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農林水産省

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平成22年度獣医事審議会第1回計画部会議事録

1.日時

平成22年6月29日(火曜日) 14時00分~16時00分

2.場所

農林水産省三番町共用会議所大会議室

3.出席者

委員8名 臨時委員9名 合計17名

〔委員〕
小野憲一郎、田中美貴、中川秀樹、中山裕之、細井戸大成、山田章雄、山根義久、米田久美子

〔臨時委員〕
大野芳美、藏内勇夫、佐藤浩二、菅澤勝則、田川福彦、内藤廣信、濱名張彦、堀口幸利、横尾彰

4.概要

平成22年6月29日

 

 

【山根部会長】定刻になりましたので、ただいまから平成22年度の獣医事審議会第1回計画部会を開催いたします。これまでに計画部会におきましては、獣医療を提供する体制の整備のための基本方針に盛り込むべき事項を詳細に検討してきたところでございます。今回は、前回3月17日に引き続きまして、基本方針の見直しについて審議を行いたいと思います。なお、本日は16時を目途としまして審議を行いたいと思いますので、ご審議が円滑に進みますようお願いいたします。それでは、委員の出欠状況につきまして、事務局からご説明をお願いいたします。

【吉田課長補佐】では、事務局より、委員等の出席状況につきましてご報告させていただきたいと思います。委員のご氏名等につきましては、お手元の資料に名簿と座席表がございますので、ご参照いただきたいと思います。本日は、中山委員、田中委員、藏内臨時委員におかれましては、欠席されるというご連絡を事前にいただいているところでございます。したがいまして、本日は、委員定数17名のうち14名のご出席をいただいております。獣医事審議会令第5条の規定による過半数の出席を充足していることをご報告いたします。また、オブザーバーといたしまして、文部科学省のご担当の異動がございました。高等教育局専門教育課の枝課長輔佐でございます。

【枝課長輔佐】よろしくお願いいたします。

【吉田課長補佐】事務局からは以上でございます。

【山根部会長】続きまして、配付資料の確認を事務局からお願いいたします。

【吉田課長補佐】では、お手元の資料をご確認いただきたいと思っております。配付資料一覧のとおりとなっております。座席表と本日の議事次第、それと、獣医事審議会計画部会委員等名簿でございます。また、本日ご審議いただく資料といたしまして、資料1、獣医療を提供する体制の整備を図るための基本方針(案)、資料2といたしまして、獣医学教育における獣医学生の臨床実習の条件整備に関する報告書(案)でございます。また、参考資料を2つつけております。ご確認いただきたいと思います。また、この資料につきましては、事前に時間の余裕をもって委員の皆様方にお届けするところでございましたが、事務局の都合上、直前でのご配付ということになってしまいまして、申しわけございませんでした。お手元の資料をご確認いただきまして、過不足等ございましたら事務局のほうまでお申し出いただくように、よろしくお願いいたします。

【山根部会長】それでは、これより議事に入りたいと思います。まず、獣医療を提供する体制の整備を図るための基本方針の見直しにつきまして、事務局からご説明をお願いいたします。

【吉田課長補佐】では、お手元の資料1、それと参考資料1、2、これをもとに、少しお時間をいただきまして説明をさせていただきたいと思います。前回の3月17日の計画部会におきましては、この基本方針の案につきまして詳細なご審議をいただきまして、そのご審議の結果、基本方針の見直し案につきましてパブリックコメント、これに付して構わないというご了承をいただいたところでございます。そのパブリックコメントの結果につきまして、参考資料1、ここで概要をご説明させていただきたいと思います。参考資料1、1枚紙でございますが、パブリックコメントにつきましては、3月31日から4月29日までの1カ月の間、パブリックコメントを実施いたしました。お寄せいただきました意見、情報につきましては全部で10件でございました。その内容をまとめたものがこの一覧表となっております。その内容でございますが、意見・情報というところでございます。まず1つ目でございますが、産業動物獣医師・公務員獣医師の確保、処遇改善について記載内容が抽象的であり、もう少し具体的なところまで示していただきたい。また、実効性のある基本方針とすべきであると、こういう意見をいただいているところでございます。これにつきましては、この審議会の中でもいろいろご議論をいただいた内容でございますが、まず、この基本方針の位置づけということでございます。農林水産大臣が基本方針を定め、都道府県が各地域の実態を踏まえた都道府県計画を策定することとなっております。そういう策定されたものにつきまして、国と都道府県がこれらに即しまして産業動物獣医師の確保対策の諸施策を実施していくこととなっているということでございます。また、この具体的な内容、事項につきましては、この基本方針の案を策定する際にご議論いただきましてワーキンググループの報告書、これを基本方針とあわせて公表することといたしております。また、それを実効性あるものにするためということでございますが、基本方針の中にも記載しておりますけれども、基本方針、都道府県計画の取り組み状況の定期的な検証を実施するという内容を今の基本方針の中に記載しております。さらには工程表等をつくりまして計画的な推進を図っていきたいというふうに考えているところでございます。2つ目の意見でございますが、日本における獣医師養成が諸外国におくれをとったものとなることがないよう、各獣医大学において国際水準を満たすだけの獣医師養成が可能となるような教員の増員をやってほしいというような内容でございます。この内容につきましては、文部科学省さんのほうで検討が今、進められております。獣医学教育の改善、充実のあり方につきまして検討が進んでいるところでございます。農林水産省といたしましても、文部科学省のほうに必要な情報等を提供しまして、連携してこういう問題に取り組んでいきたいと考えているところでございます。3つ目でございますが、獣医師の役割につきまして、一般国民への啓蒙や理解の促進、こういうものが必要であるというようなご意見でございます。このご意見に対しましては、獣医師の果たす役割につきまして国民の理解の増進を図っていく。この内容につきましては、今ご議論いただいております基本方針において、重要な事項の1つとして位置づけております。具体的には、資料1の7ページの6の(3)のところに、国民の理解醸成の促進という内容で記載をさせていただいているところでございます。4点目でございますが、小動物獣医師による獣医療過誤の問題につきまして、小動物獣医師に対しまして臨床研修を義務づけるなどの施策をとるべきであるという内容でございます。この内容につきましては、小動物獣医師に対する研修の充実につきましても、現基本方針の中で重要な位置づけとしております。具体的には6ページの10行目あたりに、小動物獣医療に関する研修の必要性について、ここで分量をとって記載しているところでございます。

【栗栖課長輔佐】補足をさせていただきますけれども、小動物獣医師への研修につきましては、平成17年に取りまとめられております小動物獣医療に関する検討会報告書というふうなものがございまして、その中で研修体制というものが十分整っていないというご指摘を受けておりますので、現在、臨床研修に必要な研修プログラムを策定し、民間の診療施設における研修の充実の整備を図るということで、この計画部会でもご議論をいただいて、現在、民間で1施設というものが指定されているところでございます。以上でございます。

【吉田課長補佐】続きまして、5点目でございます。家畜共済や家畜改良基準の見直し、牛の管理獣医師教育対策について検討してほしいという内容でございます。家畜共済制度のあり方、さらにはその家畜改良増殖目標の見直しにつきましては、農林水産省の別の審議会でございますが、食料・農業・農村政策審議会の中の農業共済部会、さらには畜産部会におきまして、見直し等の審議が今、なされているところでございます。また、その管理獣医師の育成につきましては、本基本方針に盛り込んでおる内容でございまして、具体的には5ページ22行あたりのところに、管理獣医師の育成のための研修の充実、この取り組みについて記載をさせていただいているところでございます。最後6点目でございますが、「家畜人工受精師等の獣医療専門職」という形で従前、基本方針の中で記載をさせていただいておったところでございますが、この記載の仕方がちょっと問題があるのではないかというご指摘をいただいております。ご指摘を踏まえまして、この基本方針につきましては、動物看護職、さらには人工受精師、検査技師、こういう方々を「獣医療専門職」という形で、連携協力しながら獣医療全体の体制整備を行っていく必要があるというような形で記載をしていたところでございますが、このご指摘を踏まえまして、これら専門職の方々の位置づけを明確にする目的で、ワーキンググループでの報告書の表現を使いまして、「獣医療に携わる他分野専門職」というふうに改めたいと考えているところでございます。このパブリックコメントの結果等につきましては、後日になりますけれども、農水省のホームページ等で公表することとなっております。これが前回の計画部会でのご了承をいただいたパブリックコメントの結果でございまして、1点、「獣医療に携わる他分野専門職」という名称へ記載変更をしたいというふうに考えているところでございます。あわせまして、参考資料2をごらんいただきたいと思います。前回ご審議いただいたのは3月17日でございます。それ以降、大きく獣医をめぐる情勢が変わっておりまして、もう皆様ご存じのとおりかと思いますが、参考資料2でございます。4月20日に宮崎県におきまして口蹄疫の疑似患畜が確認をされたところでございます。それ以降、これまでに291例の事例が確認されております。発生している市と町でございますが、5市6町、ここにおいて殺処分の対象となっている約20万頭という非常に数の多い、大きな発生になっているところでございます。今回、宮崎における口蹄疫の発生につきまして、若干、内容をご説明させていただきまして、この発生を踏まえまして、基本方針の中で追加すべき内容があるのではないかということで、追記させていただいている点について説明をさせていただきたいと思っております。まず、この参考資料2でございますが、4月20日以降に291の事例が確認されて、20万頭弱の殺処分対象の家畜が出ているという状況でございます。これらの家畜につきましては、処分と埋却を6月24日にすべて終了いたしているような状況でございます。あわせまして、こういう防疫措置を各近隣圏、全国的な都道府県のご協力、さらには獣医師会さん、それから、畜産に関連する業界、民間の企業等からご支援をいただいているところでございます。3のところでございますが、宮崎県への人的支援の状況ということでございます。これは、農林水産省、それと独立行政法人、都道府県、畜産関係団体から宮崎県に対しまして、獣医師、さらには保定等の防疫措置に必要な方々を派遣いただいているところでございます。これは、6月25日現在の数字を載せておりますが、6月25日の状況では441名の方が派遣をいただいているところでございます。うち獣医師が171名、3分の1程度の割合でございますが、獣医師の方の派遣をお願いしているところでございます。延べの数字になりますが、約2万人の方々にご協力いただいておりまして、うち6,650人、本日の数字でいけば7,000人を超える数字になりますけれども、獣医師の方々がご協力をいただいているところでございます。4.のところでございますが、口蹄疫に関する主な経緯ということでございます。これは、ざっとごらんになっていただければと思っているところでございますが、今回、2ページの5月22日のところにございますが、移動制限区域内の家畜におきまして、口蹄疫ワクチンの接種を行っております。12万頭あまりの牛と豚におきまして、ワクチンを接種しているところでございます。一番下のところでございますが、6月24日、約24万頭の殺処分対象の疑似患畜等につきまして、処分と埋却を終了いたしております。あわせまして、ワクチンを接種した家畜の処分についても、今、進められているところでございます。さらには正常性の確認ということで、かなり発生が今、落ちついているような状況でございまして、最終発生が6月18日になっておりまして、それ以降、1週間、10日程度発生が確認されていないところでございますが、それとあわせまして、都城、日向、それと西都市、そこでの衛生情勢の確認について、今、作業が進められております。あわせまして、原因究明にもつながる疫学調査、そういった取り組みについても獣医師等の参加をいただいて進められているところでございます。5枚目以降は、経営再建、さらには殺処分に対する手当金に対する支援の一覧を載せさせていただいておりますので、ご参考にしていただければと思っております。さらに、2枚めくっていただきまして、参考の4のところでございますけれども、口蹄疫対策特別措置法ということでございます。これは4月以降に発生が確認された口蹄疫に起因する事態、これに対処するための特別措置法でございます。口蹄疫の蔓延防止、さらには口蹄疫に対処するために要する費用の国費負担、生産者の経営や生活再建支援を講ずるための法律となっております。これは一番下にございますが、6月4日に公布・施行されまして、24年3月31日までの時限立法となっているところでございます。その内容は概要に書いてあるとおりでございまして、消毒の義務、さらには死体の焼却、埋却の支援、予防的殺処分に対する内容、さらには生産者の経営再建等のための措置というようなものが内容となっておりますが、この中で、その他の規定事項というところにございますが、家畜防疫員、これは家畜保健所等でご活躍いただいております都道府県の職員の方々でございますが、家畜防疫員の確保等につきまして、獣医療を提供する体制整備の中でも関連するような内容についても、この特別措置法の中で触れられて研究されているところでございます。こういうような形で前回3月にご審議いただいて以降、口蹄疫、非常に大きな発生となって、いまだ正常化に向けた取り組みが進められているところでございますが、そういうような状況も踏まえまして、本日ご審議いただく基本方針の見直し案につきまして、パブリックコメントの修正は当然でございますが、口蹄疫に関係するものということで文言を追加させていただいているところでございます。では、資料1をごらんいただきたいと思います。1枚めくっていただきまして、アンダーラインを引いているところがございます。アンダーラインを引いているところ、ここは基本的に今回の口蹄疫、それにパブリックコメントの結果を踏まえて文言を修正もしくは追加をした部分でございます。このアンダーラインを引いている部分を中心に説明をさせていただきたいと思います。また、細かいてにおは的な直しですとか、そういうところも別途ございますが、そこにつきましては事務局のほうでさせていただいておりますので、そこはご理解いただきたいと思っております。まず1ページ目のところでございます。第1、獣医療の提供に関する基本的な方向ということでございます。ここは、平成32年度を目標年度として取り組んでいくための基本的な方向を取りまとめたものとなっております。今回は、情勢の変化とあわせまして、本基本方針の重要な事項につきまして明確化して、何をやっていくのかというのをわかりやすくしたというのが本基本方針の見直しということになっておりますが、その中でアンダーラインを引いているところでございます。その上のところでございますが、これまでは基本方針につきましては、獣医療法の制定に伴う取り組みということで、平成4年に第1次の基本方針が取りまとめられております。また、第2次の基本方針は平成12年に取りまとめておりますが、これは10年前の口蹄疫の国内発生を契機といたしまして、疫学を基礎とした防疫体制への対応能力を有する獣医師の養成、さらには組織的な防疫体制の確立、こういうものに焦点を当てた第2次の基本方針というものが定められております。現在、ご審議いただいているのが第3次の基本方針ということでございますが、今回、宮崎の口蹄疫の発生ということを踏まえまして、以下のような分掌を差し込んでおります。「平成22年4月以降の口蹄疫の国内発生においては、家畜保健衛生所を核とした家畜防疫措置が講じられている。今後とも我が国畜産業の安定的な発展を図っていくためには、家畜伝染病の大規模な発生に対する危機管理体制の再点検・強化とともに、緊急時に最前線で防疫措置を実施する獣医師の養成・確保について、今般の口蹄疫発生に対する防疫対応を踏まえた一層の取り組みの強化が必要になっている」ということを入れさせていただいております。以降でございますが、「口蹄疫」という言葉をその2行下に入れさせていただいておりまして、こういうことによって畜産物の安定供給、食の安全確保に対する考え方を見直す大きな契機となったという形へつなげております。さらには、「One Health」の新しい考え方に基づいた学術研究の推進という内容へとつながっております。そこは変更はございません。この情勢の変化の中で大きく3つのポイントを出しております。1つは、食の生産現場における獣医師の役割というところでございます。1ページのところに「口蹄疫」という言葉を入れさせていただいております。2ページにアンダーラインを引いているところでございますが、ここの部分は口蹄疫というよりは、これは前段に書いております、「酪農及び肉用牛生産の近代化を図るための基本方針」、これも今、農林水産省の別の審議会の中で審議されている内容でございます。ここの中で、前回までは従前の基本方針の内容を書いていたところでございますが、今、新たな基本方針につきまして、おおよそのまとめ案ができ上がっておりますので、その内容の概要をここで記載させていただいているところでございます。読ませていただきますと、「適切な獣医療の提供を通じて、家畜伝染病の的確な防疫措置や、飼養管理技術の高度化等による生産コストの低減や省力化により、畜産経営を育成・確保し、さらに産業動物獣医師等の養成・確保や診療技術の高位平準化を図ることにより、国民に安全な畜産物の安定供給を確保していくことが求められている」。これは酪肉近の基本方針の今の案に記載をされている内容の概要となっております。それ以降、HACCPの導入等に係る獣医療の提供に対するニーズ、さらには獣医師に対するコンプライアンスの徹底や職業倫理の高揚等に対する要請というものにつながっている形になっております。(2)のところでございますが、高度な獣医療の提供に対する社会的ニーズの高まりということでございます。これは、30行目にございますが、「飼育者のニーズに応じる形で、良質かつ適切な獣医療技術の提供とともに、動物に対する保健衛生指導、適切な飼育の推進・普及という内容、さらには小動物を中心とした先端技術云々が記載をされているところでございます。この関係で、3ページの一番上のところでございますが、これはパブリックコメントのご指摘をいただきまして直した内容となっております。「獣医療に携わる他分野専門職」という形で文言を修正させていただいているところでございます。続いて(3)緊急の課題としての産業動物獣医師等の育成・確保ということで、この内容につきましては、記載の変更はないところでございます。続きまして、2.の基本方針の重要事項というところでございます。ここでは、今回、基本方針を定めるに当たりまして、どこに力点を置いて取り組みをやっているのかというような重要事項をまとめているものです。3ページの(1)社会的ニーズに対応した獣医療を提供するための獣医師の養成・確保というところでございます。さらに4ページをめくっていただきまして、良質かつ適切な獣医療を提供していくための獣医師と獣医療に携わる関係者との連携・協力の推進というところでございます。ここでも、「獣医療に携わる他分野専門職」という言葉で修正をさせていただいております。もう一つは、いわゆる偏在により今後不足が予測される分野、具体的に言えば産業動物と公務員分野でございますが、そこの獣医師の確保対策という大きな3点をここで特出しをさせていただいているところでございます。

これ以降は分野別の課題を整理している内容となっております。3.が産業動物分野及び公務員分野における獣医療の確保というところでございます。ここではアンダーラインを引いております。これは基本的には今回の口蹄疫での問題意識、これを獣医療の基本方針の中でどういう形で取り上げていくのかという形で加筆をした内容となっております。まず1点目でございますが、いわゆる事前対応型の防疫体制の確立とあわせまして、家畜伝染病の大規模な発生に対する危機管理体制の再点検・強化、この課題に対処する必要があるという内容を加えております。さらには、産業動物、公務員分野で活躍されている獣医師につきましては、アンダーラインがございますけれども、「口蹄疫等の家畜伝染病の防疫や食の安全確保に重要な役割を担っていること」を今回改めて認識をするようになったと、そういう認識をここへ追加させていただいているところでございます。さらに(1)、これは産業動物と都道府県等公務員獣医師の確保という内容で、(ア)は学生に対する誘引、さらには、これら分野における労働をめぐる環境の改善を図るという内容でございます。(イ)のところでございますが、これは、従前は目的はあまりはっきり書かなかったんですけれども、全国ネットワーク化の推進ですとか、再就職を支援する措置の充実を図る目的としまして、「家畜の診療や家畜衛生行政、畜産関連産業等に係る技術や知識・経験を持つ獣医師の活用を促進するため」、今回のような口蹄疫等の発生があった場合にも対応できるようなネットワーク化、さらには再就職を支援する仕組みというものが必要になっているという形でつなげているところでございます。続きまして、(2)のところでございますが、これは獣医療関連施設の機能及び業務の連携を書いているところでして、5ページの(イ)のところでございます。ここには、家畜伝染病の予防、さらには畜産物の安全性の向上を図っていくために、従前は病性鑑定機能の充実・強化云々という形で記載をしていたところでございますが、今回の口蹄疫の事例を踏まえまして、「家畜保健衛生所の機能を充実させて、家畜伝染病の大規模な発生に対する危機管理体制の再点検・強化に向けた」という文言を差し込んでおります。続きまして、(3)のところでございます。獣医師の養成と獣医療技術に関する研修体制の体系的な整備、これは産業動物と公務員分野の研修に関する内容でございます。(ア)は診療に携わる獣医師の中の新規の獣医師、(イ)が公務員の新規獣医師のところでございますが、今回、前にも言及しているんですけれども、いわゆる行政に携わっていく獣医、特に家畜衛生、公衆衛生分野の獣医におきましては、単に獣医の知識だけではなくて、例えばレンダリングに関するような、何をやっているのかとか、あるいは飼料メーカーではどのような措置・対策や規制があるのかというような、そういう畜産関連産業、こういうものを広く知っていく必要があるんじゃないかというようなことで、この畜産関連産業に係る内容も含めて基本的な知識、さらには、当然重要な内容でございますが、行政鑑定技術等の修得を図る機会を増大するという形で追加をさせていただいているところでございます。(エ)のところでございますが、これも同じ内容になっておりますが、防疫・衛生管理体制、それに加えまして大規模な発生に対応する危機管理体制の再点検・強化という内容を加えております。あわせまして、(エ)は産業動物獣医師の研修内容でございますので、そこにも同様に、畜産関連産業等の知識・経験の修得を図る機会の増大を図るという内容を追加させていただいているところでございます。5ページの一番下ですが、小動物に関する内容でございます。ここは基本的に修正はございません。ここは研修、さらにはチーム獣医療提供体制の整備、さらには人獣共通感染症の観点からの保健衛生指導の充実、最後は一次診療と二次診療施設の連携・協力の確保等に関する合意形成ですとか、地域獣医療のネットワーク体制の整備という内容の記載となっております。5.のところでございます。獣医療に関する技術開発というところでございます。従前は、(1)のところでございますが、いわゆる「One Health」、さらには新興・再興感染症対策というところで書いておるところでございますが、今回の口蹄疫のことも踏まえまして、家畜伝染病の予防・蔓延防止のための技術開発及びその成果の普及ということにつきましても、今後力を入れていく必要があるというふうに考えておりまして、これについても追加をさせていただいている内容でございます。その他重要な事項といたしまして、(1)は変更はございませんが、飼育者に対する情報提供、特に今回は産業動物の病気の発生ということで、口蹄疫の発生に飼育者の方々のご協力というのが非常に重要となっておりました。そういうことから、改めてここで確認をさせていただきたいと思っております。(2)が、夜間・休日診療体制の整備等についての規制、(3)が国民の理解醸成の促進という内容となっております。以上が基本的な方向というところで、アンダーラインを引いたところが変更のポイントという形になっております。これ以降が、各都道府県が計画を策定するための基本的な考え方をまとめたものになっております。第1の基本的な方向を踏まえた内容という形になっているんですが、ここでは基本的な内容は同じですので、修正した箇所だけをご紹介させていただきたいと思います。9ページのところでございます。ここは、獣医療に関連する施設の相互の機能及び業務の連携に関する基本的な事項ということで、家畜保健所等、あと民間の検査施設もございますが、そういうところの施設が有する機能、さらには業務の有機的な連携の促進を図っていくということの目的で都道府県計画で考慮していく内容を示しているものとなっております。そこで、まず1.のところ、ここを書き直しておりますけれども、組織的な家畜防衛体制の確立ということでございます。文章を全部読ませていただきますと、「家畜保健衛生所を核とし、民間の獣医師や飼育者等の連携のもとで家畜伝染病及び不明疾病に対するサーベランス体制の強化を図る。また、家畜伝染病の大規模な発生を想定した危機管理体制の再点検・強化するため、発生都道府県への家畜防疫員等の獣医師、さらには民間の獣医師等の家畜防疫活動への支援体制、診療施設間の連絡・応援体制等について、各地域における獣医師や獣医師が組織する団体の連携のもとで整備を図る。これらにより、家畜保健衛生所と民間の獣医師等が一体となった組織的な家畜防疫体制の確立を推進する」という形で書き方を強化しております。それ以降変更はございませんで、10ページでございます。先ほど研究の関係で「One Health」に加えまして、「家畜伝染病の予防、蔓延防止に係る技術の開発、普及」という文言を加えております。それと、第5の技術の向上に関する基本的な事項というところでございます。これは研修の内容を記載しているところでございまして、先ほど来、畜産関連産業の重要性についてご説明しておりますけれども、その内容の追加をしておるのが2カ所ございます。第6以降は修正はございません。非常に駆け足でしたが、今回、1つはパブリックコメントでの表現ぶりの修正、2つ目は、宮崎における口蹄疫の発生状況を踏まえて、この基本方針の中で盛り込んでいくべき内容については、1つは家畜伝染病の大規模な発生に対する危機管理体制の再点検・強化、この必要性というのがよく言われておりますが、それを踏まえてよりよい形での獣医療の提供体制を推進するということから、家畜防疫員ですとか、防疫対応の指導ができる獣医師の養成ですとか、学術研究の推進とか、技術の普及につきまして、そこを中心に追加をさせていただいている内容となっております。特にこの追加した内容、さらにはパブリックコメント等の内容につきましてご審議いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

【山根部会長】ただいまご説明のありましたことにつきまして、何かご意見、ご質問等がございましたら。どうぞ。

【池田課長】ご審議に入っていただく前に、この場をおかりいたしまして、宮崎の口蹄疫の防疫につきまして、皆様方にご協力、ご支援をいただきましたことをお礼申し上げさせていただきたいと思います。この場にご出席の委員の皆様はもちろん、皆様が所属しておられる団体の方々、多数の方々に宮崎まで行っていただき、過酷な状況なもとで殺処分、埋却、あるいは消毒、あるいは病性鑑定と多面にわたってご活躍をしていただきました。あるいはまだ続いてございます。ようやく先日、疑似患畜につきましては殺処分が終了したわけでございますが、まだワクチンを接種した家畜の処分は終了しておりませんし、まだ口蹄疫の防疫は終わったわけではございません。引き続きまたご協力をよろしくお願いしたいと思います。冒頭で大変恐縮でございますが、お礼を述べさせていただきました。どうもありがとうございます。

【山根部会長】何かご意見、ご発言等ありましたらお願いいたします。

【濱名臨時委員】今説明をいただいた中で、書いてある内容は理解できるんですが、現実に今、お礼の言葉というのを聞いていて思い起こしたんですが、ところどころで獣医師の養成・確保というような表現があって、それ自体には異議を唱えるものは一切なんですが、実はその根底に、団体で非常に日常努力をしている部分があって、その団体運営の基盤がしっかりしていなければ、例えば今回の宮崎の件で北海道から相当、進んで支援をやらせていただきました。そういうことができるというのは、ふだんの運営基盤がしっかりしていないとできない。例えば個人的に開業されている人が行ってやるというのは、帰ってきてからの生活基盤とかありますので、非常に難しいだろうと。行かれている方もいらっしゃると思いますけれども。ただ、今般のあの大きな被害、仮に北海道で起きたら大変なことになるということで非常な危機感を持っているので、日常での団体運営等の基盤をしっかり位置づけを持たせてもらわないとならないかなというのが今、ちょっと考えているところでございます。ただ、先ほどの説明のほうで、ここの委員会ではないところで審議されているという部分がございましたので、どう取り上げるかは別にしまして、意見だけ述べさせていただきたいと思います。

【山根部会長】ありがとうございました。そのほかございませんでしょうか。急遽、この口蹄疫の問題もこの基本計画の中に触れさせていただくようにしたのでありますけれども、おそらく日本国の畜産会始まって以来の大惨劇じゃないかなととらえております。ぜひとも本当に実効ある危機管理体制を構築しないことには、またいつなんどき起こるかもわかりませんし、1つ心配なのは、またこれが、人には行かないと言っていますけれども、ウイルスが変質したらどういう結果が出るかわかりませんし、非常に怖いことでございますので、ぜひともこのたびいい機会だったものですから、この基本計画の中に入れたということでございます。何かございませんでしょうか。どうぞ。

【菅澤臨時委員】少しレベルが低い話になって大変恐縮なんですが、現地での作業の際に、殺処分というのはかなりのウエートを占めているわけですけれども、その際に、現地に行った人間の話によりますと、特に牛の場合には血管に薬を入れないことには殺処分が進まないということがありまして、これはある程度経験を重ねていればできることなんですけれども、行政のほうの担当をなさっている技術者にすると、かなり難しいことでもあったというふうに聞いております。ここでお聞きいただければいいんですけれども、こういう作業に入る前に、そういうなれてない技術者に対して、事前のトレーニングといいますか、そういうものがやはり必要だということをつくづく、帰ってきての報告で感じました。具体的には、ほぼワンクール、1週間ぐらいの作業日程で人間が交代しているんですけれども、その中で雨が降った場合に、例えば穴がなくて作業が進まないときには、できる人間が周囲の10人、20人ぐらい集めて血管注射講習のようなことをしながら作業を進めたというふうに聞いておりますので、これはそういうところに対面しないとなかなかわからないことですけれども、ぜひ参考の記録ということで残して、獣医学教育とはまたちょっと違う話ですけれども、要は殺せないと進まないというところの経験として、次のものに生かしたいなというふうに考えたいと思います。

【山根部会長】ありがとうございました。事実それは危惧されておりまして、獣医事課も今ストップと言ったら失礼ですけれども、人材派遣のための待機組はかなりいるんですけれども、やはりその中には、公務員をやっておられたと。家畜衛生をやっておられた。でも、牛の血管注射はしたことがないという方が多いわけなんですね、事実。本当に具体的にできるのは、家畜共済の先生は私も経験がありますけれども、できるんじゃないかなとは思いますけれども。それともう一つ困ったことは、歳をとった、もう退官なさった方が行っているということですね。そうしますと、一昨日も前酒井会長からも現地から電話があったんですけれども、やはり行かれた方が牛に頭をけられてけがをして、救急病院に搬送されたとか、その前にも眼球破裂を起こしたとか、やっぱりなれてない仕事、それから、なれていたとしてもしばらく休業期間があった方々は、非常に難しいという感じはいたしますよね。ですから、私は前から言っていますように、危機管理体制の中に、やっぱりそういう人材のマップを1つきちっと確保しておくべきだなと。この地区にはどういうことができる先生がいますよとか、そういうものをすべて把握しておくことが大事じゃないかなという気はいたします。ありがとうございました。ぜひとも農水さんには考えていただきたいと思いますね。そのほかはございませんでしょうか。じゃ、よろしゅうございますか。では、次に行かせていただきたいと思います。続きまして、今後の進め方についてでありますけれども、事務局からご説明をお願いいたします。

【吉田課長補佐】非常に貴重なご意見ありがとうございました。本日ご審議いただきましたこの基本方針(案)につきましては、これからまたごらんいただきまして、お気づきの点等ございましたら、事務局のほうにご連絡いただければというふうに考えております。また、皆様ご承知のとおりでございます。また、課長が説明しているとおりでございますが、口蹄疫の状況につきましては、正常化に向けた取り組みというのがまだ途中でございます。そのような状況をきちっと踏まえまして、基本方針、必要に応じてさらに改質するようなところが出てくる可能性もあるのではないかというふうに考えているところでございますが、ただその一方で、この基本方針を定めると、その後にやることは、各都道府県におきまして、地域の実情に応じた都道府県計画というものを策定いたしまして、その策定した都道府県計画に基づいて、例えば産業動物獣医師の確保対策ですとか、地域の獣医療の体制整備というものを進めるような形となっております。そういうようなこともございますので、今ご審議いただいている基本方針につきましては、可能であれば今年の8月末までに策定・公表するという形で進めていきたいと考えております。こういう基本方針はまだかという声は都道府県のほうからたくさん実は寄せられておりまして、そういう国からの指針が示されないと、なかなか県としても検討が進まないというご意見をいただいているところでございます。そういうような状況もございますので、8月末までに出すという方向で私どもも一生懸命やっていきたいと思っております。そういうことでございますので、うちの中で本日いただいたご意見、さらには内部での文言の調整というのもございますが、最終的な見直し(案)につきまして、7月末か8月頭ごろにもう一度この計画部会の場でご審議いただきまして、それで特段問題がないというご判断をいただければ、答申という形でご了承いただきたいというふうに考えているところでございます。以上でございます。

【山根部会長】ただいまの説明につきまして、何かご意見とか、ご発言がございましたならばお願いいたします。ございませんでしょうか。では、次に行かせていただきたいと思います。続きまして、獣医学生の臨床実習の充実につきまして、ご報告をお願いしたいと思います。獣医学生の臨床実習の充実につきましては、計画部会におきまして基本方針の検討の中で喫緊の課題として上げられました。そこで、獣医系大学におきます臨床実習において、獣医学生に許容される診療行為についての基本的な考え方や実施の条件などについて検討するため、私のほうで大学の先生などにお願いし検討していただき、今般報告書(案)を取りまとめていただいたところでございます。内容につきましては、ワーキンググループの座長であります小野委員からご説明をお願いいたします。よろしくお願いいたします。

【小野審議会長】ワーキンググループの座長を仰せつかりました小野でございます。私のほうから、「獣医学教育における獣医学生の臨床実習の条件整備に関する報告書(案)」を取りまとめておりますので、その概要について説明をさせていただきたいと思います。資料2をごらんいただきたいと思います。1ページめくっていただきますと、目次、「はじめに」というところから、2、基本的な考え方、3、実施のための条件、4、おわりにというふうになっております。まず1につきましては、これまでの経緯について、こういう臨床実習にかかわり得ることが必要であるというような内容と、検討しなければならないという経緯について述べてあります。2番目につきましては、基本的には獣医事法第17条に該当しますけれども、それに関した農水省の法令解釈ということで、そのまとめの部分が2ページの3番目のパラグラフになりますけれども、「したがって、獣医学生が上記に掲げた条件のもとに診療行為を行う場合には、少なくとも獣医事法第17条の違法性はないものと考えられる」と。これが農水省の法令解釈の基本的な考え方ということになります。その次にあります実施のための条件ということで、これについては、ワーキンググループでどのようなグレーディングをするとか、あるいはどういう水準で行うべきかということを討議いたしまして、基本的には4つの条件のガイドラインというものを策定いたしました。具体的に言いますと、基本的には各大学で臨床実習のためのガイドラインというのをつくることにはなるんですけれども、それの1つのモデルといいますか、範囲という形で表示をしております。まず、そこに挙げてありますように、侵襲度ということで、水準が1、2、3と3段階に分かれてございます。それから、2番目には、その指導教員の要件、どういう人がどういう形で指導すべきかということでその要件を詰めております。3ページのところになりますけれども、事前に臨床実習に加われる獣医学生の評価を行うということが3番目の要件で、4番目には、飼育動物の所有者の同意が必要であるという形で規定してございます。その他4、おわりにということで、この報告書を踏まえて臨床実習の充実に向けた期待というものをワーキンググループからの提言ということでつけてございます。その次のところに、別紙1というのが、飼育動物に対する侵襲性の程度の分類ということで、先ほどありました、低い、中等度、高い、この中で、低いというものはほとんど問題はないであろうというもので、その次のページをめくっていただきますと、その別紙の2は、実際にこういうものが該当するであろうと。1つの目安ということになりますけれども、例示を挙げてあるということになります。次のページはそれの続き、救急時にはどうするか、あるいはその他の項目としては、カルテの記載の補助をしていいかどうかとか、そういうような項目を考えてございます。それで、一番最後のページに、このワーキンググループの名簿がついております。また、ここに挙げてあります内容につきましては、各大学に獣医学部、獣医学科にこの案自体を提示して、各大学から意見を求めて、その内容によって修正かつ加筆をしたというものでございます。以上でございます。

【山根部会長】それでは、獣医学教育における獣医学生の臨床実習の条件整備に関する報告書につきまして、ご意見等がございましたらばご発言をお願いいたします。ございませんでしょうか。かなり練っていただいたようでございまして、よろしゅうございますか。それでは、これ以上ご意見もないということで、「獣医学教育におきます獣医学生の臨床実習の条件整備に関する報告書(案)」につきまして、ご了解いただいたということでよろしゅうございますか。

(「はい」の声あり)

【山根部会長】ありがとうございます。それでは、この報告書(案)につきましてはご了解が得られたものといたします。では、事務局からこの報告書の取り扱いにつきまして、ご説明をお願いいたします。

【栗栖課長輔佐】ありがとうございます。ただいまご了解いただきました報告書(案)でございますけれども、この案につきましては、獣医事審議会計画部会に取りまとめていただいたということで、各大学のほうに配布をさせていただきたいと考えております。で、配布させていただきまして、臨床実習を図っていただく際の大学でのご参考ということにさせていただきたいと、このように考えております。

【山根部会長】ありがとうございました。皆様よろしゅうございますでしょうか。これは、具体的には各大学に配って、それで納得していただいて、実際いつごろからスタートできるんですか。

【栗栖課長輔佐】二、三、大学のほうからいただいておりますけれども、早い大学では来年4月から行きたいというふうなご意見をいただいているところでございます。

【山根部会長】そういうことだそうでございます。それでは、事務局のほうで手続をお願いいたします。そのほか何かございませんでしょうか。本日はまだ時間が残っておりますので。

【吉田課長補佐】1点、堀口臨時委員のほうからご発言を……。

【山根部会長】どうぞ。

【堀口臨時委員】すみません。日本政策金融公庫の堀口でございます。私どももご多分に洩れず、口蹄疫の関係では宮崎県下でもかなりの融資がございまして、若干申し上げますと、宮崎県における農業融資で430億ほどございました。そのうちの44%強が畜産関係でございます。筆頭は養豚、肉用牛ということで、私どもとしてもほうっておくわけにもいかず、先ほどご説明のありました対策の中で農林漁業セーフティーネット資金というのが私どもの融資制度でございまして、本審議会でいろいろ答申いただいている獣医師の先生方向けの産業動物向けの施設整備資金のほかに、こういう災害あるいは行政処分による対応策として資金を設けておるという状況でございます。本格化するのは、これまでの処理が一段落して、農家の方々が再スタートを切ろうというときに改めての相談が殺到することが予想されますが、現状だと関係機関を含めて200をちょっと割る180強の相談がありまして、そのうちの半分強は大体対応が済んでいるところでありますけれども、被害は畜産にとどまらず、例えば消毒のための石灰をまいたところ、畑の野菜にもかかって、それが枯れたとか、あるいは商品価値が著しく低下したとか、そういう間接的な被害もございまして、そういうものを広くご支援申し上げたいということで、名前もセーフティーネット資金ということでございます。ちょっと遅ればせながら、若干ご紹介させていただきたいと思います。それから、お手元に「アグリ・フードサポート」という冊子をお配りしてございます。これは、私ども、年4回発行しておりまして、農業者の方々とか、お邪魔する際にこういう冊子を持って訪問させていただいているということでありまして、1ページ目をあけていただきますと、「アグリーフードEXPO」というのをご紹介させていただいてまして、これは8月3日、4日でございます。東京ビッグサイトでやります。かねてから私のほうで申し上げておりますとおり、食の安全安心という観点から、獣医師の先生方が、畜産農家の方が肉をこういうふうに育てて、こういう肉ができましたよと、そういう試食ですとか、そういうことをおやりになるわけで、それについてのお墨付をつけていただくとか、そういうスーパーですとか、メーカーのバイヤーさんに対する非常にインパクトのある効果もございます。そういうわけで、招待券も一応おつけしておりますので、お時間がありましたら、ぜひお運びいただければと思います。一日も早い口蹄疫の終息と、このEXPOを開くときにまだ終息してないと、非常にこのイベントにも影響もあるというか、晴れて畜産農家の方も、こういうところで改めて加工・流通・販売のバイヤーさんたちに再度PRし直すというようなこともぜひ期待して開催させていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。以上です。

【山根部会長】ありがとうございます。昨日もですね、ちょっと時間がありますからご説明させていただきますけれども、日本獣医師会の第67回の通常総会がございまして、その中でも民主党の幹事長代理の細野豪志さんとか、それから、城島光力先生、政調会長代理でございますけれども、冒頭のあいさつで、関係各位に非常に感謝を申し上げるという発言がございましたので、終わった後、ちょっと電話でお話をしたのでございますけれども、非常に助かったということを述べておられました。ただ、きょうここに配られた中に特措法についてという文書がありますね。この中身が問題になりまして、この中の文章があまりにも稚拙過ぎるんではないかなと。今聞きましたところ、これは農水がつくったわけではなくて、議員立法のほうからどうも出てきたようでございまして、ここを読んでみますと、「殺すべき」とか、「殺す」とか、「殺された家畜」とか、「殺された日」とかですね、なぜ「殺処分」という言葉が使えないのかという質問もございました、総会の中で。これは、「殺処分」ということで通せばまだ聞こえがいいんですけれども、「殺すべき」とか「殺されるべき」とか、それから、さらにもう一つ問題になりましたのは、参考4にあります、「家畜防疫員に当該家畜を殺させることができる」ということなんですね、緊急性があるときは。こうなってしまえば、獣医師が各県の家畜防疫員になっているわけですけれども、なり手がいなくなっちゃうんじゃないかなということが1点、助ける側が殺すべきだと、命令によって殺さざるを得ないとなってくると、受ける人がいなくなるのではないかなというご意見も出ていたのは事実でございます。そういうことも念頭に置きまして、今後、皆さん対応していただきたいと思っておりますので、よろしくご理解とご指導のほどをお願いいたします。では、そのほかございませんでしょうか。

【中川委員】1点だけお尋ねしたいんですが、本日の了承されました基本方針を各都道府県におろして、それぞれの実情に合った計画を都道府県で立てていただく1つの指針にしてほしいというご説明でしたが、冒頭からずっと国民のさまざまな獣医療、獣医事に関するニーズに今後どうこたえていかなければならないかということがここに書かれているというふうに理解をしておりますが、5ページの4番に書かれている小動物の獣医療に関する獣医療の質の担保、これが都道府県で、ここに書かれていることを具現化するための計画というのは、どこのセクションで、どういう人たちができるのか、見通しがもしわかっておられたら。私の記憶するところでは、多分、畜産関係の、あるいは公衆衛生関係のことに関しては、それぞれ都道府県に行政の専門官がいますが、おそらく小動物の専門官というのは、現在置いているところはそんなにはたくさんないのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

【山根部会長】どうですか、こういうのは。

【吉田課長補佐】本日ご審議いただいて、もう一度ご審議いただくことにしたいと思います。まだ最終的なものではないんですけれども、小動物の獣医療につきまして、今回、分量を割いてたくさん重要な事項を載せさせていただいているのは、その1つの背景といたしまして、特に都市部の、具体的に言えば東京都ですとか、そういう都市部の行政の方々から、小動物について、何かしら国の方針のようなものをもう少しきちんと書いてほしいというような要請をいただいているところでございます。そういうようなところから、私どもも以前は産業動物にかなり特化したのが第2次の基本方針の内容になっておったところでございまして、数行程度の小動物の記載というところがあったんですけれども、今回、その分量をふやしたというのは、小動物についても各都道府県の状況に応じて記載をいただくことについては特に私も反対する理由もございませんので、そういう形で少しでも貢献できるようにということで分量を割いた形になっております。どこで対応するのかというのは、各県で状況は違うんですけれども、基本的には獣医事を担当しているところ、畜産県でいけば畜産が多いんですけれども、東京都でいけばそういうところはございませんので、獣医事を担当している担当の方々との話で、これから私どももこの趣旨、内容を各都道府県の方々にご説明していくことを今、計画しているんですけれども、こちらの考え方をきちっとご説明して、地域の実情に応じた獣医療の提供体制の整備をきちっと図っていただけるようにしていきたいと考えているところでございます。

【中川委員】ありがとうございます。地方によってかなり状況が違うというふうにお考えのようですが、小動物獣医療のニーズというのは、あんまり地方によって内容が違うというようなことはなくて、どこの地方へ行っても、やっぱり求められものは都市と変わらないんですね。ですから、その辺も踏まえてよろしくご説明のほうをお願いしたいと思います。

【山根部会長】それから、ちょっと私のほうからですけれども、今後、この計画部会はまだ一、二回開かれるんですかね、どうでしょう、予定として。

【吉田課長補佐】はい。本日ご審議いただいたものを、これをきちんと精査いたしまして、もう一度ご審議いただいて、そこでご了承いただければ、これを取りまとめという方になる形になっております。

【山根部会長】きょうのこの資料の中にも書いてあったんですけどね、イントロで。10年前の基本計画を立てたやつですね。それが効果はどう出たかということが触れてないわけですけれども、それが心配なものですから、このたびの計画部会では、実効あるものにするためにはどうしたらいいか、それには定期的な報告も聞かなければならないのではないかということがあったと思うんです。それは、今後また時間があれば言おうとは思っていたんですけれども、忘れてしまっては困りますので、思いついたときに言っておかないといけないと思ったんですが、この報告書を出されて、どこにこれを報告なされるのか、この委員メンバーにはわからないわけですよね。計画部会のメンバーには行くんですか、各県から上がってきた報告書は。うちはどういう対応をしたとか、こうやったとかという報告書を求めるわけでしょう、定期的に。そうしないと実効あるものにならんと思うんですよ。ただ配ってしまって、10年前も全くそのとおりだったんですけれども、ただ、念仏を唱えるだけで終わってしまったら意味はないということでございますので。それから、概算要求は8月ですよね、これ。そうしたら、それに対して費用の裏づけとしてはどういうことを考えておられるかということを、ぜひとも次回にご説明いただければありがたいなと思うんですけれども、よろしゅうございますでしょうか。

【吉田課長補佐】今、部会長からご指摘があった点でございますが、定めた後どういう取り組みをやっているのかと。取り組みの状況につきましては、きちんと検証するという形で基本方針の中にきちっと掲載をさせていただいております。この基本方針について審議するのがこの計画部会の責務という形になっておりますので、私どものほうできちんとその状況について取りまとめしながら、この計画部会の中でその状況についてご審議いただくという形が次のスタイルになっていくのではないかと思っております。

【池田課長】都道府県計画は、私どもが今後、これを公表するわけですけれども、それに従って都道府県が定めます。それはオープンなものですので、決してクローズなもので、私どもだけ、農水だけに提示するというものではございませんので、それは何らかの形でオープンにされるものでございますので、そこのところだけちょっと補足をさせていただきたいと思います。

【山根部会長】ありがとうございます。それを取りまとめていただければ、一々我々が目を見張ってそれを見ることはできませんので、よろしくお願いしたいと思います。何かそのほかございませんでしょうか。よろしゅうございますか。どうぞ。

【池田課長】重ね重ね申し上げてまことに恐縮ですけれども、先ほど申しましたように、口蹄疫の関係では、まだ決して終わったわけではございません。これまでも多大なご支援、ご協力をいただいているわけでございますけれども、引き続きよろしくお願いをいたしたいと思います。最後でございますけれども、ちょっとお願いを申し上げます。

【山根部会長】では、少し早いようでございますけれども、順調に経過いたしました。ありがとうございました。これで閉会させていただきます。

 

お問合せ先

消費・安全局畜水産安全管理課

代表:03-3502-8111(内線4530)
ダイヤルイン:03-3501-4094

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