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結婚先が農家、ポリシーはこだわりすぎないこと

坂井さんの作業の様子1

ポリシーはこだわりすぎないこと 柔軟でバランスの取れた経営を

経営の内容を教えてください。

ハウスで施設園芸と露地野菜を作っています。野菜は少量多品目で、60品目150品種ぐらい。あとは野菜苗と加工品販売、収穫体験なども行っています。

坂井さんの就農のきっかけは?

大学は教育学部だったのですが、教授が農学博士だったこともあり、作物や地域環境などについて学びました。大学院を卒業後、県の普及員になりたくて試験を受けたのですが不合格という結果に…。一般企業に就職することも想像できず、だったら自分で(農業を)やるしかない、という流れです(笑)。

自分で農業をやろうと思ったときに、準備されたことは?

小矢部市の野菜苗の生産農家さんを紹介していただき、2年間研修を受けました。その農家さんは70代後半の方だったのですが、農家を辞めることを見据えて「新しい人に自分の持っている技術や知識を教えたい」ということで、売り先も含めたさまざまなことを研修させていただきました。

その後はどのような展開に?

結婚した先は農家なのですが、主人が私より1年先に就農していたんです。そこに入る形で、就農しました。主人はほうれん草農家に研修に行っていたので、まずはほうれん草を作るためのハウスを10棟建てました。しかし真夏はほうれん草が作りにくく収入も落ちてしまうので、作りやすい野菜を探し、多品目の野菜を作り始めました。その後有機農業をしていらっしゃる方に出会うこともあり、有機農業にも関心が芽生えました。ちょうどレストランをオープンする方から「有機の野菜が欲しい」という要望もあって、10年前から有機野菜の取り組みを始めました。

坂井さんの作業の様子2

自家就農のメリットとデメリットを教えてください。

 メリットは、自由に時間を使えることです。子どもが熱を出したら、朝病院に連れて行くことができるし休みも取れます。ただ、その休んだ分はほかで取り戻さないといけません。デメリットは、収入が安定しないこと。法人だと給料が給付されますが、こちらは誰かに買ってもらわないと収入になりませんからね。安定するのには時間がかかります。

農業のこだわりをお聞かせください。

こだわりすぎないことをモットーにしています。ある程度柔軟性を持ってバランスの取れたこだわりを持っていかないと、経営視点から見たときに危ないかなと。有機農業うちもやっていますが、全て有機農業やっているわけではありません。農薬が必要であると判断したら使いますし、必要であれば化学肥料の入ったものを使う可能性もあります。うちでは畑で作る野菜は、有機農業を実践しています。安定性を持たせつつ、質の良いものも作りたいと思っています。両方をうまく回したいのでどちらかに偏りたくはないですね。

坂井さんの作業の様子3

お客様との交流はありますか?

以前はチューリップ公園の朝市やマルシェなどに出店していました。今でもそのときに出会ったお客様に野菜を販売したり、飲食店の方に野菜を納めたりもしています。わざわざうちまで野菜を買いに来てくれるお客様もいらっしゃるので、それは本当に嬉しいです。今後も地域の人やお客様と大事にお付き合いしていきたいと思っています。

これから就農する方に向けて、アドバイスをお願いします。

自分がやろうと考えている就農の形が仕事として、また経営としてきちんと成り立っていくかどうかを常に考えていかなくてはいけません。「食べたいから」とか「やってみたいから」の前に、仕事として収入を安定させなければいけないことを深く考えることが大事です。また、自家就農を希望している場合でも「勤める」という選択肢を持つことも検討してみてください。技術を取得してからでも、独立することは可能だと思いますよ。

この記事についてのお問い合わせ先

とやま就農ナビ
https://taff.or.jp/nou/syunou-navi/voice/1148/

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