今月の園芸特産作物:7月 もも
もも(バラ科さくら属)
原産地は「桃源郷」という言葉があるように中国といわれ、野生種を改良した品種が紀元前から栽培されていました。ヨ-ロッパには紀元前1世紀ごろにペルシャを経由して伝えられ、やがて世界各地で栽培されるようになりました。
中国から日本に伝えられたのは弥生時代といわれ、主に厄除け・薬・花木として栽培されていました。平安朝末期には食用にも利用されるようになりましたが、果実は小さく、硬い、あまりおいしいものではありませんでした。現在のようなももが育成されたのは、明治時代以降になります。
ももの生産状況
全国のももの栽培面積は10,500haとなっており、主な産地である山梨県(3,430ha)、福島県(1,810ha)、長野県(1,100ha)で、全国の栽培面積の60%を占めています。
北陸管内では、新潟県での栽培が盛んであり、全国で7番目の面積を誇ります。
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(資料:農林水産省「平成28年耕地及び作付面積統計」) |
ももの品種
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【白桃(品種:白鳳)】
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【黄桃(品種:黄金桃)】
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全国で栽培されているももの品種はとても数多く、100以上の品種があります。主に、果肉が白く生食に適した白桃系と果肉が黄色で加工に向いた黄桃系に分けられます。最近は、黄金桃のように生食に向いた果肉の柔らかい黄桃系も人気です。
北陸地域では、あかつき、白鳳、川中島白桃、白根白桃の4品種の栽培が盛んで、北陸全体の栽培面積の約50%を占めています。
(写真提供:日本くだもの農協)
北陸管内の産地
新潟県新潟市南区(白根地区)
信濃川とその支流である中之口川流域にある肥沃な土地による果樹栽培が盛んな地区で、様々な品種のリレーによって7月から9月の期間、ももが出荷されています。9月に出荷される白根白桃という品種は、白根地区で見つかった品種で少し固めですが大玉で糖度が高いももです。
毎日くだもの200グラム運動
「毎日くだもの200グラム運動」とは、1人1日200g以上のくだものの摂取を推進する運動です。近年の研究により、くだものにはさまざまな生活習慣病に対して予防効果が高いことが分かっています。1人1日200g以上のくだものを食べて、健康で豊かな生活を送りましょう。
ももでは、200gの目安は2個(大きめのものは1個)になります。
(資料:毎日くだもの200グラム!うるおいのある食生活推進協議会)
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