2種類(しゅるい)のにんじん
<ふうこ> まなぶくん、日本で作られているにんじんには2種類(しゅるい)あるんだよ。
<まなぶ> え、にんじんって1種類(しゅるい)だけじゃないの?
<ふうこ> にんじんはもともと中東のアフガニスタンあたりで生まれた作物なんだけど、そこから東に向かって広がったにんじんと、西に向かって広がったにんじんが、かなりちがったものになってしまったらしいの。
<まなぶ> へえ~、育つ場所がちがうと、いろいろ差(さ)が出てくるのかな。
<ふうこ> 東に広がった「東洋にんじん」は
赤い色をして細長く、西に広がった
「西洋にんじん」は
オレンジ色で、太くて短いのね。

<まなぶ> あ、そういえば、京都で食べたにんじんは、いつも食べているにんじんより赤くて、味もちがってたなあ~。
<ふうこ> 多分、それは「金時にんじん」という東洋にんじんの仲間(なかま)だと思うんだけど、最近(さいきん)は西洋にんじんの方が人気があって、生産量(せいさんりょう)も多いみたい。育てるのがむずかしい東洋にんじんは、西日本の一部でしか作られていないみたいよ。