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農林水産省

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駅弁紀行 第28回

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ヨネスケ

JR氷見線

氷見駅「ぶりかまめし」


祝・世界農業遺産認定!
北陸の絶品弁当をご賞味あれ
氷見駅「ぶりかまめし」

氷見駅「ぶりかまめし」

ぶりかまめし
「ますのすし」でおなじみの株式会社源が、
希少なぶりかまをこだわりの味に仕上げた冬季限定の名物駅弁。
氷見駅のほか富山駅、東京駅でも購入できる。
販売期間は要確認。980円。
製造元:株式会社源
TEL.0120-29-3104

【おしながき】
わさび酢飯
ぶりかま焼き
白えびの浜焼き
ゆでわかめ
細切りの甘酢しょうが

ヨネスケ

ヨネスケ(桂 米助)
かつら・よねすけ/落語家。千葉県市原市出身。桂米丸氏に弟子入り、1967年デビュー、1981年真打ちに昇進。その人情味あふれるキャラクターで幅広い年齢層に親しまれる。日本テレビの「突撃! 隣の晩ごはん」では、全国津々浦々の家庭にいきなり訪問。アポなしながら最終的に歓迎されてしまうのは、やはりその人柄によるものであろう。また、こうした取材移動から、日本中の駅弁・空弁を食べ尽くし紹介するブログ「ヨネスケの駅弁! 空弁! 食べて答弁!!」を公開、大評判となっている。
http://blog.livedoor.jp/yonemeshi/
6月、小笠原諸島が世界自然遺産に、平泉の文化遺産が世界文化遺産に相次いで登録された。こちらの世界遺産は知っていたけれど、「世界農業遺産」なるものがあったとはまったく知らなかった。

今年度、佐渡島と能登半島が世界農業遺産に認定されたと聞き、北陸の駅弁をご紹介しようと思って選んだのが、この「ぶりかまめし」である。

富山県氷見市は能登半島の東側の付け根に位置する町である。氷見漁港で水揚げされる脂の乗った寒ぶりは、「氷見ぶり」として全国的に知られている。

駅弁名だけ聞けば「ぶりの釜飯」だと思うだろう。違うのだ。「ぶりかま」を使った駅弁なのだ。一目でそれが分かるように、蓋の駅弁名は「ぶりかま」という部分だけが赤字で印刷されている。

「かま」とは、魚のえらの後ろの部分のことである。パッケージにもこう書いてあった。

「ぶりかまとは、ぶりのえらの後ろをさし、1匹に2箇所しか取れない、貴重な食材です。そのぶりかまを丹精込めて骨までじっくり柔らかく煮込み、こだわりのタレに付けて香ばしく焼き上げました。わさび風味のすし飯と香り豊かなわかめがおいしさを一層引き立てます。」

なるほど。蓋の写真は大きなかまが豪快にどーんと乗っている写真である。早速蓋を開けてみる。おお、「看板に偽りなし」であった。なかなかの迫力である。
駅弁に入っている焼き魚は、時間の経過とともにパサパサになっていたり、身が固くなっていることもままあるのだが、なんと、なんと、骨まで柔らかい。

こだわりのタレでじっくり煮込んだというだけに、一口目から「ご馳走さま」まで、どこを食べてもほろほろと柔らかく、コクのある味が楽しめる。煮込んだあとに焼き上げているので、煮魚とは違う香ばしさがある。

刻みわさびが混ぜられた酢飯のさっぱりした味わい、アクセントとなる甘酢しょうが、富山湾で獲れた白えびの浜焼き、どれも素材の味が十二分に生きている。

いやはや、古美術鑑定家の中島誠之助さんじゃないけれど、「いい仕事をしてますねえ」と思わずつぶやく逸品であった。(語り下ろし)


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