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MAFF NEWS 米粉に注目!大手で初めて全国的な米粉100%パンの販売に成功したローソンの取り組み


米粉は製粉技術の進歩により、現在各方面で話題を集めている食材です。大手コンビニエンスストアのローソンでは、JA北越後、全農新潟と連携して 米粉100%のパンを製造販売し好評を博しています。

戸別所得補償モデル対策食料自給率の向上のために!

農林水産省では食と農の再生に向けて戸別所得補償モデル対策を実施しています。ここでは本対策の実施により安定的な供給が実現される品目に関する企業の取り組みを取り上げリポートします。

ローソンで販売されている米粉パン。
ローソンで販売されている米粉パン。
米粉パンの良さはもちもちとした食感。あんぱんには宇治抹茶を練り込んだ餡(あん)を使用、桜の季節に合わせた商品には桜の葉、5種の豆をのせたパンなど、米粉は組み合わせる素材の持ち味を生かすことができるのも魅力

社内で子どものいる家庭を募り、農業体験として米粉米の稲刈りを行った。地元の方たちの炊き出しで食事。アスパラガス畑の見学など地元との交流も行っている
社内で子どものいる家庭を募り、農業体験として米粉米の稲刈りを行った。地元の方たちの炊き出しで食事。アスパラガス畑の見学など地元との交流も行っている

米粉はさまざまな商品化の可能性を秘めた素材
戸別所得補償モデル対策では、食料自給率に貢献する作物のひとつとして米粉用米の生産拡大を奨励しています。

ローソンは、*米粉100%のパンを開発して2010年3月末まで、累計900万個もの売り上げを達成しています。米粉パンを製造することになったいきさつなど、(株)ローソン商品・物流本部ベーカリー・デザート部部長の柳田欣浩さんにお話を伺いました。

ローソンが米粉パンの製造、販売に向けて動き始めたのは2007年のこと。しかしこのときには、米粉100%のパンは時間が経つと硬くなってしまう、という難点が解決できず商品化は見送りになってしまいました。その後、情報を集めていく中で新潟の製粉メーカーが、小麦粉よりも微細な米粉を挽く技術があり、保水性も優れたものが提供できる、という話を聞き紹介してもらうことになりました。

「米粉100%のパンは大手メーカーでは作っていませんでした。しかし米粉専門のパン屋もあり、消費者にも認識されつつあった。麦の国際価格が上昇していたときでもありましたし、米余りということも聞いていました。総合して考えてみると、米粉は将来的にいろいろな使い方ができ、商品として成り立つ可能性があるのではないかと思ったわけです」ときっかけを柳田さんは語ります。

もちっとした食感で人気の米粉パン
米粉パンの販売を続けるためには、継続的な米粉用米の調達を考えなくてはなりません。

そんなときに新潟の農協から、一緒にやらないかという申し出があったといいます。

「新潟産はブランド米として確立しています。さらにそのお米の生産元が分かりますので、消費者も安心です。私どもとしてもうれしいことでした」と柳田さん。

昨年5月JA北越後、全農新潟の協力のもと、米粉用米の作付けが100ヘクタールの水田で行われました。秋になり収穫された米粉用米は約400トン。それがいま店頭に並ぶ米粉パンの原料になっています。現在ローソンでは米粉を使ったあんぱん、蒸しパンなどが月によりメニューを変えて販売されています。

「国産米と表示してあるので安心感がある」「腹もちがいい」と消費者の反響も好評です。

今後のテーマはさまざまな国産素材と組み合わせた米粉パンや、デザート、焼菓子の開発とか。

「私たちがこうして米粉パンを継続して販売できるのは、お客さんのニーズがあるからです。それが結果的に水田の有効利用や食料自給率の向上に貢献できる、ということは喜ばしいことです」

今後も戸別所得補償モデル対策の実施により、安定的な供給が実現される国産米粉などを使った商品開発、販売に期待したいところです。

*米粉100%:製品によっては小麦由来の成分を含むものもありますので、表示をご確認ください