サツマイモ:そだててみよう
学校での作り方
1 苗(なえ)の準備
ホームセンターなどで苗を買うのもよいですが、自分でも苗をつくることができます。苗をつくるための種いもは、お店で買ったものでだいじょうぶです。
まず48℃のお湯に40分ほどひたすと、芽の出がよくなります。図のような、はっぽうスチロールの箱をつくり、種いもを植えます。
40~45日ぐらいすぎて葉が7~8まいになったら、地面から葉を2まい残して、ナイフで切り取ります。切り取った苗は日の当たらないところに3~4日おいて、不定根(ふていこん)が少しのびかけたものを植えます。残った茎からは、1か月くらいでまた苗ができます。
2 植えつけ
地面の温度が18℃以上になったら、早めに植えましょう。九州など西日本では4月終わりごろから、関東など東日本では5月始めごろからが目安です。
- 日当たりと水はけがよく、土はやせぎみのところを選びます。前の年にラッカセイをつくった畑は、ネコブセンチュウや苗立ち枯れ病(なえたちがれびょう)が出にくくなります。
- 植える前に、スコップやくわであらかじめ25cmくらいの深さまでほりおこし、よくかきまぜてから平らにならします。
- うね(植える列)をつくります。うねのはばは40cmくらいにして、10cmの深さでスジを切ります。
- 化成肥料(かせいひりょう)なら、チッソ:リン酸:カリ=1:10:10のものを1株あたり50g、スジにまきます。
- 苗と苗の間が35cmぐらいになるように、やや深めに植えます。鉢(はち)やプランターに植える場合は、1~2本をななめや、まっすぐに植えます。
- ※苗の植えつけのやりかたで、いものつきかたが変わります。いろいろな植えかたを試してみましょう!また、土の状態がよくない(乾燥(かんそう)している、通気がわるいなど)と、ごぼう根や、細い根になってしまいます。
3 施肥(せひ)
肥料(ひりょう)はチッソが多いと「つるぼけ」といって、葉やつるだけがよく育って、いもが大きくならないのです。カリ成分の多い肥料をつかいます。また、家畜(かちく)の堆肥(たいひ)などを使うのもよいでしょう。
4 病気(びょうき)・害虫(がいちゅう)
サツマイモは病気や虫の被害(ひがい)が出にくいですが、たまにはこんなこともおきます。ひどいときはぬいてすてるしかないのです。
害虫:ネコブセンチュウにかかると、根にこぶができてしまいます。
病気:苗立ち枯れ病にかかると、根が黒くくさって、いもができません。植えてから30日以上たっても大きくならなかったら、苗をぬいて調べてみましょう。
5 収穫(しゅうかく)・貯蔵(ちょぞう)
植えつけてから120日くらいで収穫できます。関東では10月始めから11月の始めごろ、九州では9月終わりごろから11月終わりごろが目安です。
一度試しにほってみて、大きさを確かめておくのもよいでしょう。皮はやわらかくて傷(きず)つきやすいのでていねいにほり上げます。カマでつるを付け根から切って、軍手を使って手でほります。3本刃(ば)のついたくわを使うと、らくにほることができます。土を落とさず、そのまま13~15℃の温度で貯蔵します。
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