ペレット肥料散布機付き除草機で省力化
ポイント
- 肥料散布と除草の同時作業により作業効率が向上
- 有機栽培等軟弱土壌下においても安定した除草が可能
- 粒状肥料の全面均一散布が可能
- 散布機構内の繰出ロールの交換で肥料散布量の調整が可能
ペレット肥料散布機付き除草機全景
1)除草機本体 2) 肥料散布機(ホッパー) 3) 繰出ロール 4) 肥料散布機(分散機)
除草機は4WD、4WS機構により安定した走行および作業が可能です。ホッパーは2台搭載しており、片側50L、合計100Lの肥料が入ります。 肥料散布と除草を合わせた作業時間を1.5時間/10a程度に短縮できます(慣行では10aあたり、除草に12時間、肥料散布に2時間必要)。
移植1ヶ月後の雑草生育(2019年福井農試圃場)
移植9日後(2019年5月24日)に米ぬかペレット(100kg/10a)散布と機械除草の同時作業を行いました。移植1ヶ月後には46本/m2の雑草生育があり、無処理より大幅に雑草が減少しました。
改良開発した増量繰出ロール
採用した肥料散布機の標準仕様繰出ロールは米ぬかペレット(比重0.5)を約70kg/10aしか散布できません。自家製ペレット肥料、米ぬかペレット等を大量散布できるよう、増量繰出ロールを開発し、約180kg/10aまでの米ぬかペレットを散布することが可能になりました。
農林水産省のコメント
化学肥料・農薬の低減や除草作業の大幅な省力化につながる技術であり、みどりの食料システム戦略にも合致する成果である。本成果の導入を契機として、資材費の低減や規模拡大が進めば、課題となる導入コストの問題も解決できる見込みがある。【農産局穀物課】
化学農薬の低減及び化学肥料の低減に資する取組であり、農業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現する「みどりの食料システム戦略」の実現に資する成果である。【農産局技術普及課】
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