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特集1 花に思いをこめて(1)

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人々が花に託した思い


日本は南北に長く、四季の変化に富む自然豊かな国です。
そのため、全国各地で多種多様な花が栽培されています。
その栽培技術に裏付けられた高品質な花は、海外でも高い評価を受けています。
今回はお正月に生ける花を中心に、日本人と花のかかわりをひもときながら、花き産業の現状を紹介します。
人々が花に託した思い

人々が花に託した思い


人々が花に託した思い
古くから日本人は季節の移ろいを感じ取り、その季節ならではの自然の恵みを尊んできました。一年の節目に、また人生の節目に行う行事には、必ずと言ってよいほど花を供え、願いをこめて祝ってきました。

四季折々の節句だけでなく、誕生日や結婚式、卒業式や祝いの会など、さまざまなシーンで花は贈り物として使われています。

東日本大震災ではたくさんの方が亡くなり、その哀しみは今も癒えることはありません。亡くなった人を悼み、まず供えるのは何よりも花なのではないでしょうか。追悼の気持ちを伝えるために花を捧げる行為は万国共通です。

このように花は癒しや潤いだけでなく、人々の願いや喜び、悲しみといった気持ちを伝える存在としても、暮らしの中で大切な役割を果たしているのです。

正月飾りに表れる縁起をかつぐ伝統
私たち日本人には、新年に松や千両、南天、菊の花などを飾る習慣があります。真冬でも緑濃く樹齢の長い松は、強い生命力や長寿の象徴であり、古くから神が降りてくる依代(よりしろ)とされてきました。「松」の名の由来は「神を待つ」によるとされる説もあります。このように年神様を迎えるにふさわしい縁起物として、正月には松を飾るようになりました。

千両・万両はその名前のめでたさから、正月飾りの縁起物として用いられてきました。南天はよく知られているように、その名の音が「難を転じる」、さらには「難を転じて福となす」に通じることから、縁起のよい植物とされています。

一方、菊は鎌倉時代に、「菊紋」を天皇家の家紋としたことから高貴な花と位置づけられ、春の桜と並び、日本の秋を象徴する花となりました。「菊を飾ると福が来る」「菊を生けると良い子に育つ」などの言い伝えもあり、正月の生け花にもよく使われます。

お正月に欠かせない、そんな花の生産現場を訪ねたリポートをお届けしましょう。