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北陸農政局

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更新日:平成26年5月7日

事業概要

 事業目的

国営「庄川左岸地区」は、富山県西部の砺波平野に位置し、一級河川庄川から一級河川小矢部川に向かって形成された平均地形勾配約170分の1の扇状地で、高岡市、砺波市、小矢部市、南砺市にまたがる農地面積約6,200haの地域です。

本地域の営農は、稲作を中心に水田の畑利用による大麦、大豆を組み合わせた複合経営を展開しており、県内でも有数の農業地帯です。

本地区の農業用用排水施設(用排水兼用水路)は、昭和初期から県営かんがい排水事業等により順次造成整備され、扇状地の扇頂部に位置する庄川用水合口堰堤で庄川から農業用水を取水したあと、地区内の排水を受けながら樹枝状に分岐・合流を繰り返し小矢部川へ排水しています。

しかし、近年では、都市化の進展等による排水の流出形態の変化(排水量の増加)に起因して現況の農業用用排水施設の機能が低下し、広範囲にわたり頻繁に農地、農業用用排水施設等に多大な被害が発生しています。

このため、国営事業及び附帯県営事業により農業用用排水施設の流下能力を本来有する機能に回復し、農地の湛水、農業用用排水施設等の被害を防止
することにより、農業生産の維持及び農業経営の安定を図り、併せて国土の保全に資することを目的としています。

○平成20年7月8日 豪雨によるいっ水被害の状況

苗加用水路(砺波市)
横江宮川(砺波市)大豆畑が湛水
大井川(高岡市)

○近年における湛水被害の主な要因

都市化の進展

○地表面が農地等で覆われている場合、降雨は地下に浸透して地表流出量は少なくなります。
また、降雨は畦に囲まれた水田に一時貯留されることで、河道に到達するまでの時間が長くなります。
【水田の持つ多面的な機能】
食料生産の他に、洪水抑制、地下水の涵養等の効果が発揮されます。
○同じ降水量でも、地表面が建物、アスファルト等で覆われている場合、降雨が地下に浸透できず、地表流出量が増加します。
その結果、現況水路の持つ流下能力を超えた場合には、水路からのいっ水や農地等への湛水被害が発生します。
また、農地の減少によって、雨水の貯留量が減少し、河道に到達する時間が早くなります。

本地区における都市化の進展状況

(1) 昭和40年から平成17年の40年間で、約28%の農地が減少しています。
(2) 同じ降水量でも土地利用(水田から宅地等へ)の変化によって短時間に排水量が増加します。
(3) 近年、局部的に短時間で降る集中豪雨が増加する傾向にあります。

関係4市の耕地面積の推移   都市化の進展による洪水量増加のイメージ図

 

 事業計画

受益面積

現況排水系統の起点となる左岸幹線水路から繋がる一連の用排水路群の流域を対象に、本事業による農地防災効果の利益を受ける農地を受益地としています。

(単位:ha)
地目及び関係市 水  田 普通畑 合  計
高 岡 市 1,492    4    1,496   
砺 波 市 3,731    9    3,740   
小矢部市 851    3    854   
南 砺 市 122    0    122   
6,196    16    6,212   

排水計画

  1. 整備水準
    本事業計画の排水量の算定の根拠とする降雨は、15年に1回程度発生する確率の降雨(日雨量145.3mm、最大時間雨量44.5mm/hr)としています。
    これは、概ね平成10年8月12日の梅雨前線豪雨(日雨量130mm)に相当します。
  2. 施設計画
    【排水対策の主な施設計画】
    (1) 排水路の改修(既設水路断面の拡幅)
    (2) バイパス水路の新設(増加した排水量を賄う新たな排水路)
    (3) 下流域の排水負荷を軽減する放水路の新設(庄川へ直接排水)
    (4) 下流の流下能力に応じて排水を一時的に貯留させる洪水調整池の新設
    (5) 安全かつ効率的な洪水管理のための水管理施設の導入(水位監視、制御)
  3. 主要工事計画
    区  分 施 設 名 事 業 量 計画排水量 構           造
    国  営 庄川放水路 新設・改修 6.9  km 32.89m3/s
    コンクリート開水路、暗渠
    荒又排水路 新設 7.0  km 11.88m3/s
    コンクリート暗渠
    岸渡排水路 新設・改修 4.7  km 12.14m3/s
    コンクリート開水路、暗渠
    洪水調整池 新設 2  ヶ所  
    堀込み形式
    水管理施設 新設 1  式  
    中央管理所、遠方監視制御
    附帯県営
    (参考)
    用排水路 新設・改修 40.7  km  
    コンクリート開水路、暗渠
    洪水調整池 新設 7  ヶ所  
    堀込み形式
    水管理施設 新設 1  式  
    遠方監視制御

    ○洪水調整池の役割

    洪水時の排水量のピークをカットし一時的に貯留する調整施設で、下流河川又は排水路の洪水量の負荷を軽減する機能を担うものです。なお、洪水調整池の排水は、洪水が収まってから徐々に排水します。

    洪水調整池の役割

    【県営:砺波西中調整池】 平成20年7月8日の豪雨時に、諏訪川用排水路の溢水被害の軽減に効果を発揮しました。


    環境との調和への配慮

    本地区の事業実施に際しては、関係市の農村環境計画及び田園環境整備マスタープランとの整合を図り、散居景観の保全や生態系ネットワークの確保等による希少生物の保全に配慮します。

    (1) 洪水調整池の造成は、周辺の景観との調和に配慮
    (2) 排水路の改修は、魚類の餌場や産卵場所を確保するためのワンドの創出や落差工ヶ所への魚道の新設により、生物の生息環境に配慮

    本地区の取り組み状況等詳細は、別項「環境との調和への配慮」をご参照下さい。

     事業概要図

    事業概要図

    クリックで拡大図が開きます(PDF:310KB)

      一般平面図

    【一般平面図】 
    クリックで拡大図が
    開きます(PDF:1,205KB)

     総事業費及び予定工期

    (平成19年度単価:百万円)
    区 分 事業主体 事 業 費
    国 営 27,000    
    附帯県営 富 山 県 23,000    
    合 計   50,000    

    注1)事業費は、工事内容の変更、物価変動等によって将来変動することがあります。

    予定工期

     事業の沿革

    • 平成13年11月7日  庄川左岸地区用排水対策促進協議会の設立
    • 平成14年度 ~ 平成18年度  国営土地改良事業地区調査
    • 平成19年度 ~ 平成20年度  全体実施設計
    • 平成21年3月11日  事業施工申請
    • 平成21年4月1日  国営事業所の開設
    • 平成21年7月29日  事業計画確定

    お問合せ先

    農村振興部防災課
    ダイヤルイン:076-232-4727
    FAX:076-234-8051

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