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MAFF TOPICS(2)

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MAFF NEWS 「ため池百選」選定!

ため池は保全すべき地域の貴重な宝


日本全国に約21万あるため池。それぞれが長い歴史を持ち、農業用水や美しい景観を地域に提供しています。農林水産省では一般投票と選定委員会により「ため池百選」を選定しました。

農業の礎/山地形成の礎 神之渕池(岡山県)
農業の礎/山地形成の礎
神之渕池(岡山県)
棚田百選に選定されている「北庄」地区の水田45haに農業用水を供給している。この棚田で栽培される有機農業米「棚田米」はブランド米として人気


生物多様性/希少な生物の生息地 長倉池(兵庫県)
生物多様性/希少な生物の生息地
長倉池(兵庫県)
コハクチョウの北帰行までの集結地として、また近畿地方におけるミズトラノオの代表的な群生地となっている。池周辺にはカスミサンショウウオ、ニホンアカガエル、ヒメナエ、ゴマクサなどの貴重な動植物が生息する


地域とのかかわり/子どもたちの学習の場 池ノ内湖(佐賀県)
地域とのかかわり/子どもたちの学習の場
池ノ内湖(佐賀県)
地元農業者を中心に湖畔の各施設、地元高校、保育園、水環境団体や行政が参加し総合的水管理が行われている。特に武雄高校科学部の魚類相変化の調査、特定外来生物の排除活動は全国的に高い評価を受けている
ため池をもっと身近に感じてほしい
ため池は農業用水を確保するために人工的に造られた池のことです。全国に約21万あり、そのうち規模が大きいものの75%が江戸時代以前に造成された歴史を持っており、現代に至るまで長い間ため池は農業の貴重な水源や防災面での役割を果たしてきているのです。

さまざまな生物を育む場所として、また周囲の田や森などと調和し美しい自然環境、景観も提供しています。ところが中山間地や過疎化が進む農村では、高齢化や人口の減少でため池のきめ細やかな管理・維持が難しくなりつつあります。このまま放置していると、ため池の持つ本来の機能が失われる恐れもあります。

「ため池百選」は農村部だけでなく都市住民にもため池の存在を身近に感じてもらうことにより、ため池が持つ機能と役割を理解していただき、環境保全や維持管理の大切さを認識してもらいたい、という思いを持って企画されました。

5つの視点で選定
百選は、(1)農業用の水源としてため池の貯留水が利用され、継続的に農業が営まれているもの、(2)堤体などの適切な維持管理がなされているもの、(3)「農業の礎」「歴史・文化・伝統」「景観」「生物多様性」「地域とのかかわり」の5つの視点うち、特に優れた特徴がひとつ以上あるもの、という3つの条件を満たすため池が対象となりました。

候補地区は公募され全国から620地区の応募がありました。選定委員会により287地区に絞られ、約73000票の一般投票と委員会の評価により「ため池百選」が選定されたのです。

投票者からは「整備が行き届いていて、地域住民がともに作り上げていることに好感をもった」「子どもがため池で『水辺に生息する生物』について教わってきた。次世代にも、またその先の世代にも残しておきたい」といったコメントもたくさん届けられました。

さて選定されたため池から代表的なものを5地区、写真とともにご紹介します。ため池は農業用水源の役割を果たしているだけではなく、レクリエーションエリアや風光明媚な場所として、地域住民や観光客に親しまれているところもたくさんあります。機会があったら訪れてみてはいかがでしょう。

今回の百選は農林水産省のHPでもご覧になれます。
http://www.maff.go.jp/j/nousin/bousai/tameike/hyakusen.html

地域とのかかわり/子どもたちの学習の場 池ノ内湖(佐賀県)
歴史・伝統・文化/ため池にまつわる伝統行事
徳良湖(山形県)
山形県の有名な花笠踊りは、この池を築堤したときの「土搗(どんづ)き唄」から生まれたもの。春と秋の徳良祭りでは当時の土搗き作業が再現される
地域とのかかわり/子どもたちの学習の場 池ノ内湖(佐賀県)
景観/自然景観との調和
廻堰大溜池(まわりぜきおおためいけ)(青森県)
廻堰大溜池と岩木山。「津軽富士見湖」の愛称で親しまれている。湖面に映る四季折々の美しい景観と、樹齢150年以上の青森ヒバを用いた全長300m「鶴の舞橋」は圧巻