福井県:三方五湖地域|農業遺産・かんがい施設遺産を旅しよう(ヘリテージツーリズム)
福井県:三方五湖地域


日本農業遺産「三方五湖の汽水湖沼群漁業システム」
三方五湖は、若狭町と美浜町にまたがる総面積約11Km2の5つの湖であり、それぞれ水深や塩分濃度が異なり、湖ごとに独特の漁法が営まれてきました。400年の歴史をもつ「たたき網漁」、「柴漬け漁」、「うなぎ筒漁」、「しじみ漁」は、湖底の形状、気象条件、魚の特性をたくみに活用した漁法です。いずれも大量に漁獲しない資源を管理する漁法です。
見どころ

400年の歴史を持つ「たたき網漁」は、浅い水深を活かした伝統漁法。冬に竹竿で湖面を叩き湖底のフナ・コイを驚かし、刺し網に追い込む漁法は世界的に見ても珍しい漁法です。

しじみ漁は、熊手に似た手掻きの漁具「じょれん」で幼い貝をふるい落とし、大きい貝のみを獲る伝統漁法。塩分濃度の高い湖で育ったうまみの濃いシジミが特徴です。
食べてみよう

【三方五湖のうなぎの特徴】
一般的なうなぎに比べ、表面がほのかに青味かかっていて、尻尾が太くて長く、口先が細いのが特徴です。その姿から地元では「クチボソアオウナギ」とも呼ばれています。ゴカイやカワエビなど柔らかく、かつ良質のエサ食べているため、身が柔らかく、脂が乗り、栄養価が高くなっています。また、湖底が泥質で柔らかいため、身が擦れることが少ないため、皮が薄く食べやすいことも特徴です。天然うなぎは、養殖に比べ、身の厚さや香りが違い、焼きあがったときの風味がとても豊かです。

うなぎは身体の抵抗力を高めるビタミンAや疲労回復に効果があるビタミンB1やオメガ3脂肪酸などを豊富に含み、体に活力を与えてくれます。身が引き締まった三方五湖のウナギは、淡白ながら焼き上がりは香ばしく、上品な味わいです。店ごとに受け継がれている秘伝のタレと焼き方がさらに旨みを引き立て、タレに合うお米にもこだわっています。タレを付けずに炭火でじっくり焼き上げた白焼きは、素材の良さと料理人の腕が確かだから提供できる自慢の品です。
お問合せ先
農村振興局農村政策部鳥獣対策・農村環境課農村環境対策室
担当者:農業遺産班
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