原油価格高騰対策

1.背景

コロナ禍からの世界経済の回復に伴う原油の需要増や一部産油国の生産停滞などによる原油価格高騰を受け、国内の石油製品価格は13年ぶりの高値水準に達しています。政府としては、令和3年11月19日（金曜日）閣議決定の「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」において、エネルギー価格高騰への対応として燃料油価格の激変緩和事業や農業・漁業・運送業等の業界・業種ごとへの支援、地域の実情に応じた地方自治体独自の対策への財政支援など、重層的な対応策を実施してきました。

一方、ロシアによるウクライナ侵略などの地政学的な変化が、世界の原油価格や需給に大きな影響を与える可能性があり、さらなる急騰に備え、先手先手で追加的な対策の検討・実施が不可欠な状況にあります。
こうした現状の変化に対して緊急に機動的に対応し、国民生活や企業活動への影響を最小限に抑える観点から、激変緩和事業の強化・徹底とともに、業界・業種別などのきめ細かな対応を併せて講ずることとし、今後、政府一体となって対策を実行していきます。

2.原油価格高騰に対する緊急対策（農林水産分野）

（1）漁業

漁業経営セーフティーネット構築事業、競争力強化型機器等導入緊急対策事業（水産庁）

漁業経営セーフティーネット構築事業（令和3年度予備費）(PDF : 260KB)

• 漁業の燃油価格高騰対策について、事業の安定的な運営を確保するため、基金への積み増しを行う。

水産業競争力強化緊急事業（令和3年度補正）(PDF : 311KB)

• 漁業者の省エネ機器の導入支援について、支援対象を拡充する。

（2）農林業

施設園芸等燃油価格高騰対策、産地生産基盤パワーアップ事業（農産局）
林業・木材産業成長産業化促進対策、建築用木材供給・利用強化対策（林野庁）

施設園芸等燃油価格高騰対策（令和4年度）(PDF : 280KB)

• 施設園芸等の燃油価格高騰対策について、積立水準の上限引上げによるセーフティーネット機能の強化等を図る。

産地生産基盤パワーアップ事業のうち「施設園芸エネルギー転換枠」（令和3年度補正）(PDF : 309KB)

• 施設園芸農家の省エネ機器の導入支援について、支援枠等を拡充する。

森林・林業・木材産業グリーン成長総合対策のうち「林業・木材産業成長産業化促進対策」（令和4年度）(PDF : 256KB)
森林・林業・木材産業グリーン成長総合対策のうち「建築用木材供給・利用強化対策」（令和4年度）(PDF : 417KB)

• きのこ生産者や木材加工事業者の省エネ機器の導入支援について、要件の一部見直しや支援対象の拡充を行う。

3.関連リンク

• 【プレスリリース】農林水産省における原油価格高騰に対する緊急対策について（令和4年3月4日）
  
  
• 漁業経営セーフティネット構築事業（水産庁）
• 施設園芸等燃油価格高騰対策（農産局）
• 燃油高騰対策関係（林業・木材産業）（林野庁）