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農林水産省

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WTO交渉の枠組み合意に対する亀井農林水産大臣談話

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平成16年8月1日
農林水産省

  1. WTO農業交渉については、我が国は、ドーハ閣僚宣言の下で、「多様な農業の共存」を確立するための柔軟性があり、かつ、バランスの取れた農産物貿易ルールの確立を目指して交渉に臨んできたところである。
  2. こうした状況の中で、今次会合においては、これまで私自身が出席し、夜を徹して行われたグリーンルーム会合も含め、精力的かつ集中的に議論を行った結果、今回の合意は、今後のモダリティ交渉の基礎となる枠組みを確立したという点で極めて意義深いものである。
  3. 我が国としては、この枠組み合意は、カンクン以降の各国の多大な努力の集成であり、WTOによる多角的貿易体制の発展、また今次ラウンドの目的の一つである途上国の経済発展のためにも極めて重要であると認識している。
  4. さらに、この枠組みは、今後のモダリティ交渉の中で、非貿易的関心事項の適切な反映をはじめ、これまでのG10の主張を実現するための様々な柔軟性が確保されているものと考えている。
  5. また、林水産物についても、非農産品市場アクセス分野で、分野別関税撤廃等の対象分野が具体的に示されておらず、また、関税削減方式の詳細に関する議論については、今後のモダリティ交渉に委ねられたので、引き続き我が国の主張の実現に向けて交渉していくこととしている。
  6. 我が国としては、ドーハ閣僚宣言の目的の達成のため、引き続き、枠組み合意後の交渉の中で、実質的な市場アクセスの改善を図りつつ、同時に、食料輸入国の主張を十分に反映した、バランスのとれた現実的なモダリティが確立されるよう建設的に交渉に貢献していく考えである。

(以上)

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