クローズアップ北陸農政局長賞
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チーム能登喰いしん坊(石川県鳳珠郡穴水町)
【表彰目的】北陸農政局では、地産地消を推進するため、北陸地域において、生産者や消費者との連携等創意工夫のある活動のうち優れた取組について、北陸農政局長賞を授与しています。 |
1.受賞概要

「チーム能登喰いしん坊」
代表の森本 敬一氏
平成22年に2名でスタートした「チーム能登喰いしん坊」は、現在、地元商工店主、農林漁業者、飲食業、移住者及び県内外会社員等、石川県内外のメンバーで構成されておりメンバー(現在24名)は年々増加しています。
石川県内の食のイベントにおいて「能登の食材」にこだわったメニューの屋台での販売活動や、地元でもあまり知られていない珍しい食材の紹介とそれを活用した商品開発及び販売を行っています。
お客様の要望に応え屋台のメニューから商品化したレトルト食品(能登牡蠣チャウダー)は、能登空港や道の駅等で販売していますが、短期間で完売する人気商品となっています。
また、食のイベントを通じた移住者や地元住民との交流、地域振興につながる地産地消の周知活動も行っています。
これらの取組は、マスメディア等にも取り上げられ、能登地域の知られざる食材への注目度が高まり地域活性化にも貢献しています。
2.受賞に対する思いをお聞かせ下さい。
![]() 「チーム能登喰いしん坊」のメンバー |
受賞後、県内外の知人、友人、メンバーからお祝いの電話があったり、イベント等を行うにあたり、スタッフの励みにもなりました。
また、県外から「チーム能登喰いしん坊」のメンバーが穴水町の地域おこし協力隊として採用され岐阜県から移住して来るなど、今後もこの活動を通じて能登への移住者が増えてくれることにつながると期待しています。
3.取組のきっかけ等を教えて下さい。
最初に手がけたものは、地元の能登ワインの醸造過程で発生する搾りかすを捨ててしまうのがもったいないと思い、皮や果実などの残渣を使った無添加の石けんを皮膚科の医師とコラボして作ったのが始まりです。
その後、県内の食のイベントに参加し、屋台で能登産の食材(能登牡蠣、能登のいしる、珠洲の天然塩等)を使って「能登牡蠣チャウダー」としてお客様に提供したところ、「とても美味しいのでレトルト商品化して販売してほしい」との要望があったことが商品開発の出発点です。
当初のパッケージは、「石川県能登半島産の能登牡蠣と能登ワインを使用しています」としていましたが、お客様の中には、チャウダーというものが何かわからない方もいるという意見があり、「石川県能登半島産の能登牡蠣と能登ワインを使用した食べるスープです」と説明書きを改良しました。
また、その他に、紅葉した能登ワイン用のぶどうの葉(品種:ヤマソーヴィニョン)を使用した「能登ぶどう葉茶」やハロウィン用として能登野菜である能登カボチャと紫芋を使った「能登プリン」も開発・販売しました。
![]() 能登牡蠣チャウダー |
![]() 能登ぶどう葉茶 |
4.現在の状況や今後の目標をお聞かせ下さい。
![]() 食のイベント屋台で出店 |
「チーム能登喰いしん坊」の活動を通じてたくさんの方に能登の食材を知ってもらいたいです。実際に口にしてもらうことで、食材や産地に興味を持ってもらうことが農林漁業者の励みにもなり我々の存在理由はそこにあると確信しています。
将来的には、「チーム能登喰いしん坊」が発信するメニューから更なる新商品を誕生させ、いつか爆発的ヒット商品が生み出せれば最高だと思っています。
毎回のイベントごとに県内外からメンバーが参加して、多くの生産者やお客様と交流しています。今後は、情報の共有や交流拡大のためにSNSやWebサイト等で今まで以上に情報発信していきたいと考えています。
いつの日か、「チーム能登喰いしん坊」が、全国の農林漁業者に貢献するような企業になれればうれしく思います。
発足以来これまでの活動は、まだ8年ですが今後もこういった活動を継続的に実行し発信し続けていくことが重要だと思います。
北陸農政局長賞受賞に弾みを付けて、今後も交流人口を増やして楽しみながら生産者と喰いしん坊な消費者をつなげていきたいと思います!
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