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農林水産省

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鹿児島県大島郡知名町

交流会の概要

項目 内容
開催日 平成20年9月6日(土曜日)
主催 鹿児島県、水土里ネット鹿児島
(共催:九州農政局、和泊町、知名町、与論町)
開催場所 鹿児島県大島郡知名町
知名町フローラル館コンベンションホール
語り部等参加数 平野啓子氏(コーディネーター)他4人(郷土歴史関係)
傍聴者数 250名(主な職種:小中学生、農業従事者、主婦等)
 
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語り部交流会の様子
現地見学の様子
 

語り部の概要

氏名 語りの概要 活動実績等
(職業、職歴)
川上忠志
【沖えらぶ農業の発展と未来】
沖永良部農業は全国水準から見てもかなりの高収入をもたらす農業経営が発達。
自然条件に恵まれているとは言えない島で、なぜこのように農業発展がなされたのかという理由について解説。特に、先人たちの勤勉さ、逆境に対する情熱や、産地創りと販路開拓について詳細に説明。
最後に、沖永良部島の農業の未来について展望を述べる。
 
40歳代までは花卉農家として農業に励んでいたが、農薬の影響を受けて健康を害したために、新聞販売業に切り替え、現在は兼業農家。
新聞販売業の傍ら、ミニコミ紙を発行し、島内の取材記事を連載。
郷土研究会が発足すると会員として参加し、郷土資料の調査研究に努め、郷土の歴史発掘に寄与。
先田光演 【沖永良部島の歴史とおどり】
奄美の島々において、沖永良部島及び与論島は、琉球文化の影響を強く受けている。
この文化の影響について、ヤッコ踊りの踊り及び歌詞を通じて、文化の交流について説明。
大学在学中から沖永良部島の民族・歴史の調査研究を行う。
10年前にえらぶ郷土研究会を設立し、会員と共に、島の民俗文化の聞き書きを行い、古老の語る伝承の記録を推進。
歴史研究では、文献資料を精査・研究し、新たな郷土史の解明に努めており、島の創世神話「島建てシンゴ」と「アンマメグァ」の発掘記録は、特に島の伝承文化の価値の高さを示している。
前原隆鋼  【沖永良部のわらべ歌・子守歌】
ティントゥー、イシャトウ、クッカルカールといった、沖永良部に伝承されるわらべ歌を披露し、わらべ歌に込められた意味や、その時代背景島について説明。
中学生の時に本格的にピアノを習い、地元の沖永良部高等学校から鹿児島大学教育学部音楽課に進学。大学卒業と同時に鹿児島女子短期大学に勤務。
 大学において音楽を指導するとともに、鹿児島県内の民謡とわらべ歌の調査に精力的に取り組む。
特に、種子島から奄美の島々におよぶ、わらべ歌の採譜調査は、後世に残る貴重な研究記録となっている。
基眞里子 【風習に紡ぐ生きるということ】
与論島では、平成15年に火葬場ができるまでは、ほとんどが土葬であり、その死後4~5年後の改葬・洗骨の習慣が継続。その昔は、風葬が通常であった。
  このような地域の風習を通じ、先祖崇拝の心や、自分たちが存在している意味・意義について説明。
鹿児島県川内市に生まれる。結婚後、東京に住むが、長男の小学校入学を機に、与論島出身の夫とともに、与論島に移住。
与論島では、地域の女性リーダーとして、与論町婦人会副会長、与論町食生活改善推進員連絡協議会会員を務める。
サザンクロスセンターに勤務し、観光客等に対して、ヨロンや奄美の自然・歴史・文化を紹介している。
(職業等は開催当時のもの)

意見交換の概要(主な意見等)

  • 「水土里」を上手にまとめてきた先人の話をお聞き頂き、自信をもって、よそとも交流し、そして語り継いでいってほしい。
  • 小学生の方は語り部の方のお話を聞いて役立ててもらい、大人の方は今まで築いてきた島の歴史を振り返ってみる機会にして頂きたい。 
  • イイタバ(結)は,農作業の中には少なくなったけど,その精神は集落組織等に,また伝承芸能の保存等に受け継がれている。
  • 島の方言を,おじいちゃんやおばあちゃんに教えてもらって,もっと話せるようになってほしい。
  • 自分の生きる意味,隣の人の生きている意味を考えて,この島を誇りにこれから生きていってほしい。
  • 島にある,目に見える財産,心にしか見えない財産をこれからも大切に守っていきたい。
  •  自分の夢、島の将来,農業の未来を語る,そして聞くということを是非実行して頂きたい。

お問合せ先

農村振興局設計課広報G

代表:03-3502-8111(内線5561)
ダイヤルイン:03-3595-6338

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