大豆がピンチ
<ふうこ> ところが、その大豆が今では、日本国内ではあまり作られていないってしってた?国内で使われる大豆のうち、国産(こくさん)のものの割合(わりあい)(「自給率」<じきゅうりつ>と言います)は6%しかないの。
<まなぶ> え、たったの6%! それはたいへんだなあ。
<ふうこ> じつは、大豆のほとんどは、サラダ油などを作るのに使われているの。豆腐(とうふ)や納豆(なっとう)として食べている大豆の2割(わり)くらいは日本で作られているんだけど、それにしても低(ひく)いわね。
<まなぶ> 大事な作物なのに、どうしてそうなっちゃったんだろう。
<ふうこ> 世界で一番たくさん大豆を作っている国はアメリカで、日本が輸入(ゆにゅう)している大豆のうち、7割(わり)くらいがアメリカから来ているんだって。
<まなぶ> アメリカは土地が広くて、大がかりに作れるから、大豆も安く作れるんだろうね。
<ふうこ> そう、アメリカの大豆はねだんが安いので、日本で大豆を作っても売れないから、大豆を作るのを止めてしまう農家がふえてしまったの。
<まなぶ> 何かがあって、大豆の輸入(ゆにゅう)が止まってしまったらこまるよね。「みそ」や「しょうゆ」がない日本食なんて考えられないよ。日本人の生活にかかせない作物だから特(とく)に、自給率(じきゅうりつ)についてもっと考えていかないといけないね。