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特集1 「もしも」に役立つ日々の知恵(3)

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見直してみましょう。常温でも保存可能な食品は何?

野菜類


なんとなく? とりあえず?常温保存できるかどうか考えずに、何でも冷蔵庫に入れてしまっていませんか?

野菜

米は最高の保存食

米
日本人の主食である米は、保存性の高い食品です。栄養的にもエネルギーの供給源となります。たとえば10kg程度の買い置きで、4人家族が2週間に必要とするエネルギーのおよそ3分の1を供給することができるのです。
また、調理のしやすさ・多彩さ、費用、保存スペースなど、どれをとっても「備蓄の柱」となる食品です。たとえ電気炊飯器が使えなくても、普通の鍋でも炊くことができますし、おかゆも作れます。常に一定の買い置きがあると安心ですね。

ビーフジャーキー、魚肉ソーセージ、サラミ
左からビーフジャーキー、魚肉ソーセージ、サラミ

かぼちゃの種、ひまわりの種、松の実
上からかぼちゃの種、ひまわりの種、松の実

常温保存できるこんなもの、あんなもの
栄養価が高く、エネルギーを補給するのに有効な食品があります。たとえば、乾燥肉やサラミ、魚肉ソーセージ。これらは常温で保存しておけますから、立派な備蓄食品になります。また、酒のつまみになるナッツや種子類は、植物性タンパク質、食物繊維のほか、からだを維持していくために必要なミネラル類が豊富に含まれた健康食品です。調理せずにすぐ食べられるこういった食品も、買っておくといざというときに役立ちます。
素材に応じた判断を

たまねぎやじゃがいもは常温でも傷みにくい野菜です。さつまいも、里芋、ナス、バナナなどは冷蔵すると、逆に早くに傷んでしまいます。

常温保存できるからといって、すでに冷蔵庫に入れてしまったものを取り出し、放置するのはよくありません。温度差で汗をかき、その水分で細菌が増殖してしまいます。常温保存できるものは、はじめから冷蔵庫に入れずに保存する工夫をしましょう。

買い置きをするクセをつけよう

24時間営業のコンビニエンス・ストアが当たり前の時代。調味料がなくなりそうだ、あるいはなくなってから、買いに行く方も少なくないのではないでしょうか。近くにスーパーやコンビニエンス・ストアがあるから大丈夫という状況も、「平常時に限っては」という条件が付いていることを忘れないでください。

近くに商店もなく、すぐに買い物ができない生活を想像してください。きっとある程度のストックを心がける生活をするはずです。調味料も常に1本、買い置きをしておくように心がけておきましょう。なくなったらストックを使い、すぐにストック分を買い足しておく。これは調味料に限らず、キッチンで便利な消耗品、日用品に関しても、然りです。

レトルト、缶詰、瓶詰を上手に使いまわす

レトルトや缶詰、瓶詰の食品のメリットは日もちがすることに加え、封を開けたらすぐに食べられる点にあります。現在は長期間保存できるすぐれた食品が次々に開発されていますので、こまめに探してみましょう。

それでも、保存には期限があります。レトルト食品も缶詰も、それぞれ賞味期限が異なります。買ったものすべての期限をいちいち覚えておくことはできないでしょうが、同じ頃に切れる食品はまとめておくとか、賞味期限が早くくる順番に保管しておくなどの工夫をし、日常生活の中で上手に使いまわすようにしましょう。そして、その食品を食べたら、また新しく補充するようにしておけば、常に賞味期限内のさまざまな食品が備えられていることになります。


【常温保存できる塩漬けの食材】
塩漬けは古くからの保存方法です。野菜や魚に塩をふると水分が出てしんなりしますが、これは塩の脱水作用による現象です。塩漬けの食品がなぜ日もちするかというと、この作用によって細菌の繁殖に必要な水分を奪われるために、腐りにくくなるから。

長期保存に必要な塩分は食品の15~20%といわれていますが、これはかなり塩辛いものです。最近は減塩の加工品が多いので常温保存が難しいのですが、スーパーの常温の棚にある塩漬け製品なら、家庭でも常温で保存できると考えてよいでしょう。
表示を確認してください。「開封後は冷暗所に保存」とある場合には、冷蔵庫に入れなくても大丈夫。

【酢漬けの知恵】
酢は調味料の中で、殺菌力が最も強いとされています。魚も酢でしめると、日もちするのは酢の殺菌力のおかげです。マヨネーズが防腐剤を使わなくても保存できるのは、油の粒子の周りを酢が膜のように覆っているため。でも、油と酢が分離してしまうと酢の防腐効果はなくなってしまうそうです。
いくら殺菌力が強いといっても過信は禁物ですが、酢も上手に使えば、長期保存できる加工品が作れます。

常温保存を可能にする調味料の使い方

塩クラゲや塩ワカメ キュウリやたまねぎ、れんこん、プチトマトなど
調理の際、塩抜きは必要ですが、冷蔵保存しなくてよい塩クラゲや塩ワカメ
キュウリやたまねぎ、れんこん、プチトマトなど、 さまざまな野菜のピクルス。酢の殺菌作用を利用した 保存食です。ただし、しっかり保存するには 容器の煮沸消毒が欠かせません