静岡県長泉町
交流会の概要
開催日
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平成18年11月22日(水曜日) |
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主催
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関東農政局、静岡県、水土里ネット静岡 |
開催場所
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静岡県長泉町 長泉町文化センター |
語り部等参加者数
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平野啓子氏(コーディネーター)他6人(うち土地改良関係者 0人) |
傍聴者数
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55人(主な職種:国・県・市町関係、改良区関係、一般) |
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語り部交流会の様子
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源兵衛川での現地視察の様子
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語り部の概要
氏名 | 語りの概要 |
活動実績等
(職業、職歴)
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宮崎久子 | 題名:姫奈の郷のかぐや姫 昔、駿河の国、姫奈郷というところに竹を採って篭作りをする夫婦がいた。ある時、竹の中に小さな女の子を見つけ、翁は家へ連れ帰り大切に育てた。やがて美しく成長した娘はかぐや姫と名付けられ、その美しさゆえ、駿河の国主から求婚される。二人は結婚し姫奈郷で暮らし始めたが、老夫婦亡き後のある日、姫は形見の小箱を残し、姫の故郷、富士山へ帰っていった。 |
再話研究、絵本、ブックトークの指導等幅広いジャンルで活動。地域の幼稚園、小中高校生に読み聞かせや本の紹介などを行っている。(富士市子どもの本を学ぶ会、ひろみ文庫(私設図書館)開設) |
上原佐恵子 | 題名:節分縁起 昔々、伊東の国で日照りが続いたある年、村はずれの百姓の前にオニが現れ、「娘と引替えに雨を降らせてやる」というので百姓は承知した。その晩から雨が降り続き、3日後にオニがやってきた。結局、末娘のおふくがオニのところへいくことになるが、母親が菜種の袋を少し切って娘のたもとへ入れた。数カ月後のある日、おふくは山の岩屋からふもとへと続く花の道を見、家へと帰った。オニはおふくを迎えに来るが、煎り豆を持たされ、豆に花が咲いたら来いと言われる。いくら待っても花が咲かないので、再びオニが行くと百姓に豆を打ち付けられた。「オニは外、ふくは内」と。こうしておふくの家では毎年節分の夜になると豆を煎ってオニを追ったということである。 |
読み聞かせ、紙芝居、語りの活動をしている。またかたりーずでは勉強会や催しを開催している。(伊豆おはなし連絡会、しずおか紙芝居研究会、かたりーず、県読み聞かせネットワーク委員、県民カレッジ講師) |
後藤ふみ子 | 題名:藤曲の隧道 今から180年くらい前のこと、1人の老僧が藤曲にやってきた。その里の貧しさに驚いた老僧は、里の人々が少しでも豊かな暮らしができる方法は無いものかと思案し、ちょうど無住の寺、けいりん寺があったのでそこに住み、托鉢をしながら調べて歩いた。そして水さえあれば田ができることを知り、志望山に隧道を掘り水を引くことにした。 |
静岡県の民話や地元の語りの再話を行い、語り伝えている。(長泉子どもの本とおはなしの会、かたりーず、長泉子ども読書習慣づくり推進委員会) |
望月志津子 | 題名:「土井の川」歴史探訪 四季を通じて豊かできれいな水をもたらす「土井の川(三区用水)」の歴史や役割と、芝川町の中でも最も古い歴史を持つ柚野の里を案内し農山村の魅力を広く伝える「ふるさと案内人」の活動内容について話す。 |
平成15年に発足した芝川町ふるさと案内人として活動。視察活動や観光案内+農業体験などを行っている。(芝川町ふるさと案内人) |
杉本みゑ | 題名:川除地蔵 昔、大井川は大雨のたびに氾濫し、家や田畑を泥水の中に飲み込んだので、村人たちは崩れそうなところにお地蔵様を祀り祈った。ある年の大雨の時、村人が一心にお祈りすると、川の水が河口の方へ流れ、村は無事だった。お地蔵様のお陰と、毎年新米をお供えしてお祀りしている。 題名:かにの恩がえし ある年、田の水が涸れ、稲が枯れそうになりおじいさんが困っていると、池の主の大蛇が娘を1人くれるなら田に水を入れてやるという。田に水は満ちたが、大蛇との約束を思うと食事も通らない。娘が樽の中に入って待っていると、大蛇が樽に巻きついた。その時、何万とも知れぬ沢がにが大蛇を退治してくれる。日頃、食事の残り物を与えてかわいがっていた恩がえしをしたという。 |
昔話の研究、語り部として活動。(静岡県子どもの本研究会、県読み聞かせネットワーク委員、県民カレッジ講師) |
井上輝夫 | 題名:深良用水 深良は箱根山の西麓に位置している。水不足から米作りが進められず苦しい生活を強いられていたので、神奈川県芦ノ湖の水を静岡県側へ流そうと、1666年から4年の歳月をかけて人力で隧道が掘られた。当初は農業用水として利用されていた用水も、今では生活用水や防火用水、水力発電に利用されるなど、地域社会になくてはならないものになっている。 |
子ども達に深良用水の歴史や役割を紹介している。(裾野市立富士山資料館、裾野市深良地区郷土資料館、裾野市富士山資料館学芸員、深良郷土館委員) |
(職業等は開催当時のもの)
意見交換の概要(主な意見等)
- 今回他の語り部の方の話を聞け、語りのすばらしさを再確認した。
- この様な機会をもっと増やして、郷土の歴史や民話を子供達に語り継いでいきたい。
- 地域の魅力をアピールするためにも、地域の語りを学び、より詳しく話せるようにしたい。
- これから語り部になりたい人の支援活動をしていきたい。
お問合せ先
農村振興局設計課広報G
代表:03-3502-8111(内線5561)
ダイヤルイン:03-3595-6338