今月の園芸特産作物:2月 ごぼう
ごぼうの由来
ごぼうの原産地は、ユーラシア大陸北部、ヨーロッパ、中国といわれ、日本には、10世紀以前に中国から薬草として渡来していたようです。日本でも始めは主として薬用に使われていたようですが、平安中期には、野菜として食べられていたようです。ごぼうは、根が細くて長い種類と太くて短い種類に分けられますが、一般の家庭で利用されているのは、根が細くて長い「滝野川ごぼう」です。このほか、もっぱら葉と茎を食用とする「葉ごぼう」と呼ばれるものもあります。
北陸のごぼう生産
作付面積は、全国で8,570ha、出荷量は13万t となっています。主な産地は、青森県、茨城県、北海道で、全国の約6割を占めています。
北陸のごぼうの作付面積 (25年産)は143haと全国の作付面積の約2%足らずで県別に見ると、新潟県100ha、石川県22ha、福井県12ha、富山県 9haとなっています。
北陸の特徴的なごぼう
沢野ごぼう
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石川県七尾市の中山間にある沢野地区で栽培されている伝統食材で、能登野菜の一つに認定されています。
約350年前に地区の神社の神主が京都から伝わった種を栽培したのが始まりで、加賀藩の献上品として将軍家に献上することが恒例であったといわ れています。
越前白茎ごぼう
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平安時代以降にシベリアから渡来し、越前地方に根付いたといわれています。主に茎や葉を食べる葉ごぼうの代表的品種で、食感の良いのが特徴です。
現在では福井のほかに大阪、香川、愛知で栽培されています。
おいしいごぼうの選び方と保存方法
香りと旨みは皮付近にあるので、風味も鮮度も保ちやすい泥付きを選びましょう。
ひげ根が少なく太さが均一ですらりと伸び、ひび割れていないものが良品です。
春から出回る新ごぼうは葉柄が新鮮なものを選びましょう。
泥付きごぼうは新聞紙にくるみ冷暗所で立てて保管し、乾燥する前に使い切ります。傷がなければ2週間程度は保存可能です。
洗いごぼうや新ごぼうは湿度を保つためにラップにくるみ、冷蔵庫の野菜室へ入れ2~3日で使い切りましょう。
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(出典:(独)農畜産業振興機構HP「野菜ブック」より) |
ごぼうの栄養と機能性は?
ごぼうは食物繊維が豊富で、含有量は野菜の中ではトップクラスです。便秘の解消、整腸、動脈硬化の予防等が期待できるといわれています。
ビタミン類は少なめですが、マグネシウム、カリウム等のミネラルを多く含むほか、抗酸化成分のポリフェノールも多く含まれています。
「ごぼう」レシピ
【牛肉柳川風煮】 |
【材料(2人分)】
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【つくり方】
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【ごぼうのサラダ】 |
【材料】
※細かい分量は気にせずお好みで |
【つくり方】
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お問合せ先
生産部 園芸特産課
担当者:課長補佐(野菜)
代表:076-263-2161(内線3332)
ダイヤルイン:076-232-4314
FAX:076-232-5824