秋田県美郷町
交流会の概要
開催日
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平成18年12月10日(日曜日) |
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主催
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東北農政局、秋田県(共催) |
開催場所
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秋田県美郷町 六郷公民館 |
語り部等参加者数
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平野啓子氏(コーディネーター)他6人(うち土地改良関係者 3人) |
傍聴者数
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40人(主な職種:語り部、教育関係、改良区関係) |
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語り部交流会の様子
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現地視察(円筒分水工)の様子
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語り部の概要
氏名 | 語りの概要 |
活動実績等
(職業、職歴)
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伊藤清一 | 数遊び「数の嘆願書」を語る。 三年続きの不作に困り果てた人々は、たまりかね役人へ年貢米軽減の嘆願書を持参する。それは御公儀の定めに異を唱える大罪であり、重い罰が待ち受けているはず。この暗い話がどう語られるであろう。 |
社会教育指導員として民話伝承ボランティア養成講座の企画と実施を担当し、自らも学ぶ。祖母から昔話を聞いた体験と昔話の語り手が少なくなっている状況とを考え併せ、大仙民話の会を結成する。大仙市教育委員会“のびのびランド”事業に呼応した8小学校での語り聞かせや、市民を対象にした昔っこの集いを開催、また各種団体に出向いての活動を推進している。 (大仙民話の会会長、あきた民話の会会員) |
高橋 茂子 | 千畑の伝説「姉っこ石」を語る。 中野集落の八幡神社に姉っこ石と呼ばれる岩がある。昼は寝ていて夜うろつき回る、そんな怠け者の丑五郎が美しい娘を嫁に授かる伝説にまつわる命名だ。どんな伝説がどんな信仰を生んだのだろう。 |
祖母の語る昔話で育つ。小学生の頃は唱歌が好きでしばしば独唱、その後放送部員、弁論部員、昔話語り部として、声による活動を続けている。 現在、千屋小学校と千畑南小学校で毎月2回民話の語り聞かせを行うほか、秋田弁の伝承には特に留意しており、千畑南小学校での秋田弁による寸劇の指導や地元中学校で秋田弁を教えるなど多様な活動を展開している。 (あきた民話の会会員、千畑民話の会前会長) |
鈴木樹 | 仏教説話「ぼさまの木」を語る。 流木を拾っていた男が、死んだ坊様を引き上げ弔って木を植えたところ大木になり花が咲いた。一つ一つの花の中には坊様が座り、楽器を演奏し、極楽のようだ。風が吹くと花は散りゆくが、さて・・・。 |
学生の頃、児童文化研究会に所属する。教職員を経て退職後は市の生涯学習奨励員として活動している。 奨励員活動の一環として、平成7年から保育園・幼稚園、小学校、市民秋祭りなどで紙芝居巡回公演を行うほか、市内に残る伝説や路傍の石碑にまつわる言い伝えを取材するなどして脚本を書き、自ら絵筆を執り自作の大判紙芝居を20作品ほど作る。 (大仙民話の会副会長、大仙市生涯学習奨励員) |
伊藤稔 | 国営造成施設管理体制整備促進事業を進める中でこれまで小学生を対象にポスターコンクール、施設見学会を実施するなど児童・生徒への啓発を継続し農業施設の将来について語り続けています。また地域の歴史について、国指定名勝「池田氏庭園」の保存整備と功績を伝える活動を通し、児童や保護者に対して農業の伝統・文化などについて指導し、青少年育成活動に取り組んでいます。 | 小学生を対象にポスターコンクール、施設見学会を実施するなど、農業農村振興の啓発に取り組んでいる また、大仙市内にある国指定名勝「池田氏庭園」の保存整備と池田家の功績(農業を基盤とした地域の発展のため耕地整理事業の実施など)を後世に伝える活動のなかで、郷土の歴史、伝統・文化などについて子ども達に対し熱心に指導している。 (仙北平野土地改良区副理事長) |
樽川隆 | 地元集落の湧泉(清水)の保全・管理活動と生き物保護活動について、お話しします。 生きものの保護のための「イバラトミヨを守る会」を創設し、地元小学校で実施されている「シズの学校」に参加、児童へ自然を守ることの大切さを指導しています。 |
ほ場整備事業を契機に農村の自然環境の大切さを後世に残そうと地元集落の“泉の里”と位置付けられた湧泉(清水)の保全と管理のためのボランティアグループを立ち上げる。そして湧泉の生き物保護のため「イバラトミヨを守る会」を創設し、社会教育活動の一環として行われている「シズの学校」に参加、子ども達に自然を守ることの大切さを体験させている。 (農事組合法人「ニューファーム千畑」代表理事、元千畑土地改良区役員) |
藤岡義博 | かんがい用水を管理するため二百年以上前から森林を守り、地域の環境と水体系「環境の保護・保全」活動を通して、県内外から学習に来る小学生から大学生、一般の方々に対し、地域用水と水源涵養保安林との関わりについて指導を行っています。 | かんがい用水を管理するため、二百年以上も前から森林を守り、地域の環境と水の体系「環境の保護・保全」の活動をしている土地改良区の職員として、平成11年に茨城県つくば市との交流で小学校(38校)の5年生を対象とした水環境学習会を実施し、以来毎年県内外から学習に来る小学生から大学生に至るまで、また、一般の人たちに地域用水と水源涵養保安林との関わりについて指導を行っている。 (秋田県七滝土地改良区事務長) |
(職業等は開催当時のもの)
意見交換の概要(主な意見等)
- 将来の担い手である子供達に地域の自然や文化などを語りを通じて伝承していくことが重要である。
- 語りを行うことで、お互いに共有できるものを見出し、信頼感も醸成されていく。その信頼関係をベースに地域の発展につながっていく。色々な共通意識を持つためにも語りは重要である。
- 子供達に地域の文化・環境を伝えていく中で、押しつけるのではなく、聞き手から聞く耳を持ってもらうことが一番大事と言うことを民話の語りから学んだ。
- いろいろな場面を使いながらネットワークさせていくことが重要。その地域にあるいいものを見つけて、世の中にアピールしていくことが地域の活性化につながる。
お問合せ先
農村振興局設計課広報G
代表:03-3502-8111(内線5561)
ダイヤルイン:03-3595-6338