今月の園芸特産作物:3月 ほうれんそう
ほうれんそうの種類
「東洋種」は葉先がとんがって深い切れ込みがあり、「西洋種」は葉が大きく丸味があります。現在栽培されている品種は、甘みが強い「東洋種」と、多収量で抽苔しにくい「西洋種」かけあわせた「一代雑種」が主流となっています。
ほうれんそうは、西アジアが原産といわれ、イスラム教の広がりに伴い東西に伝わりました。シルクロードを経て中国に伝わったのが「東洋種」で、北アフリカ、ヨーロッパ経由でアメリカに伝わったのが西洋種です。
日本には、江戸時代初期に「東洋種」が、江戸時代末期に「西洋種」が伝わったといわれています。
栄養・機能性
ほうれんそうには、抗酸化作用のあるβ-カロテン、塩分の排出を促すカリウム、造血に必要な葉酸、鉄、脂質の代謝を助けるビタミンB2、体内でコラーゲンを作り抗酸化作用もあるビタミンC、筋肉を収縮させたり神経の伝達にかかわるマグネシウム等も含まれています。
また、調理による栄養素の損失に注目する必要があります。葉酸やビタミンCのような水溶性のビタミンやカリウム、マグネシウムはゆでる作業による損失が大きくなっています。
(出展:(独)農畜産業振興機構)
ほうれんそうの選び方・保存方法
葉の色が鮮やかで、葉先がピンと張っているものを選びましょう。
乾燥に弱いので、湿らせた紙にくるんでポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で根を下にして立てて保存しましょう。
ほうれんそうの生産状況
平成28年の全国のほうれんそうの作付面積は21千haで、出荷量は207千tとなっています。
また、出荷量の上位5県は1位が千葉県32千t、2位が埼玉県21千t、3位が群馬県18千t、4位が茨城県17千t、5位が宮崎県15千tとなっています。
北陸での出荷量は、新潟県1,180t、富山県182t、石川県318t、福井県539tとなっています。
お問合せ先
生産部 園芸特産課
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