してみてください。

お問合せ先

関川用水土地改良建設事業所

〒943-0154 新潟県上越市稲田1-1-7
電話:025-521-6040(代表)
FAX:025-523-8822

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