今月の園芸特産作物:6月 にら
にらについて
にらは、中国西部が原産といわれ、ユリ科ネギ属の多年草の緑黄色野菜です。日本でも古くから栽培され、古事記や万葉集にも「にら」が登場しています。
全国の作付面積は2,260ha、出荷量は56,900tで、全出荷量の4割以上を1位の高知県と2位の栃木県で占めています。(出典:平成24年産野菜生産出荷統計)
北陸のにら生産量は少数ですが、各県で作付けされています。
富山県の特産物「アルギットにら」

富山県のにら産地は、南砺市をはじめ、滑川市、砺波市、小矢部市、高岡市、射水市などです。特に、富山県では「アルギットにら」という商品名で生産・販売されています。富山県では、にらの基肥に天然海藻の粉末資材(アルギット)や発酵鶏糞等を使用し、減農薬・減化学肥料の栽培に取り組んでいます。この「アルギットにら」は、緑が鮮やかで葉肉が厚く大きく、更に甘みも強くおいしいと市場からも高い評価を得ています。
出荷先は、県内はもとより、近畿地方や東海地方にも出荷されています。
出荷時期
にらは、5月下旬から10月下旬にかけて出荷される今が旬の作物です。
栄養成分
にらは、栄養価が高くスタミナが付く食材として利用されています。ビタミンやミネラルに富み、食物繊維などの栄養成分も含まれている健康食品です。
また、にんにくなどに含まれる臭い成分の「アリシン」も含まれていますが、アリシンには滋養強壮・疲労回復の効果が期待できるとされています。
食べ方
にらの香りが気になる方は、卵とじやごま油で炒めたりすれば気にならなくなりますので、今年の夏は、にら料理で乗り切りましょう。
かんたんレシピ
【材料(4人分)】 | 【作り方】 |
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にら・・・1束 卵 ・・・3個 <煮汁> だし・・・1カップ 砂糖・・・大さじ1 みりん・・・大さじ1 しょうゆ・・・大さじ1.5 塩・・・少々 |
・にらは5cmに切ります。 ・卵を溶いておきます。 ・フライパンに煮汁を入れ、煮立てます。 ・にらを加えてサッと煮ます。 ・次に溶き卵を全体に回し、軽く全体をひと混ぜします。 ・半熟の状態で火を止めて完成です。 |
お問合せ先
生産部 園芸特産課
担当者:農政調整官(野菜経営)
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