かつおの一本釣りロボットについておしえてください。
こたえ
かつお釣漁業とは、魚群に近づき撒き餌(まきえ)をし、散水(散水)ポンプでシャワーを降らせ、かつおが興奮(こうふん)状態となったところで、擬餌針(ぎじばり)をとりつけた竿(さお)で一本ずつ釣り上げます。
この漁では、釣りの高度な技術(ぎじゅつ)をもつ乗組員(のりくみいん)が多く必要になります。
これから労働力不足がますます厳(きび)しくなることから、自動釣り機の開発をのぞむ声が高まりました。
かつお一本釣りロボットの基本動作は、
- 竿を回転(かいてん)させて擬餌針を投入(とうにゅう)。
- 擬餌針を上下小刻(こきざ)みに動かし誘(さそ)う。
- モータ負荷で針にかかったのを検知(けんち)。
- 釣り上げる際に、竿を急停止し速度差(そくどさ)で針を外す。
- 外れを検知する。
新たな自動釣り機の開発では、大型魚を釣り上げるため、高出力(こうしゅつりょく)のサーボモータの採用(さいよう)。
さらに、船のゆれに応じた竿の動作で擬餌針を水中に保つよう改良しました。
乗組員一人が釣り上げる量の62.9%を釣り上げることが可能となりました。
参考
国立研究開発法人 水産研究・教育機構開発 調査センターホームページ「第17回成果発表会」(外部リンク)
https://www.fra.affrc.go.jp/event/seika.html
国立研究開発法人 水産研究・教育機構 開発調査センターホームページ「かつお釣漁業とは」(外部リンク)
http://jamarc.fra.affrc.go.jp/work/katuo2.htm
令和3年更新

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