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北陸農政局

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更新日:平成24年7月2日

環境との調和への配慮 

庄川左岸地区に張り巡らされた水路網は、水田への用水、水田からの排水、地域内に降った雨や雪を流す役割を担っていますが、生き物の生活の場にもなっています。
本地区の水路は、昭和初期から順次造成整備されたコンクリート水路ですが、カワヨシノボリやドジョウ、トミヨ(事業で改修する水路よりも下流の扇端部に分布)などが見られ、特にカワヨシノボリは、日本海側では富山県が分布の東限域となっています。 

カワヨシノボリの分布
 参考:「富山の生物」No41  2002年(富山県生物学会誌)ほか
図-1 :カワヨシノボリの分布(日本特産種)

 

源多良川にいたカワヨシノボリ
  図-2 : 源多良川にいたカワヨシノボリ(体長6cm)

事業の実施に当たっては、これらの生き物に配慮するとともに、水質の保全、造成施設の周辺散居景観への調和などを図っています。
なお、農業農村整備事業の実施に当たっては、その根拠となる土地改良法に環境との調和に配慮する旨が規定されています(平成13年度改正)。  

進め方

環境との調和への配慮は、次の手順で進めています。

進め方_1

進め方_2

                                                                    図-3 : 環境との調和への配慮の実施フロー 

保全対象生物の選定

生物の指標性と地域住民とのかかわりを踏まえて選定基準を設定し、現地調査において確認された生物から、庄川左岸地区を代表する5種を選定しました。 

選定基準と地区を代表する生物

図-4 : 選定基準と地区を代表する生物 

                                   庄川左岸地区環境情報図_3図-5 : 庄川左岸地区環境情報図

クリックで拡大図が開きます。(PDF:908KB)

庄川左岸地区を代表する生物のうち、国営事業で改修する水路に生息しているのは、カワヨシノボリとドジョウです。【該当する水路は源多良川(一部が改修され岸渡排水路となる)、二塚排水路及び新川原川(それぞれ一部が改修され庄川放水路となる)】 

科目/種名/指定状況 生態等
ハゼ科  カワヨシノボリ
富山県RD  ※:情報不足
ハゼ科 カワヨシノボリ 
体長   3~5cm
河川陸封型で、河川の中~上流域に生息している。 流水部でのみ生息し、止水域では姿を消す。初夏、オス親が石の下を掘って巣を作り、メスに産卵させる。孵化した稚魚はすぐに底生生活を始める。
富山県では、上市川以西の各河川の上・中流部に生育する。富山県が分布の東限域にあたる。増減に関する情報が不足している。
ドジョウ科  ドジョウ
富山県RD:希少種
 ドジョウ科 ドジョウ
体長   10~12cm
浅い水路や水田で、底質が泥の場所に生息する。雑食性で、6月頃に水路から水田に入り産卵する。ふ化した仔魚は水田の中で育つ。
富山県では、平野部を流れる河川や用排水路、山間地の水田に広く分布している。水路の改修、水田のほ場整備の進行とともに、個体数が激減している。
トゲウオ科  トミヨ
富山県RD:危急種
トゲウオ科 トミヨ 
体長   5~6cm
扇状地の扇端部の湧水の出る水路、大河川の河川敷内の水溜を主な生息地としており、ヨコエビやユスリカの幼虫などの小動物を餌としている。 北方系の種で、生息地は湧水に限られており、富山県が分布の南限に近い。黒部川及び庄川扇状地の湧水の出る河川と、神通川周辺のごく限られた地域に生息する。湧水帯の減少とともに分布域が狭まっている。
トチカガミ科  セキショウモ
富山県RD:絶滅危惧種トチカガミ科 セキショウモ
富山県内では舟橋村、富山県中部、砺波市西部、南砺市(旧福野町)北部、高岡市北部、氷見市南部の用水路に生育し、自生地が限られている。開発や水質汚濁による影響を受けやすい。
ミクリ科  ナガエミクリ
環境省RD:準絶滅危惧種 ミクリ科 ナガエミクリ
富山県では比較的広い地域で確認されているため、RD種には指定されていない。砺波平野では、扇端部から自然堤防帯までの河川に主に生育している。

※RD :富山県及び環境省レッドデータブックにおける区分

参考 :富山県の絶滅のおそれのある野生生物(2002年3月、富山県発行)
          原色日本淡水魚類図鑑(1963年7月、保育社発行)

         表-1  庄川左岸地区を代表する生物一覧

お問合せ先

農村振興部防災課
ダイヤルイン:076-232-4727
FAX:076-234-8051

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