このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

特集1 海に挑む。(9)

  • 印刷

今後の漁業を担う 海へ漕ぎ出そう

異業種からの転向 漁師になって海で働くことが夢だった


サラリーマンから転向した相模湾の漁師の暮らし。神奈川県小田原市 江森正典さん
江森正典さん
スレンダーで都会的な江森さん。気負わず自然体。下記のザ・漁師'sのメンバーです


接岸するとそのまま船上で獲れた魚を1尾ずつていねいに処理
接岸するとそのまま船上で獲れた魚を1尾ずつていねいに処理

刺し網漁の網
刺し網漁の網。獲る種類によって網の目のサイズも異なります
神奈川県小田原・江之浦漁港、小さな船が沖から戻ってきました。刺網漁を営む江森正典さんです。

今日は午前3時に海に出て、イセエビの網を揚げて一度浜に戻り、再度沖に出て今度はヒラメの刺網を揚げてきました。同じ刺網でも、獲る魚によって網の種類も目の大きさも異なり、網をかける場所も水深も違うとのこと。ヒラメの漁期はそろそろ終わるけれどイセエビ漁が始まり、今は時期がダブるので、こうして何度かに分けて漁に出るのだそうです。

江森さんは神奈川県座間市出身。水産大学を卒業後、全国漁業協同組合連合会に就職、3年間宮城県石巻市、異動で1年間大手町に勤務するサラリーマンでした。しかし4年で退職し、小田原の定置網の漁師となりました。その後、独立。今は遊漁兼用船を含む2隻の「海真丸」を持ち、この相模湾で刺網漁と釣り船で生計を立てています。獲った魚を地元のレストランと提携して買い取ってもらったり、朝市で一般客に直接販売するなど、独自の流通にも積極的に関わっています。

穏やかな相模湾は年間を通してもさほど荒れる日はなく、比較的安定した漁ができるとのこと。まだ暗い早朝に海に出て、家族の待つ浜へ戻る毎日。「経済的にはなかなか安定しないので、家族や子どもの将来を考えるとちょっと不安にはなりますが、好きで選んだ道ですから」と、磯で遊ぶ愛娘を見やりながら、満足そうな笑みを浮かべていました。

豊かな自然と仲間とともに

ザ・漁師's

右から江森正典さん(神奈川県・刺網)、松田泰明さん(福井県・一本釣り)、松尾省二さん(京都府・小型定置網)、久米満晴さん(鹿児島県・定置網)、八前隆一さん(沖縄県・潜水器)

漁業や漁村の魅力を伝えるメッセンジャー「ザ・漁師's」

全国漁業就業者確保育成センターでは昨年、「漁師になろう!」と呼びかける全国キャンペーンを行うにあたって、漁業の醍醐味や漁村ライフスタイルの楽しさを伝えることをミッションとした「イマドキの漁師」を象徴するメッセンジャー「ザ・漁師's」(リョウシーズ)を結成。定置網や刺網などさまざまな漁に従事するかたわら、漁業就業支援フェアのPR活動を行っています。

「漁業就業支援フェア2009」開催

今、漁業従事者が年々減少する一方、就業希望者も少なくありません。漁師になりたくても就業の糸口を見つける方法が分からないという声を聞き、全国漁業就業者確保育成センターでは、担い手を確保したい漁協や企業と、漁師になりたいという人たちの面談の場を設けるために「漁業就業支援フェア」を開催して

大阪、福岡に続き、今年第3回目のフェアは4月25日、東京国際フォーラムで開かれました。もちろん「ザ・漁師's」のメンバーも参加。
います。 今後の開催予定・長崎6月6日(土曜日)、東京7月25日(土曜日)、大阪8月8日(土曜日)、沖縄9月中旬予定
詳細は全国漁業就業者確保育成センター公式サイトで。
http://www.ryoushi.jp/