薬剤耐性黒星病菌の遺伝子診断法
ポイント
- リンゴ黒星病の基幹殺菌剤であるステロール脱メチル化酵素阻害剤(DMI剤)に対する感受性の低下した黒星病菌が発生しており、迅速な感受性評価法が求められている。
- 従来法(培地検定、生物検定)では2~3ヶ月要していたが、遺伝子診断法により約3時間でのDMI剤感受性評価が可能となる。
- リンゴの主要産地の公設試験場で変異株を検出し、各県の防除指針に反映させることが期待できる。
農林水産省のコメント
高品質果実の安定的な生産体系を確立するためには、病害虫への対応が非常に重要である。リンゴ黒星病の防除は、高品質なりんごの安定的な生産・出荷を図るために重要な課題であり、本技術の普及により、薬剤耐性菌による当該病害の被害拡大の未然防止に貢献することが期待できる。
【生産局園芸作物課】
詳細情報
2019年度研究成果情報「リンゴ黒星病菌のDMI剤感受性低下にはCYP51A1遺伝子の非同義塩基置換が関わる」[外部リンク]
-----
本研究成果は以下の⽀援を受けて得られたものである。
平成29年~令和2年
・平成28年度農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業(平成28年)
・農林水産省委託事業「病害虫の効率的防除体制の再編委託事業」(令和元~2年)
成果に関するお問い合わせ先国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 |
他の農業技術を探す

お問合せ先
大臣官房政策課技術政策室
担当者:推進班
代表:03-3502-8111(内線3128)
ダイヤルイン:03-6744-0415
FAX番号:03-6744-0204